函館で出会った植物 ①

大正13年5月19日~23日にかけて行われた花巻農学校第2学年生徒の北海道修学旅行に統導者の報告として学校へ提出した「修学旅行復命書」には、札幌の北海道大学付属植物園を訪れた際、「札幌付近の雑草の標本亦よき教材なり」と記して、しらねあふひ、ちごゆり、はくさんちどり等の名を上げ、岩手山の植物相と比較し、植物の垂直水平両分布を説明している。
以前、これらの植物は紹介した。
今回は賢治が書き残してはいないけれども、同じ季節、84年前に賢治らの目にも留まったかもしれない植物を紹介したい。
これらは、先日5月17~18日、函館市内、大沼公園周辺、函館山で見つけたものである。
ご案内いただいた地元の友人とナチュラリストの方々に感謝したい。

ナナカマド(バラ科ナナカマド属)七竃
咲き始めたばかりで、海岸近くの街路樹に多かった。サハリンを思い出した。
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ミヤマザクラ(バラ科サクラ属)深山桜
小沼周辺で。深山に生える落葉高木と図鑑にある。ハシブトガラが枝を飛び回って鳴いていた。
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ベニバナイチヤクソウ(イチヤクソウ科イチヤクソウ属)紅花一薬草
こんなすごい群生に出会ったのは初めてだった。
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ズミ(バラ科リンゴ属)酸味
最初、エゾノコリンゴと説明を受けたが、あとでズミと訂正をいただいた。図鑑で見ても区別が出来ない。この花は固いつぼみのときは真っ赤ななのに、膨らむにしたがって色が薄れ、開花した状態ではほとんど白い花になる。
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マイズルソウ(ユリ科マイズルソウ属)舞鶴草
岩手山麓でおなじみの花。葉脈の曲がり方を、ツルが翼を広げて舞っている姿に見立てた名。
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Commented by オキザリス at 2008-05-30 08:26 x
きれいですね。ベニバナイチヤクソウ見てみたいです。
高山植物でしょう。ミヤマザクラも。
さすがに北海道ですね。
Commented by bella8 at 2008-05-30 09:36
nenemuさん、函館山でたくさん美しいお花に出合われたのですね。
先日、京成バラ園でたくさんのバラの写真を撮って来ましたが、
こちらの楚々と咲く花々を見ると、ホッとするものがありますね。

矢張り人間の手を加えない野の花には凛とした美しさと力強さを感じます。

Commented by nenemu8921 at 2008-05-30 17:34
オキザリスさん。本当に北海道だなあと思いました。
こちらでは、標高が高いところでないと、行き会えない筈の植物が市内にも大沼にもたくさんありました。

Commented by nenemu8921 at 2008-05-30 17:41
ベラさん。野の花もいいし、バラもいいですよ。
今シーズンはバタバタしていて、まだ行っていません。
ステキなウィリアム・モリス、拝見しましたよ。
賢治のバラ?は、なかったようですね。

こちらはハニーサックルがすごい香りで、道行く人が皆足を止めています。

Commented by sdknz610 at 2008-06-02 23:03
マイズルソウが気になります♪
去年草津本白根で初めて見て以来なもので・・・♪
Commented by nenemu8921 at 2008-06-03 22:05
samさん。マイズルソウは花より赤い実が目立ちますね。
真っ赤な実が林の下にいちめん輝いていたのはいつだったか……。
ここ数年は、いつも白い花のときばかりです。



by nenemu8921 | 2008-05-29 23:51 | 植物 | Comments(6)

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