藍→アイ

温く含んだ南の風が
かたまりになったり紐になったりして
りうりう夜の稲を吹き
またまっ黒な水路のへりで
はんやくるみの木立にそゝぐ
  ……地平線地平線
     灰色はがねの天末で
     銀河のはじが茫乎とけむる……
熟した藍や糀のにほひ
一きはすぎる風跡に
蛙の族は声をかぎりにうたひ
ほたるはみだれていちめんとぶ
(略)
              詩一五五〔温く含んだ南の風が〕

c0104227_5221141.jpg

c0104227_523658.jpg

アイ(タデ科タデ属)藍
タデ藍または藍タデともいう。中国原産の一年生植物。外形はイヌタデによく似ているが、アイは葉を傷めると傷口が藍色になる。茎は高さ50~70cmになり、よく枝分かれする。葉は幅の広い被針形で、インジコという色素を含んでいるため、藍色色素の原料となる。また、乾燥させて、解熱、殺菌の漢方薬としても用いられる。

作品は1924年7月5日の日付のある作品。夜の稲田をうたったもの。農学校の実習田の見回りを賢治はよく引き受けた。詩の後半は夜空の星の描写が続いている。
糀はこうじ。温くはぬくくと読む。


今年初めて、友人のG.Vさんからいただいた苗を育てた。いま私の下の畑で花が満開です。
Commented by fan_tail at 2008-09-08 12:01
イヌタデとよく似ていますね。
その辺のイヌタデの葉をつまんでみたくなりますね。^^;
畑で満開ですと草と間違えられたりしませんか?
写真だとはっきりしませんが、イヌタデより葉がしっかりしていますか?

↓ ツリガネニンジン、リンドウとも子供が小さい時の散歩先にありましたけど
いまもあるでしょうか。。。
Commented by mo-su1717 at 2008-09-08 22:10
こんばんわ
下の畠でたくさんたでの花が咲いているなんていいですね。早池峰でたくさんの花に会われたのですね。ツリガネニンジンとてもかわいくて好きな花です。まだ今年はお目にかかってないのです。
Commented by キッコ at 2008-09-08 23:47 x
熟した藍の匂いとは?
糀と並べて書いているのは、きつい香りですか?
この夜は蛙や蛍、星のきらめき、騒ぐ風、にぎやかな夜だったようですな。
Commented by グレ at 2008-09-09 01:16 x
これが藍の花ですか?!
ちょっと意外でした。
どこかで見たと思ったら赤まんまでしたっけ、似てますよね?

むかし浅草の三社祭りで藍染の半纏が水をかけられて、むっとするような藍の匂いがしていたのを思い出しました。

Commented by tamayam2 at 2008-09-09 01:30
これが、染料の藍なのですね!
見たかったわ。
>>いま私の下の畑で花が満開です・・・
nenemu8921さんの夢がいっぱい詰まったお庭を見てみたい
ですね。
Commented by nenemu8921 at 2008-09-09 06:59
fan_tailさん。花はタデにそっくりですが、葉はもっと存在感があります。ですから、株もしっかりしていて草とは区別がつくと思います。
しかし、草も次から次へと、抜いても抜いても元気ですねえ。
Commented by nenemu8921 at 2008-09-09 07:04
基子さん、タデではなくてアイですよ。
賢治や基子さんのように登れません。
麓周辺で出会った花たちです。(*^_^*)
Commented by nenemu8921 at 2008-09-09 07:07
キッコさん。藍は発酵させて染料にするようです。
葉そのものは香りは強くないと思います。
賢治は雲からレモンの匂いを感じる人ですから、現実かどうか…。
農学校で藍を栽培していた、どうかも未調査です。
Commented by nenemu8921 at 2008-09-09 07:12
グレさん。本当にタデそっくりなのよね。
赤まんま、懐かしい言葉ですね。
三社祭も懐かしいですね。
ことしは私も藍染め,チャレンジしてみようかしら。
Commented by nenemu8921 at 2008-09-09 07:17
tamayamさん。トルコからお帰りになったの?
あらら。こんどは北海道なの?
ずっと待っていたのですよ。トルコのお話を。
下の畑は暑さに負けて、雑草と虫たちに負けて、いま、かなり悲惨です(T△T)
でも、近々整理して夏の成果??をご紹介したいです。
by nenemu8921 | 2008-09-08 05:23 | 植物 | Comments(10)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921