スギゴケ

あるとき、三十疋のあまがへるが、一緒に面白く仕事をやって居りました。
これは主に虫仲間からたのまれて、紫蘇の実やけしの実をひろって来て
花ばたけをこしらへたり、かたちのいゝ石や苔を集めて来て立派なお庭を
つくったりする職業(しょうばい)でした。
(略)
殊にあらしの次の日などは、あっちからもこっちからもどうか早く来てお庭を
かくしてしまった板を起こして下さいとか、うちのすぎごけの木が倒れましたから
大いそぎで五六人来てみて下さいとか、それはそれはいそがしいのでした。(略)
                                      童話「カイロ団長」

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スギゴケ(スギゴケ科スギゴケ属)
茎が直立する茎葉体で、細めの葉がその周りにならんでいるようすが、スギの枝のように見える。地上に密生して群落を作る。さく柄は真っ直ぐに上に伸び、さく(胞子嚢)は円柱形にちかく、帽は上にとがっている。表面が下向きの長い毛に覆われていることが多い。
スギゴケは日本では比較的海抜の高い場所に見られ、身近に見られる"スギゴケ"の多くは、コスギゴケであることが多い。また、大型で10cmを越えるウマスギゴケやオオスギゴケが日本庭園によく使われている。

造園業を営むアマガエルたち。
彼らの視点から見れば、スギゴケは樹木に匹敵するのでしょうか。
Commented by 夕焼け小焼け at 2008-09-19 20:25 x
これがスギゴケですか。
アマガエルから見れば木に見えるかな。
宮沢賢治の視点は変幻自在ですね。
Commented by sdknz610 at 2008-09-19 21:11
アマガエルの庭師とは・・・♪ 水絡みでピッタリのしょうばい・・・賢治さんも良く見てる・・・♪
スギゴケ・・・京都・東福寺の庭にあったのはこれだったのかな?・・・
今度秋に京都へ行ったら苔にも注目して見てみよう!と言う気になりましたよ♪
ありがとうございます。上の紅葉だけじゃなく、足元も・・・。
Commented by namiheiii at 2008-09-19 22:37
ふうむ、この写真にアマガエルを置いてみたいですね。
普通よく見るのは下のものですが、上のはきれいですね。庭園ですかそれとも野生?
Commented by nenemu8921 at 2008-09-19 23:28
夕焼け小焼けさん。
たしかに木のように見えるのですが。
アマガエルのジャンプ力だったら、飛び越せそうにもおもえるのですが…。
Commented by nenemu8921 at 2008-09-19 23:31
samさん。京都の庭園は苔がきれいですね。
苔にもいろいろ種類があるようです。
紅葉の京都楽しみですね。
上も下もよく見て、切り取って、いい作品お見せ下さい。(#^.^#)
Commented by nenemu8921 at 2008-09-19 23:37
namiheiせんせい。
上は9月1日の画像で、下は6月23日の画像です。
どちらも岩手県の山の湿原です。同じ場所ではありませんが。
2ヶ月で苔も生長するのでしょう。


Commented by 3po-studio at 2008-09-20 20:44
うちの庭にもあったはず、スギゴケ(あ、コスギゴケかな)
明日みてみよっと。
Commented by moraisan at 2008-09-24 01:02
カイロ団長‥ とっても好きな童話です^^
お酒は嗜まなかったと思われる賢治ですが、多くの童話の中で様々なものに酔う描写があって面白いです。
このお話では、まさしくお酒に酔う描写ですが‥ いつしか話の中にいる自分がいたものです。
どうもこのお話、酔ってしまうようです‥ ウーイ(@_@)
Commented by nenemu8921 at 2008-09-25 10:35
3po-studioさん。
お庭には、カイロ団長が住みついている!なんてことはないでしょうね。
(#^.^#)
Commented by nenemu8921 at 2008-09-25 10:45
moraisanさん。
本当に宮沢賢治という人はよく酔う人でした。
光のお酒や音楽やさまざまなものに。
賢治ファンも酔いやすい人が多いようですね。♪♪
私もここ数日間、岩手へ出かけていたせか、イーハトーブの二日酔い状態であります。


by nenemu8921 | 2008-09-19 07:57 | 植物 | Comments(10)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921