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   コゴメウツギ(バラ科コゴメウツギ属)小米空木
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ヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属)山法師
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ナワシロイチゴ(バラ科キイチゴ属)苗代苺
   6月の苗代の頃、赤い実が熟しだすことからの命名とか。
   しかし東北の山では実はこれからだ。
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シロバナニガナ(キク科ニガナ属)白花苦菜
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ヤマオダマキ(キンポゲ科オダマキ属)山苧環
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追記
今回の旅で出遭った植物はたくさんあるが、とてもすべては紹介できない。
(撮影が未熟な故もあります)
それだけ東北の山野は豊かな植物相を成しているということだろう。
ただ、非常に気にかかったのはフランスギクがあちこちで繁茂していたことである。
八幡平のかなり標高の高い場所でも、安比でも、また北上山地でも見かけた。
ご案内いただいた盛岡の友人の話では駆除に関係者が苦労しているという。
宮沢賢治は「本たうはどんなものでも変らないものはないのです」(「めくらぶだうと虹」)と、
言っているが、東北の豊かな自然だけは変ってほしくないものだ。

お世話になった盛岡の友人、お付き合いくださった千葉の友人に、感謝します。
by nenemu8921 | 2008-06-30 00:45 | 植物 | Comments(13)
とびいろのはたけがゆるやかに傾斜して
すきとほる雨のつぶに洗はれてゐる
(略)
こゝはぐちゃぐちゃした青い湿地で
もうせんごけも生えてゐる
(略)
                詩「小岩井農場」 パート七


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モウセンゴケ(モウセンゴケ科モウセンゴケ属)毛氈苔
山地や野原の日当りのよい湿地に生える多年生の食虫植物。葉は倒卵状円形で長さ5~10mm、表面に多数の紅紫色の腺毛がある。小さい虫がこれにさわると、たちまち粘着し、分泌物で消化される。6~8月に、6~20cmの花茎の先に白花を開く。葉を毛氈にたとえ、小型であることをコケとしたもの。
by nenemu8921 | 2008-06-29 00:05 | 植物 | Comments(8)
春の二つのうずのしゅげの花はすっかりふさふさした銀毛の房にかはっていました。
(略)
うずのしゅげは光ってまるで踊るやうにふらふらして叫びました。
「さようなら、ひばりさん、さようなら、みなさん。お日さん、ありがとうございました。」
(「略)
                                          童話「おきなぐさ」


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オキナグサ(キンポウゲ科オキナグサ属)翁草 → うずのしゅげ
うずのしゅげは地方名に基づいた賢治風ネーミングである。
イーハトーブの友は、オキナグサのことをツボケと呼ぶ。
ツボケは、ただじっーと、雨が上がり、日が差し、風が吹くのを待っているようだった。
by nenemu8921 | 2008-06-28 13:53 | 植物 | Comments(8)
  ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)
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   ツマトリソウ(サクラソウ科ツマトリソウ属)
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   コウリンタンポポ(キク科ヤナギタンポポ属)
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 」

   ギンリョウソウ(イチヤクソウ科ギンリョウソウ属)銀竜草
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   ヒオウギアヤメ(アヤメ科アヤメ属)檜扇文目
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by nenemu8921 | 2008-06-28 00:37 | 植物 | Comments(4)
   ハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属)
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   イソツツジ(ツツジ科イソツツジ属)
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   アカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)別名イワハゼ
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   チングルマ(バラ科ダイコンソウ属)稚児車
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   ミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属)三葉黄連
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by nenemu8921 | 2008-06-27 09:53 | 植物 | Comments(6)

岩手山麓でであった植物

久しぶりにイーハトーブの風にあたってきた。
生憎の天候だったが、小雨のとぎれる合間を縫って多くの植物に出会った。
宮沢賢治は、幾度となく岩手山に登り、たびたびその山麓を歩いた。
童話の舞台としても、詩歌の素材としても、賢治文学を語るに欠かせないのがこの岩手山麓の風物である。
おそらく宮沢賢治も出会ったであろう植物を紹介する。

ウラジロヨウラク(ツツジ科ヨウラクツツジ属)裏白瓔珞
ウラジロとは葉の裏が白いことの意。瓔珞は賢治作品にも登場する語彙だが、首飾りのこと。
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アズマギク(キク科ムカシヨモギ属)
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ミネカエデ(カエデ科カエデ属)
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by nenemu8921 | 2008-06-26 23:56 | 植物 | Comments(6)

ブラダーキャンピオン 

数年前、神農像のある薬草園(ハーブ園)で入手したもの。
賢治の文語詩に神農像が出てくる作品があって、なんとなく嬉しかった。
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ブラダーキャンピオン(ナデシコ科マンテマ属?シレネ属?)
地中海沿岸原産の野草。多年草とあるけれど、ひょろ長い茎があちこちに延びて形がつかない。夏の終わりには引き抜いてしまうが翌年またこぼれ種で芽を出す。小さな花がいとおしい。
園芸店などでは、シレネ ブルガリスという名で流通しているようだ。


追記
2,3日、イーハトーブへ出かけておりました。
岩手山麓でであった花、アポイマンテマか、チシママンテマと思うのですが、このブラダーキャンピオンに似ているので、紹介します。
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アポイマンテマ(ナデシコ科マンテマ属)
北海道アポイ岳のかんらん岩地帯に特産(カラフトマンテマの仲間)
チシママンテマ(ナデシコ科マンテマ属)
礼文島に自生する

いずれも絶滅危惧種だが、なぜ、岩手山麓で自生していたのだろう。

さらに追記
これは園芸種のホワイトキャンピオン、マツヨイセンノウ、ヒロハノマンテマのようです。
明治期に観賞用として渡来したものが帰化植物化したもの。北海道や東北地方に多いようです。
皐月さん、orangepekoさん、ご協力ありがとうございました。
by nenemu8921 | 2008-06-22 23:54 | 植物 | Comments(12)
フェンネルが甘くおいしいのは、われわれ人間だけでなく、同様に感じる他の生物もいるようである。
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アカスジカメムシ(半翅目 カメムシ科)
アカスジカメムシはセリ科の植物を好むらしく、フェンネルには必ずこのムシがいます。
初めて見つけたときは、とてもきれいだったので、喜んでいたら、とんでもないことになりました。結末はご想像にお任せしますが。

さて、このセリ科の植物を食草にするのは、コメントをいただいたようにキアゲハですが、
最近「下ノ畑」で目に付くのはアゲハ(ナミアゲハとも)です。セージにはアゲハが良く訪れます。
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アゲハ(鱗翅目アゲハチョウ科)揚羽

このセージは5月初めから咲いて咲いて、いまも咲き続けています。
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コモン・セージ(シソ科サルビア属) 別名 薬用サルビア
セージの仲間はたいへん多く、何百もあるという。が、料理や薬草として使われるのはこのコモンセージで、主に葉をつかう。
英語のSageという名は、ソーセージ(Sausage)の語源である。食欲がわく匂いだと思う人もいれば、イタリア語のSalviaという名が、ラテン語のSalvere(治療する)やSalvus(健康)に由来しているように、ちょっと薬臭いと感じる人もいるかもしれない。
若葉をテンプラに。あるいはお茶に。きざんで肉料理にも。とは、わが隣人G.V.さんのおすすめ。
by nenemu8921 | 2008-06-21 20:22 | 昆虫・クモなど | Comments(14)
若い葉および種子(フェンネルシード)は、甘い香りと苦味が特徴で消化促進・消臭・肥満防止に効果があり、香辛料(スパイス)、ハーブとして、食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられている。
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西洋では魚料理やピクルスの風味付けに用いられ、インドではカレー料理に、中国では五香粉の原料として用いられる。またパスティスやアクアヴィットなどの酒類・リキュール類の香り付けにも用いられる。今年はウイキョウ酒を造ってみようかな。
フェンネルの葉柄基部が肥大したものはフィノッキオ(finocchio)と呼ばれ、野菜としてサラダなどに用いられる。ほとんどセロリ感覚で使うのがよいようです。先日、農園の隣人G.V.さんが持参してくれたお手製のフェンネル・ピクルスです。ハムやソーセージの付けあわせとしていただくとおいしい。つい写真を撮るのを忘れてしまった。食べつくす前にとあわてて写したが、ピンボケでした。
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G.V.さん。農園の隣人であり、ハーブコーディネーター、ガーディナーとしてご活躍です。
この方は作業をしながら、ソプラノでアリアを歌うので、「みどりの指に」にちなんでグリーン・ヴォイスさんと名付けました。もちろん、歌声を聞いてハーブもバラもすくすく伸びて、いい花を咲かせます。わが「下ノ畑」のオールドローズやハーブ類の多くは、G.Vさんのところから嫁いだものが多いのです。
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by nenemu8921 | 2008-06-19 14:23 | 植物 | Comments(7)
(略)
低原(のはら)の雲はもう青ざめて
おかしな縞になってゐる――
もう眼をあいてゐられない
めんだくさい 溶けてしまはう
このうゐきょうのかほりがそれだ
(略)
風……骨、青さ、
(略)
                 詩〔いま来た角に〕 下書稿(二)「水源手記」

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ウイョウ(セリ科ウイキョウ属)茴香 最近ではハーブの仲間としてフェンネルの名の方が一般的かもしれない。
地中海沿岸が原産の多年草。古代エジプトや古代ローマでも栽培の記録があるという。
丈は1~2m。葉は糸状で、全草が鮮やかな黄緑色をしている。花期は、6月~8月、枝先に黄色の小花を多数つける。秋には7~10mm程度の長楕円形をした茶褐色の実をつける。
日本には平安時代に中国から渡来。一部では栽培もされていたようだが、一般的に広まったのはここ近年のハーブ・ブームによるものであろう。

大正13年4月19日、土曜日。農学校の実習授業を終えたあと、宮沢賢治は盛岡に出て北上山地を、夜を徹して歩き続けた。20日は外山にある牧場の種馬検査日で、それを見学する目的だ。街道ではなく、山の沢沿いの山道である。明るい月夜だった。
曲り屋のある一軒の民家の庭先で、詩人はひるまの疲れから睡魔に襲われ、幻聴に襲われ、風に溶け込んだウイキョウの香りを感じているというのである。近くの民家でフェンネルが栽培されていたわけではない。4月半ばの北上山地にフェンネルは咲かない。
この作品は再三の推敲がなされて、タイトルも変るが、「春と修羅 第二集」に収められている。

私の下ノ畑では、4,5年前に種から育て、大きくしたが、このごろは飽きて一昨年に処分してしまった。
が、毎年春になるとあちこちにこぼれ種が芽を噴き、そのままにしておくと大きくなる。市民農園全体で、あちこちに大人の背丈を越えたウイキョウの緑の葉が繁り、今はあまい独特の香が漂っている。

以前詩「山の晨明に関する童話風の構想」からミヤマウイキョウとともに紹介した。


追記
賢治はウイキョウを知っていたか

茴香の実を吹落す夕嵐 (去来,『猿蓑』1691)

茴香の花の静みにほのゆるる宵のかをりや星に沁むらん (島木赤彦『馬鈴薯の花』)

わが世さびし身丈おなじき茴香も薄黄に花の咲きそめにけり
茴香の花の中ゆき君の泣くかはたれどきのここちこそすれ
憎悪(にくしみ)のこころ夏より秋にかけ茴香の花の咲くもあはれや (憎きは女、恋しきもまた女)(北原白秋『桐の花』1913)

賢治が北原白秋を読んでいたことは良く知られています。おそらくこうした文学的体験から、ウイキョウを認識していたのではと、思われます。
by nenemu8921 | 2008-06-18 17:03 | 植物 | Comments(8)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921