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煩悶(はんもん)ですか
煩悶ならば
雨の降るとき
竹と楢(なら)との林の中がいいのです。
   (おまへこそ髪を刈れ)
竹と楢との青い林の中がいいのです
   (おまへこそ髪を刈れ   
    そんな髪をしてゐるから
    そんなことも考へるのだ)
                               詩「竹と楢」

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マダケ(イネ科マダケ属)真竹
中国原産とも日本自生とも言われる竹の一種。

1922年9月7日の日付のある作品。「春と修羅」のなかの一篇。

数年前、中学生で宮沢賢治ファンだという少年から、この詩がスキで、頭を坊主刈りにしましたという手紙をもらったことがあった。
どんないきさつがあったのか語られていなかったが、あの少年も今頃は大学生になっただろうか。

楢(ナラ)はコナラ、ミズナラなどの総称だが、普通ナラと呼ぶ場合はミズナラをさすことが多い。
賢治作品には楢はしばしば登場する。
ミズナラはこちらをどうぞ。
コナラはこちらです。

More つづきを読む
by nenemu8921 | 2008-12-14 18:20 | 植物 | Comments(23)

夕焼け

いまいちど
空はまっかに燃えにけり
薄明穹の
いのりのなかに 
               歌稿392


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もう一度、空は真っ赤に燃えました。
 (夕方の)薄明の空の(下における私の)祈りの最中に。
                    
「大正五年十月より」中の作品。
現代語訳は、2006.8.13付けの盛岡タイムスの望月善次氏の解釈によるもの。
若き賢治が立つのは、イーハトーブの空の下。画像は東京湾からのもの。
by nenemu8921 | 2008-12-10 19:32 | イメージ | Comments(11)

どっどど どどうど


「どこがらだが風吹いでるぞ。」
「又三郎吹がせだらべも。」

どっどど どどうど どどうど どどう

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季節外れの大風が吹き、雷が鳴り、もみじはみな散りました。
又三郎のいたずらかと思いました。

引用は「風の又三郎」から。
by nenemu8921 | 2008-12-09 08:02 | イメージ | Comments(10)

秋の日

あるすきとほるやうに黄金いろの秋の日…

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紅葉した木々の下に立って、空を仰げば、黄金いろの光がシャワーのようにふりそそぐ。
引用文は「土神ときつね」から。
by nenemu8921 | 2008-12-07 22:34 | イメージ | Comments(12)

まあ、あなたの

「まあ、あなたの美しくなったこと。
 あなたのまはりは桃色の後光よ。」
「ほんたうよ。
 あなたのまはりは虹から赤い光だけ集めて来たやうよ。」


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紅葉した葉がかがやく陽のひかりをあびて、ささやきあっていた。
引用は「まなづるとダァリヤ」から。
by nenemu8921 | 2008-12-07 00:53 | イメージ | Comments(15)

すべての

すべてのおとろえるもの
しわむもの
さだめないもの
はかないもの
みなかぎりないいのちです
                        童話「めくらぶだうと虹」


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作品中の言葉の一つ一つは、前後の文脈の中で、意味を持つが、物語の流れの中に掌をさしいいれて、ふと掬いあげてみれば、その言葉は独立してたちあがってくる。
それは、元の文脈におかまいなしに、新たなイメージを拡げ、息づいている。
賢治文学の不思議な魅力だ。

資料的なレベルからは外れるが、しばらくお許しを頂き、イメージであそびたい。
by nenemu8921 | 2008-12-05 23:10 | イメージ | Comments(11)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921