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ネイチャーセンターでは、こんなもの見つけました。何だと思いますか?
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正体はこの子です。アオゲラくん。
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胡桃の木の樹液を目当てに雪の中、姿を見せてくれました。

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by nenemu8921 | 2009-01-31 15:50 | 鳥・動物 | Comments(10)
久しぶりに盛岡市滝沢のネイチャーセンターを訪ねた。
この冬一番の大雪だという。
森の奥からキツネがそっと顔を見せた。じっとこちらを見つめ、しばらくして静かに去った。
きっと空腹だったのだろう。
白いはずの腹の毛はあちこち穴を掘ったときの汚れか、黒ずんでいた。
ホンドギツネ
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小狐紺三郎クンではないようだった。
以前、ここでリスが出迎えてくれたこともあった。

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by nenemu8921 | 2009-01-26 22:10 | 鳥・動物 | Comments(6)

岩手神社

私達はやがて、岩手山神社柳沢社務所の近くで、水の音がまたなつかしく、むしろ暖かい感情で鳴るのを聞いた。むこうに、まっくろい人工的な建物のようなものがそびえていた。岩手山神社と教えてくれた。その小さな小屋に何か一杯つまっていた。そこに二匹の犬のように、私達はもぐり込んだ。その小屋の中まで忍びこんだうす青い暁の光に、よく眠った私たちは、眼を覚ました。社務所の前の小川で、私たちは顔を洗った。そして小屋の中を見ると、それは小枝のようなソバ殻だったので、私はびっくりした。からだ中についたホコリを払った。
                森 荘已池ー「春谷暁臥」の書かれた日ー「宮沢賢治の肖像」


賢治や森荘已池さんが訪れたのは1925年5月10日だったが、雪の中、久しぶりに立ち寄ってみた。いつも親切にしてくれた宮司さんが一昨年逝去されたことを知った。
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岩手山神社
↓こちらが社務所である。以前、ソバ殻ではなく、自家栽培されたしいたけなどを頂いて、恐縮したことがある。いつもほろ酔い加減のような雰囲気の方だった。そんな時、「祭りの晩」の亮二のように、なにか喜んでもらえるものをあげたいなと思った。宮司さんらしくない、素朴で陽気なおじいさんだった。  祈冥福。
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by nenemu8921 | 2009-01-26 16:53 | 場所 | Comments(6)

小岩井農場

(略)
日暮れからすっかり雪になりました。
外ではちらちらちらちら雪が降ってゐます。
(略)
「今夜は積もるぞ。」
「一尺は積もるな。」
(略)
                      短編「耕耘部の時計」
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この短編に描かれた舞台は小岩井農場がモデルと思われる世界です。

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by nenemu8921 | 2009-01-26 09:15 | 場所 | Comments(8)

葱緑

葱緑とはどんな色か?!

賢治作品は他に類例を見ない多彩な色彩用語、色を形容する独特の表現があることでも知られますが、葱緑(そうりょく)という言葉が気にかかっておりました。

鳥がいっぴき葱緑の天をわたって行く
(略)                  詩「鳥の遷移」
 
 

季節外れのあたたかな陽ざしのさす午後。散歩の折に美しい小さな葱畑を見つけました。
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こんなみどり色のことかなと思いましたが…。
1924.6.21の日付のある作品で、カッコウが登場する舞台として描かれているので、もっと明るいイメージかなと思っておりました。
雑談の折、ふと漏らした言葉を拾って、さっそく壺中人さんから、メールが入りました。

葱緑
(名) あざやかな黄緑色  89頁
岩波 中国語辞典 倉石武四郎著 
1969年9月16日 第一刷発行  だそうです。ありがとうございました。

だとすると、こんな色でしょうか。逆光の中で葱緑はじつにきれいでした。 
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by nenemu8921 | 2009-01-21 14:42 | 色彩 | Comments(16)

クラゲ

(略)
「ひとりで浜へ行ってもいいけれど、あすこにはくらげがたくさん落ちてゐる。
寒天みたいなすきとほしてそらも見えるやうなものがたくさん落ちてゐるから、それをひろってはいけないよ。
それからそれで物をすかして見てはいけないよ。
おまへの眼は悪いものを見ないやうにすっかりはらってあるんだから。くらげはそれを消すから。」(略)
砂の一とこが円くぽとっとぬれたやうに見えてそこに指をあてて見ますとにくにく寒天のやうなつめたいものでした。そして何だか指がしびれたやうでした。

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びっくりしてタネリは指を引っ込めましたけれども、どうしてももうそれをつまみあげて見たくてたまらなくなりました。
拾ってしまひさへしなければいいだらうと思って、それをすばやくつまみ上げましたら、砂がすこしついて来ました。
砂をあらってやらうと思って、タネリは潮水の来るとこまで下りて行って待ってゐました。
まもなく浪がどぼんと鳴って、それからすうっと白い泡をひろげながら潮水がやって来ました。
タネリはすばやくそれを洗ひましたら、ほんたうにきれいな硝子(がらす)のやうになって日に光りました。

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タネリはまたおっかさんのことばを思い出して、もう棄ててしまうとしてあたりを見まはしましたら、南の岬はいちめんうすい紫いろのやなぎらんの花でちょっと燃えてゐるやうに見え、その向ふにはとど松の黒い緑がきれいに綴られて何とも云へず立派でした。
あんなきれいなとこをこのめがねですかして見たら、ほんたいうにもうどんなに不思議に見えるだらうと思ひますと、タネリはもう居てもたってもゐられなくなりました。(略)
                                      童話「サガレンと八月」

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ミズクラゲ (鉢虫綱・旗口クラゲ目・ミズクラゲ科)
日本近海でも最も普通に観察できるクラゲである。傘に透けて見える胃腔、生殖腺が4つあることから、ヨツメクラゲとも呼ばれる。
トップの画像は、近くの三番瀬で見つけたもの。砂の模様はシギか、チドリか、鳥の足跡である。
他の画像は、サンシャイン水族館で出会ったもの。


      
by nenemu8921 | 2009-01-13 18:19 | 鳥・動物 | Comments(7)

ラッコ

(略)
「ザネリ、烏瓜ながしに行くの。」ジョバンニがまださう云ってしまはないうちに、
「ジョバンニ、お父さんから、らっこの上着が来るよ。」その子が投げつけるやうにうしろから叫びました。
ジョバンニは、ぱっと胸がつめたくなり、そこら中きぃんと鳴るやうに思ひました。
(略)
                                 童話「銀河鉄道の夜」


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ラッコ(ネコ目(食肉目) イタチ科 カワウソ亜科)猟虎、海獺、
哺乳類の一種。体長は55-130cm、体重も40kgを越すことがあり、イタチ科では最も大型の種である。千島列島、アラスカ、カリフォルニア州などの北太平洋沿岸に生息している。分布の北限は北極海の氷域であり、南限はカリフォルニアの「ジャイアントケルプ」の分布の南限と一致している。「ラッコ」の名はアイヌ語の "rakko" に由来する。
ラッコの毛皮は保温力に優れ、柔らかな手触りを持つため、最高級の毛皮として珍重された。18世紀以降ロシア人が極東に進出してきた理由の一つにラッコの毛皮採集が挙げられる。また乱獲が進んだため、20世紀初頭には絶滅寸前まで減少したが、1911年には国際的な保護条約が締結され、その後生息数は徐々に回復していった。

最近「ロシアの拡大と毛皮交易」(森永貴子著・彩流社・2008年11月5日発行)という本を北海道の友人からご紹介いただいた。
早速アマゾンで取り寄せて、読み始めたところである。
そんな折、池袋へ出る所要の折、思いついてサンシャイン水族館に立ち寄ってみた。
狭い水槽のなかのラッコは退屈そうに見えた。

ジョバンニのラッコの上着に関する考察はこちらをどうぞ
by nenemu8921 | 2009-01-12 21:24 | 鳥・動物 | Comments(10)

スイセン

朝日かゞやく水仙を、       になひてくるは詮之助、
あたまひかりて過ぎ行くは、   枝を杖つく村老ヤコブ。

影と並木のだんだらを、     犬レオナルド足蹴れば、 織れば、
売り酒のみて熊之進、      赤眼に店をばあくるなり。
                     
                            文語詩「村道」


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ニホンスイセン(ヒガンバナ科スイセン属)
地中海沿岸原産の多年草。この属にはラッパスイセンやニホンズイセンなど色や形の異なる種や品種が多くあるが、この属に含まれるものを総称してスイセンと呼んでいる。日本には早い時代に渡来し、各地に自生地がある。画像はニホンスイセン。

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こんな道から詮之助やレオナルドがやって来そうな気がする。 (イメージです)

作品は文語詩五十篇の一つ。平和な村の光景である。
栽培した水仙をかついで朝日の中を詮之助がやってくる。ヤコブと呼びたいような村の古老が木の枝を杖代わりに歩く姿にすれちうがう。おはよう。古老の頭は日に光っている。
並木の影が落ちてだんだら模様になっている道をレオナルドという犬が走ってくる。
酒屋の熊之進は、目を赤く充血させて、ようやく店の戸をあけようとしている。きっと昨夜も売りものの酒を飲んだんだな。
大意はこんなところだろうか。
この作品は、口語詩「1043 市場帰り」に手を入れて、文語詩に改作したもの。
微妙にニュアンスが異なっている。が、この文語詩の明るい雰囲気が好きだ。


追記
表記の間違いのご指摘をご丁寧にいただいた。
犬レオナルド足蹴ればではなくて、足織ればである。
全く気がつかずにいた。というより、足蹴ればだと思い込んでいた。
今校本全集を確認すれば、たしかに足織ればとあり、全く赤面の至である。
このことによって、解釈が異なるだろうか。
並木とその影でだんだら模様になった道を犬が歩く。その足取りがだんだら模様に機織るように見える、
と解したい。
I先生、まことにありがとうございました。   2011・11・17

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by nenemu8921 | 2009-01-08 09:28 | 植物 | Comments(4)

スイセン

(略)
紺三郎なんか、まるで立派な燕尾服を着て、水仙の花を胸につけて、まっ白なはんけちでしきりにその尖ったお口を拭いてゐるのです。(略)
                                           童話「雪渡り」


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紺三郎くんの胸元のスイセンはこんな花だったろうか。

紺三郎くんのイメージで気に入っているのはこれです。
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画本『雪わたり』より (小林敏也画・パロル舎)
by nenemu8921 | 2009-01-07 15:54 | 植物 | Comments(12)

ご挨拶

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年末からあわただしい日々が続き、更新が出来ませんでした。ゴメンナサイ。
私は元気ですが、周辺であれこれありました。
多くの方からメールやお電話を頂、ありがたいことだと思いました。
今日から復帰します。今後ともよろしくお願いいたします。


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by nenemu8921 | 2009-01-05 20:07 | その他 | Comments(26)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921