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ツァイス

写真仲間の友人たちに誘われて、東京ビッグサイトで開催された
フォト・イメージング・エキスポ2009に行って来ました。
(PHOTO IMAGING EXPO 2009のことを、PIEというのですね。)
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その中で見つけました。
(略)
「まあ、あたしいつか見たいわ。魚の口の形の星だなんてまあどんなに立派でせう。」
「それは立派ですよ。僕水沢の天文台で見ましたがね。」
「まあ、あたしも見たいわ。」
「見せてあげませう。僕実は独乙(ドイツ)のツァイスに注文してあるんです。
来年の春までには来ますから来たらすぐ見せてあげませう。」
                                 童話「土神ときつね」

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ご存知ですか?
これがツァイスの最新鋭の望遠鏡です。

ツァイス
ドイツの光学機器製造会社、カール・ツァイス社のこと。創始者のCarl Zeiss(1816~1888)は、機械技術者。20世紀初頭から第二次世界大戦までの期間、カール・ツァイスは世界の最先端を走る光学機器会社として君臨した。賢治の時代、日本製の望遠鏡はなかった。
相当高価だったと思われる。

☆嘘から出た
「受取人不在 ツァイス国帰り    通知紙」       
                    擬川柳  笹長根

by nenemu8921 | 2009-03-30 09:26 | その他 | Comments(8)

大道芸

美術館の入口でなにやら見慣れないものが…。近づいて見ると…。
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人間彫刻・サラリーマンというパネルが掲げられていました。
給料¥100と書いてあります。
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コインを入れると、この彫刻、反応するのです。
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こんな風にです。「よし、やったぜ!!」
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彫刻ではありますが、表情豊かなのです!!
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楽しくなってきました!!
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宮沢賢治だったら、きっと喜んで、拍手喝さいするだろうと思うのです。

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by nenemu8921 | 2009-03-29 10:07 | 番外 | Comments(10)

ウィリアム・モリス

芸術をもてあの灰いろの労働を燃やせ
           芸術の回復は労働に於ける悦びの回復でなければならぬ
           Morris"Art is man's exprssion of his joy in labour."

    「農民芸術の興隆」


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上野の東京都美術館へ「アーツ&クラフツ展」を見に行ってきました。「アーツ&クラフツ」運動から生まれた家具、テーブルウェア、ファブリック、服飾、書籍やグラフィック・デザインなど280点にも及ぶ展示で見ごたえがありました。

宮沢賢治は、羅須地人協会設立に先立って「農民芸術概論綱要」を起章しました。上記のメモにもあるように、モリスの思想の影響を深く受けていたことが明らかです。

ウィリアム・モリス1834~1896)は、英国の詩人、工芸家、社会改革家。
産業革命による急速な機械化は、生活用品の低俗化を招き、劣悪なデザインが横行した。
結婚し、家を建て、家具や室内装飾を整えるのに、市場にはろくなものがない。
モリスは友人たちと自分の《赤い家》の調度をてがけ、その体験をもとにモリス商会を発足させた。
商会の製品は、ステンドグラス、家具、刺しゅう、カーペット、ラグ、プリント地、壁紙、タイル、書籍などにも及んだ。モリスはデザイナーであり、プロデューサーであり、ディレクターであり、職工だった。
モリスの「アーツ&クラフツ」運動は、イギリスのみにとどまらず、広く世界に影響を及ぼした。

モリスと宮沢賢治といえば、仙台の作並には「森のミュージアム.賢治とモリスの館」があります。
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モリス研究家の大内秀明氏が個人所蔵する別荘ですが、建物、ガーデン、内部の装飾や家具など、モリスと賢治にちなんだ美術品や資料などにあふれています。


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賢治やモリスに関心のある人には「決してご遠慮路はありません」という風で、無料で一般公開している。(冬季は雪のため閉館)

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by nenemu8921 | 2009-03-25 23:51 | その他 | Comments(14)

牆林(ヤグネ)

つめたい雨も木の葉も降り
町へでかけた用足(タシ)たちも
背嚢(ケラ)をぬらして帰ってくる
   ……凍らす風によみがへり
      かなしい雲にわらふもの……
牆林(ヤグネ)は黝く
上根子堰の水もせゝらぎ
風のあかりやおぼろな雲に洗はれながら
きゃらの樹が塔のかたちにつくられたり
崖いっぱいの萱の根株が
妖しい紅をくゆらしたり
(略)
                           詩「凍雨」

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牆林(ヤグネ)は、屋敷の周囲に植え込んだ防雪雨林。他の作品では家ぐねの字をあてている。
牆(ショウ、ゾウ、かき)は家の周囲の意。牆林(ショウリン)は垣根の植え込みの樹木。

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by nenemu8921 | 2009-03-24 09:10 | 植物 | Comments(10)

楊の花芽

一昨年来たときは、
(略)
去年の春にでかけたときは
きみたちは川岸に居て
生温い南の風が
きみのかつぎをひるがへし
またあの人の頬を吹き
紺紙の雲には日が熟し
川が鉛と銀とをながし
楊(やなぎ)の花芽崩れるなかに
きみは次々畔を堀り
(略)
                  詩〔一昨年四月来たときは〕

1.
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2.
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3.
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イヌゴリヤナギ
(ヤナギ科ヤナギ属)犬行李柳
日あたりのよい川岸や湿地などにふつうに生える落葉低木。

賢治作品によく登場する楊(やなぎ)は、カワヤナギの総称。カワヤナギはタチヤナギ、ヤマヤナギ、キツネヤナギ、オオキツネヤナギ、アカメヤナギ、ケショウヤナギなど多くの種類があるが、その識別は葉が出ないと難しい。
賢治は枝垂れやなぎは、柳と書き、その学名からバビロン柳と呼び、カワヤナギと区別して使うことが多い。

春一番にカワヤナギは芽吹く。花芽が崩れた状態は3。

作品は「春と修羅 第三集」から。
かつぎは被衣(かずき)で、頭を覆うこと、頭にのせることと広辞苑にある。ここでは頭に巻いた手ぬぐいといったところか。
紺紙は紺色に染めた経紙のことだが、ここでは雲の形容。紺色の雲ではなくて紺青色の空に浮かぶ雲のことか。他にもこの用例は少なくない。いずれも春の雲の形容。
川が鉛と銀とをながしとは、川の水の形容。
by nenemu8921 | 2009-03-21 22:58 | 植物 | Comments(6)

春の入口

カタクリが開き始めると、もう春の入口の扉が開きます。
千葉市郊外で、出会いました。

ジロボウエンゴサク(ケシ科キケマン属)次郎坊延胡索
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ヒメウズ(キンポウゲ科オダマキ属)姫烏頭
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タチツボスミレ(スミレ科すみれ属)立坪菫
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アズマイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)東一花
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ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)二輪草
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by nenemu8921 | 2009-03-20 21:28 | その他 | Comments(14)

カタクリ

ちゃうどそのときはかたくりの花の咲くころで、たくさんのたくさんの眼の碧い蜂の仲間が、
日光のなかをぶんぶんぶんぶん飛び交ひながら、一つ一つの小さな桃いろの花に挨拶して
蜜や香料を貰ったり、そのお礼に黄金いろをした円い花粉をほかの花のところへ運んで
やったり、あるひは新らしい木の芽からいらなくなった蝋を集めて六角形の巣を築いたり
もういそがしくにぎやかな春の入口になってゐました。
                                   寓話 洞熊学校を卒業した三人

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カタクリ(ユリ科カタクリ属)丘陵地の北側や山地にかけて生える多年草。群生することが多い。

「寓話 洞熊学校を卒業した三人」は、「蜘蛛となめくぢと狸」を大幅手入れによって改作された作品。

小雪の舞うイーハトーブから帰ったら、こちら千葉は、もう春の入り口でした。
ここ数日のあたたかさで、カタクリの花も開き始めました。
by nenemu8921 | 2009-03-19 17:10 | 植物 | Comments(10)

宮沢家のお雛様

今回の旅で思いがけないものに出会いました。
立ち寄った林風舎さんで、お雛様の展示をしていたのです。

宮沢賢治には、三人の妹がありました。
有名なトシさんのほかに、シゲさん、クニさんです。
これらのお雛様は三人の妹さんたちのものだったとか。
たいそう古いりっぱなものでした。
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「享保雛は、江戸中期の享保(1716~1736)ごろに流行したといわれる雛です。衣裳は金襴(きんらん)や錦(にしき)をつかった豪華なもので、男雛は束帯(そくたい…昔の朝廷の正式の礼服)に似た装束で、手に笏を持ち、太刀をつけています。女雛は五衣(いつつぎぬ)・唐衣(からぎぬ)に似せた装束で、袴のなかに綿を多く入れて丸くふくらませ、宝冠(ほうかん)をかぶり、檜扇(ひおうぎ)を持っています。」という解説を見つけました。
どうも、享保雛風ですね。
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雀のお宿でしょうか。
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賢治という人は家庭内のことを、あまり書かない人でしたが、こうしたものを拝見すると、ご両親の愛情は賢治だけでなく娘達にもそそがれ(当然のことですが)、改めて宮沢家は旧家なのだなあと実感したのでした。
by nenemu8921 | 2009-03-17 23:00 | その他 | Comments(10)
「賢治さんの鳥をさがそう」探鳥会は、あいにくの天候のなか、雨の途絶えた中で行われました。
(天気予報は雨のち雪でしたが…、午前中は意外と気温は高かったのです)
瀬川の上流までは移動せず、イギリス海岸の辺りをゆっくり観察しました。
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画像提供は fieldnote さんです。

イーハトーブはすっかり春景色。
ヒバリがさえずり、岸辺のブッシュからはウグイスのいい声も聞こえました。上空では北へ帰る白鳥の群、その上にはガンの編隊も飛んで行きました。ベニマシコやシメ、カワラヒワやツグミ、カワアイサやマガモ……、沢山の鳥達に出会うことが出来ました。トビなどはもうカップルになって営巣の真っ最中でした。
そして、なんと、ヤマセミが姿を見せ、北上川の上の電線に止まって、じっくり姿を見せてくれたので、みなさんん大喜びでした。
ごぞんじですか。こんな鳥ですよ。カワセミの仲間ですが、普通は山の渓流沿いに住む鳥で、ごくまれにしか出会えない鳥です。
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画像提供は《自然大好きさんです。
当日は観察に夢中で撮影は出来ませんでしたので、画像をお借りしました。これはつり橋のロープの上からの撮影だそうですが、ちょっと当日の雰囲気が出ています。
ヤマセミ(カワセミ科)
九州以北の山麓から山地の渓流に留鳥として住む。水辺の横枝、岩、電線等に止まって魚をねらい、時には低空飛行をしてから、水中に急降下して魚を捕る。

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by nenemu8921 | 2009-03-16 15:29 | その他 | Comments(16)

賢治さんの鳥を探そう

ちょっとCMを入れさせてください。

花巻周辺の方、よろしかったら、ご参加下さい。
お子さんを対象にした企画ですが、大人だけでも歓迎します。
花巻野鳥観察会の皆さんのご協力をいただきます。
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by nenemu8921 | 2009-03-11 19:43 | その他 | Comments(16)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921