<   2010年 06月 ( 9 )   > この月の画像一覧

(略)
「こわいことはないぞ。」微かに微かにわらひながらその人はみんなに云ひました。
その大きな瞳は青い蓮のはなびらのやうにりんとみんなを見ました。
みんなはどう云ふわけともなく一度に手を合わせました。(略)
                                    童話「ひかりの素足」


c0104227_22474997.jpg
c0104227_22483930.jpg
ハス(ハス科ハス属)ハス
鬼に追い立てられる一郎や楢夫たちの前に、如来寿量品という言葉とともに現れた大きなすあしの人。
明らかに仏陀のイメージである。その人の瞳に例えられた青い蓮の花のはなびらだ。
蓮の花といえば、仏典のイメージが強い。
法華経に帰依した宮沢賢治であれば、蓮の花は作品にたびたび登場すると思ったら、そんなことはない。
蓮の花は、この一例と以前ご紹介した浮世絵中の描写があるだけである。

宮沢賢治という人はやはり独特である。

青い花のイメージを強調して撮影してみた。

More 続きを見る
by nenemu8921 | 2010-06-29 22:39 | 植物 | Comments(12)

あざみ

白雲にすがれて立てるあざみより種山ヶ原にかなしみは湧く
                                歌稿A600


c0104227_18145868.jpg
c0104227_1816185.jpg

c0104227_19161658.jpg
ノアザミ(キク科ノアザミ属 Cirsium japonicum )野薊
山野にもっとも普通に見られるアザミ。春から初夏のころに各地で目につく。

江刺地質調査の折の短歌。ノアザミは末枯れると綿毛がたくさん飛ぶ。
マクロレンズで覗けば、鳥の羽のように美しい。
種山ヶ原は宮沢賢治がもっとも愛した場所の一つである。
by nenemu8921 | 2010-06-22 18:17 | 植物 | Comments(14)

ほたる

温く含んだ南の風が
かたまりになったり紐になったりして
りうりう夜の稲を吹き
またまっ黒な水路のへりで
はんやくるみの木立にそそぐ
(略)
熟した藍や糀のにほひ
一きは過ぎる風跡に
蛙の輩は声をかぎりにうたひ
ほたるはみだれていちめんとぶ
(略)
蛍は消えたりともったり
泥はぶつぶつ醗酵する
(略)
                  詩〔温く含んだ南の風が〕
 

c0104227_17292734.jpg



c0104227_17294163.jpg
画像はクリックすると大きくなります 

作品は花巻農学校の教師時代、実習田の夜の見回りの体験を歌ったもの。1924.7.5の日付がある。
水田にホタルガ飛びかい、カエルの大合唱が響くなか、風が吹き、蒸し暑い夜である。


千葉県内にある友人の山小屋の近くに毎年ゲンジボタルが発生するという。
本当かしらと思ってご案内いただいた。
そして、夢のような光景に出会った。
渓流沿いの民家の前には小さな水田があり、蛙の大合唱が響き、
川の奥から湧くように、蒼白いひかりが飛び、本当に消えたりともったりしていたのです。
by nenemu8921 | 2010-06-18 17:29 | 昆虫・クモなど | Comments(10)

アオサギ ② 

アオサギ君はその後もゆっくりしていました。冠羽がたつと別の表情が見えますね。
c0104227_22243010.jpg

しかし、彼の関心はひたすら水のなかの動くものへ。
c0104227_22251166.jpg

ようやく、捕まえました。大きなザリガニです。
c0104227_22254011.jpg

食べられるかな。
c0104227_22271774.jpg

でも、どうやって。
c0104227_22275241.jpg

落とさないかな?
c0104227_22282440.jpg

おっ、とっととと……。
c0104227_22285177.jpg

大丈夫、大丈夫。
c0104227_22292855.jpg

なんと、そのまま、飲み込んでしまいました。咽喉がチクチクしないかなと心配しました。
c0104227_22295842.jpg


思いがけず、アオサギ君のお食事ショーを見せてもらってすばらしい午後でした。
花菖蒲を撮ることはすっかり忘れて、十分満足して帰宅しました。
by nenemu8921 | 2010-06-13 22:30 | 鳥・動物 | Comments(18)

アオサギ

            時間がちょっと出来たので
                  水元公園へ菖蒲を見に立ち寄りました。
      すると、アオサギくんもお花見のようでした。
c0104227_20185730.jpg

でも、視線の先は水の中。狙いをさだめて。
c0104227_20222880.jpg

もちろん、お目当てはこちら!!ゲットしました!!
c0104227_20254834.jpg


アオサギくんはくつろいでいました。気持ちのよい午後だったのです。
c0104227_21173874.jpg
c0104227_21184560.jpg
c0104227_21192596.jpg
c0104227_2120583.jpg
アオサギ(サギ科)日本のサギ類の中では最大。九州以北で繁殖し留鳥。水田、湿地、川湖沼、干潟等にいる。

アオサギは賢治作品では「春と修羅 第三集」の詩の下書稿に登場する。
以前紹介した記事はこちらをどうぞ。
by nenemu8921 | 2010-06-11 20:30 | 鳥・動物 | Comments(14)

セイタカシギ抱卵

             久しぶりに谷津干潟へ立ち寄りました。
                 すると、セイタカシギの抱卵に出会いました。
              営巣用に作られた淡水池のなかの二つの台の上に
                     それぞれのカップルが
                              雌雄交代で卵を温めていました。

c0104227_912482.jpg
「ああ、疲れたよ! お母さん、そろそろ交代の時間だよ」

c0104227_92117.jpg
「だって、まだ毛ずくろいがおわっていないのよォ」 

c0104227_9212681.jpg
「うふん、このあたりもかゆいのよォ」

「お母さん!!たのむよォ」

c0104227_8563220.jpg
「はいはい、分かりましたよ。お父さん、お疲れさま」

c0104227_856573.jpg
「ああ、長い足がしびれてしまったよ」

c0104227_857318.jpg
「たまごちゃんはみな元気かしら」

c0104227_8575575.jpg
「よいとこしょ!!」

c0104227_8581776.jpg
「お父さん、いっていらっしゃい。」


谷津干潟観察センターのHPに今年既に孵化したヒナの紹介があります。 こちらをどうぞ。
by nenemu8921 | 2010-06-08 09:47 | 鳥・動物 | Comments(14)

コチドリ ふたたび

           スイカズラの撮影をしていたら、
                   空の彼方でけたたましい鳥の声。
                         それも入り混じって。
             あらら…と思い、声を頼りにさがしてみると……、
                        いましたよ!! お隣の空き地に。

c0104227_11503034.jpg
やっぱりコチドリでした。
c0104227_11511537.jpg
振り返ってみれば!
c0104227_0312969.jpg
そこにはライバルが…。
実は3羽飛んでいたのです。2羽は10mぐらい離れて向き合いました。遠くて、200mmの望遠しかなくて。対立する構図をお見せできないのが残念。
c0104227_11522872.jpg
どうも、雌をめぐっての攻防戦のようでした。
c0104227_11531586.jpg
これは明らかにディスプレイ行動でしょう。
c0104227_014086.jpg
うまくいかなかったのか、どうか…。明日もあります。がんばれ!!
by nenemu8921 | 2010-06-06 18:33 | 鳥・動物 | Comments(8)

ハニーサックル

毎年、マンションのフェンスにたくさん花を咲かせてくれるハニー・サックル。スイカズラの仲間です。
日暮れ時になると香が強くなって、つい足を停めてしまいます。
c0104227_98213.jpg

c0104227_8493132.jpg

c0104227_8504445.jpg
c0104227_8513816.jpg

c0104227_90490.jpg
ハニーサックル(スイカズラ科スイカズラ属)ヨーロッパ原産の多年性蔓植物。

More スイカズラといえば…
by nenemu8921 | 2010-06-03 19:21 | 植物 | Comments(12)

バラ2

今年は京成バラ園へも谷津バラ園へも行けませんでした。
気温の低い日が続き、下ノ畑のバラもイマイチ精彩を欠いているように感じます。
賢治のバラといわれるグルース・アン・テプリッツに関しては、昨年ご紹介しました。こちらをどうぞ。

c0104227_23214768.jpg
サクラバラ
ノバラ系の園芸種。ビオラと混在しています。


c0104227_1653771.jpg
グリーンアイス
つぼみのときに紅く、花びらは白く…。それなのに、なぜ、グリーンなの? ミニバラです。


c0104227_23234940.jpg
レディ・ヒリントン
挿し木で2年目。2輪だけ咲きました。


c0104227_23271598.jpg
ノバラ系の園芸種。G.V.さんのガーデンです。今年はロザ・ムンディも中国の緑色のバラも姿を見せてくれず、淋しい。


c0104227_15431524.jpg
感謝という名前です。

More  つづきを見る
by nenemu8921 | 2010-06-03 00:02 | 私の「下ノ畑」 | Comments(6)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921