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蜘蛛の巣

(略)
風がにはかに吹きだすと
暗い虹だの顫えるなみが
息もつけなくなるくらゐ
そこらいっぱいひかり出す
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それはちいさな蜘蛛の巣だ
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半透明な緑の蜘蛛が
森いっぱいにミクロトームを装置して
虫のくるのを待ってゐる
(略)
               詩〔落葉松の方陣は〕

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「春と修羅」第二集の作品。落葉松はカラマツのこと。賢治は、作品によってラリックスともから松とも書く。
ミクロトームはmicrotomeで、顕微鏡で観察する際の試料を薄く切るための装置。ここでは蜘蛛の巣のこと。

野草の撮影に行った松戸市の21世紀の森で、発見しました。
光と影のマジックの一瞬です。

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by nenemu8921 | 2010-10-28 18:38 | 昆虫・クモなど | Comments(24)

はずれ

ダイヤモンド富士が26日に近くの三番瀬で見られるという。
昨日(26日)はどんよりしていて、とても無理だと思ったので、
一日遅れでしたが、今日は晴れたので行ってみました。
皆さん同じ思いだったのですね。
日ごろ人影のない浜辺にずらりと三脚が並んでいました。
今日は気温も下がって(空気が澄みます)、青空がきれいでしたが。
16:28  日暮れどきになると…。
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画像はクリックするとみな大きくなります

16:30  ゴージャスな夕焼け!かな!!と期待。
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16:32  富士山は対岸の葛西臨海公園の観覧車の右奥に大きく見えます。
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16:40  しかし、不吉な雲が…。
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16:41  夕日が富士にかかる直前に、ああ、厚い雲が広がり…。
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16:47  今年もはずれ!!でした。
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お付き合いただき、がっかりさせてごめんなさい。( *・ω・)*_ _))ペコリン
by nenemu8921 | 2010-10-27 20:32 | 気象 | Comments(14)

シモバシラ

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シモバシラ(シソ科シモバシラ属) Keiskea japonica 霜柱
山地の木陰に生える多年草。茎は高さ40~70cm。
冬、枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるので、話題になる。
高尾山には自生していると聞くが、私は見たことがない。
これは数日前、水元自然公園の野草園で見つけたもの。
この冬、ぐんと気温が下がった朝に早起きができたら、撮影に行きたいものです。

これがシモバシラの霜柱です。見てみたいですね。
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東北大学「まなびの杜」のご提供です。

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by nenemu8921 | 2010-10-26 15:47 | 植物 | Comments(10)

水そば? ミゾソバ?

樺の向ふで日はけむる
つめたい露でレールはすべる
靴革の料理のためにレールはすべる
朝のレールを栗鼠は横切る
横切るとしてたちどまる
尾はder Herbest
 日はまっしろにけむりだし
栗鼠は走りだす
  水そばのアップルグリーン(苹果緑)とピンク(石竹)
(略)
                          詩「栗鼠と色鉛筆」


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ミゾソバ(タデ科イネタデ属)Polygonum thunbergii 溝蕎麦
山野の水辺に多い一年草。

詩「栗鼠と色鉛筆」は『春と修羅』中の作品。一読しただけではイメージが断片的でわかりにくい作品である。
解説を望む方には千葉賢治の会から、この9月に発行された「雲の信号」8号をお勧めする。
(非売品ですが、イーハトーブセンターで扱っています)

問題は水そばをミゾソバと解釈するか、水の傍(そば)と読むか。
しかし、アップルグリーン(苹果緑)とピンク(石竹)は、この植物をイメージしていると思われるので、どちらでも
意味的には変わらない。賢治自身の当て字の可能性や方言の呼び名の可能性も否定できない。
花巻周辺で、この植物を水そばと呼ぶ風習があっただろうか。
しかし、ミゾソバをアップルグリーンとピンクとは!! 私には金平糖のように見えますが。

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by nenemu8921 | 2010-10-25 16:45 | 植物 | Comments(7)

曲線美 (バラ)

京成バラ園へ行ってきました。
この夏の暑さがたたったのか、今年の秋バラは……。
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マチルダという品種です。画像では香りを届けられません。
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じっと見つめて発見したのは、バラという花は曲線の美だということです。
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蕾も開花した花もウェーブの造型だと思いません?
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薔薇の花には、ストレートラインは存在しないでしょう。

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by nenemu8921 | 2010-10-24 22:12 | 植物 | Comments(10)

すすき

あめと雲とが地面に垂れ
すすきの赤い穂も洗はれ
野原はすがすがしくなつたので
花巻グランド電柱の
百の碍子にあつまる雀
(略)
              詩「花巻グランド電柱」

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ススキ(イネ科ススキ属)Miscanthus sinensis 薄 
各地の平地や山地の日当たりのよいところに生える多年草。萱、尾花」ともいう。

宮沢賢治の生家のある豊沢町通りは当時国道だった。豊沢町通りから豊沢橋をわたった先が、国道と奥州街道に分かれてY字路になっていた。(現在は国道が南北に直進するようにバイバスができて、当時とは様変わりしている。)
賢治はそこを「花巻大三叉路」と名づけ、そこの電柱をグランド電柱と呼んだのです。

賢治作品にはすすきも萱も度々登場する。若いすすきは本当に赤い穂が美しい。
画像はイーハトーブのすすきでなくて、東京都心のすすき。ゴメンナサイ(^_-)-☆
どこだと思いますか?実は今日立ち寄った皇居東御苑で見つけたもの。
江戸城?の石垣に映えて美しかった。

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by nenemu8921 | 2010-10-23 22:58 | 植物 | Comments(14)

シオン

うちならぶうかぶ紫苑にあをあをとふりそゝぎたるアーク燈液
                                歌稿A 354
 
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シオン(キク科シオン属)Aster tataricus 紫苑
キク科の多年草。別名、オニノシコグサ (鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)。

「岩手公園」というタイトルのある短歌。アーク燈は二つの炭素電極間に電圧をかけたとき起こる放電による淡紫色の光を用いた電燈で、放電が弧形(アーチ、弓形)に見えるので、アーク燈。岩手公園にはこの街灯が用いられていた。
最近の岩手公園では紫苑の花を見かけないが、賢治の時代は並んで咲いていたのだろうか。

紫苑は昔から人家の庭先でよく見かけた花だ。人の背より高く伸び、やさしい色をしていた。
by nenemu8921 | 2010-10-21 23:28 | 植物 | Comments(6)

木の実

アカソバの咲く自然公園は赤い木の実も眼にtつきました。
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ゴンズイ(ミツバウツギ科ゴンズイ属)Euscaphis japonica (Thunb.) Kanitz 権瑞
ユニークなのは名前も、実も…。同名のナマズ科の魚も話題になるところです。

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ハナミズキ(ミズキ科ミズキ属)Benthamidia florida 花水木
実より花のほうが存在感がありますね。でも、こうして見れば、軽やかに紅葉した葉もなかなかです。

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コブシ(モクレン科モクレン属)Magnolia kobus 辛夷
可憐な花とはイメージが違うごつごつした実です。やっぱり、コブシ(拳)ですね。
賢治はこぶしの花を度々作品に登場させていますが、実に言及した表現はないと思います。


赤い実のほかにも実はありました。
おまけを見てくださいね。

More  おまけです。
by nenemu8921 | 2010-10-20 15:29 | 植物 | Comments(8)

アカソバ

千葉県印西市の花の丘公園を訪ねた。
アカソバの花が見ごろだというので。高嶺ルビーという品種だそうです。
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ヒメアカタテハでしょうか。アカタテハでした。!! こにタンさん、いつもありがとう。
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こちらはモンキチョウかな。
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本当に赤い花でしたが……。どうも風情ある写真が撮れません(涙)。
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宮沢賢治の作品にもソバ畑は登場しますが、どうもイメージが違います。
以前、ご紹介した賢治のソバはこちらをどうぞ。
by nenemu8921 | 2010-10-19 07:20 | 植物 | Comments(12)

ダケカンバ

志賀高原では白樺よりダケカンバが多かったです。
標高が高いせいでしょうか。
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宮沢賢治は樺と書いて、かんばとルビをつけた表記もありますが、前後をよく読みこんでみると、
白樺の木のことが多いのですね。
また、山桜のことも樺というらしくて、「土神ときつね」の美しい樺の木は山桜です。

志賀高原の旅はここまでです。
志賀高原は都心から近く(いつも行く東北より…)、自然環境もゆたかで、
どこか、イーハトーブにつながるイメージもあって、
ホテルやレストランもリーズナブルでとてもいいなと思いました。

帰途、入ったレストランで思いがけないものに出会いました。

More レストランで出会ったもの
by nenemu8921 | 2010-10-18 18:17 | 植物 | Comments(8)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921