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(略)
じっさいこんなことは稀なのです
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わたくしはもう十何べんも来てゐますが
こんなにしづかで
そして暖かなことはなかったのです
(略)
                 詩「東岩手火山」

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本当にそうです。
三番瀬の海は風も雲もなく、陽が落ちた後、海も空も再び燃え、
干潟は橙色の鏡のようです。
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富士山もくっきり見えます。
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対岸の浦安の高層ビルまで歩いて行けそうです。
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こんなことは稀なのです。

詩句は岩手山に生徒を引率して登り、朝を迎える時の賢治のモノローグですが、
自然と向き合って暮らしていると、思いがけない事象に出会い、
まったく異なる状況の中で、賢治の詩句が浮かんできます。

1週間前の画像ですが…。
by nenemu8921 | 2010-12-26 17:56 | イメージ | Comments(27)

クリスマスリース

イーハトーブの友人から手作りのクリスマスリースが届いた。
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廊下とキッチンの間の扉にさげてみました。
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ドライフラワーにしたバラとアジサイがすてきです。
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こちらは昨年、いただいたもの。
エキゾチックな木の実がすてきでしょう。
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実はクリスマスの後も処分するのがもったいなくて、ついつい1年間楽しませていただきました。

boniyさん。ありがとう。イーハトーブで暮らすboniyさんのブログはこちらです.

More クリスマスといっても…
by nenemu8921 | 2010-12-24 10:20 | イメージ | Comments(16)

柿の木レストラン

朝の散歩。真間川脇で大きな柿の木を見つけた。
しばらく佇んでいると、次々鳥たちが訪れる。
鳥たちのレストランである。
鳥たちは背後の電線に止まって様子を窺ってから柿の木に飛び移る。
1、にぎやかな雀たちです
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2、大きな柿ですね。(渋柿だそうです)
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3、でも、今はもう完熟! 「たまらないわ!」
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4、メジロはこっそりやってきて、よく動きます。
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5、ムクドリの群れに蹴散らされてだんだん下の枝に、ついには隣の木に。
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6、ムクドリは群れでやってきます。
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7、先客を蹴散らします。
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8、夢中です。
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9、「なかなかの味だぜ」
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10、けれども、ヒヨドリがいちばん強い! 
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11、パシッと睨めば、ムクドリも退散します。
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12、いちばん、弱気なのがツグミです。まずは電線に止まってゆっくり状況判断。
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13、誰もいなくなってから、そろそろと…。つぐみん、がんばれ。
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楽しませてもらいました。1週間でほぼ完食です。

でも、彼らはゆっくりおいしいものを味わって食べることはできない。
いつも、いつも四方に眼をくばり、せかせかと啄ばみ、羽ばたいて、飛んでいく。
心から、鳥たちに同情を感じました。
by nenemu8921 | 2010-12-21 17:14 | 鳥・動物 | Comments(22)

冬の花

年の瀬もせまって、何かと気ぜわしい日々、
浮世に関係ありませんと言った風に咲いている花を見つけました。
秋バラと言うより冬バラ? 華やかさを脱いでひっそりと、でも誇り高く一人で微笑むようでした。
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     数日前、千葉市花の美術館で

サザンカ これからが本番と言ったところですが、やはり静寂な雰囲気がいいな。
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背景は緑の草原なんですけど…。
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水元公園で11月に撮影。
by nenemu8921 | 2010-12-20 18:31 | 植物 | Comments(10)

カモメ

黒雲を
ちぎりて土にたゝきつけ
このかなしみの
かもめ 落とせよ
            歌稿AB300

1、
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画像はクリックするとみな大きくなります。
2、
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大正5年、宮沢賢治、盛岡高農2年生(20歳)の折の短歌。
広い空を悠々と飛翔するカモメに、自己の無力感、憤りが感じられる歌である。
どこで、どんな状況の折の作か、年譜的には背景がはっきりしていない。

3、
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4、
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ユリカモメと限定されているわけではないが、しなやかに、したたかに都市生活?を
過ごしているこの鳥に、この歌が似合うような気がする。

5、
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稲毛海岸近くの公園池で子どもたちが投げる餌を啄ばむユリカモメ。
飛翔姿のフォルムの美しさにしばし見とれた。


6、
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かわいい表情だが、気が強い。
7、
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カモがゲットした餌をそばで略奪する光景もあった。
8、
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そういえば、盗賊カモメというかもめもいた。
by nenemu8921 | 2010-12-19 18:55 | 鳥・動物 | Comments(14)

枯芙蓉

なぜか、こういうものが好きです。
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枯芙蓉 居住まい凛乎(りんこ) 空見上げ 
               師走の光 浴びてそびゆる
                            寧夢

ブログ仲間の寧夢さんからお歌を頂戴した。何よりも嬉しい。


枯芙蓉 急くもあせるも知らん顔
               今日も静かに夕闇せまる
                         nenemu

恥ずかしながら、初めて作ってみました。
by nenemu8921 | 2010-12-15 14:22 | 植物 | Comments(18)

三番瀬

冬鳥に会いに三番瀬へ行きました。
もう日が傾きかけた時間でしたが、潮が満ちていて、海岸はアオサがいっぱいでした。
久しぶりに出会った鳥もいました。
1、アメリカヒドリ♂です。
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2、後ろにいるのが、ヒドリガモの♂と♀。
数百のカモがいる中でアメリカヒドリはたった1羽だけです。
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3、ミヤコドリです。ここでは多いときは100羽以上にもなります。
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4、三番瀬では人気の鳥です。
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5、ハマシギです。すごい数のマテガイですね。背後の緑の海草がアオサです。
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6、コクガンです。残念。遠かったし、暗くなって気づきました。
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by nenemu8921 | 2010-12-12 00:31 | 番外 | Comments(22)

ノバラ

清夫は今日も、森の中のあき地にばらの実をとりに行きました。(略)
そこは小さな円い緑の草原で、まっ黒なかやの木や唐檜に囲まれ、
その木の脚もとには野ばらが一杯に茂って、丁度草原にへりを取ったやうになってゐます。
清夫はお日さまで紫色に焦げたばらの実をポツンポツンと取りはじめました。
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清夫はお母さんのことばかり考えながら汗をポタポタ落として、一生懸命実をあつめましたが
どう云ふ訳か、その日はいつまで経っても籠の底がかくれませんでした。
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そのうちにもうお日さまは、そらのまん中までおいでになって、林はツーンツーンと鳴り出しました。
(木の水を吸ひ上げる音だ)と清夫はおもひました。
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まだ籠の底は隠れません。
よしきりが林の向ふの沼に行こうとして清夫の頭の上を飛びながら、
「清夫さん清夫さん、まだですか。まだですか。まだまだまだまだまぁだ。」と言って通りました。
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清夫は汗をポタポタこぼしながら、一生けん命とりました。
いつまでたっても籠の底はかくれません。
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たうたうすっかりつかれてしまって、ぼんやりと立ちながら、一つぶのばらの実を唇にあてました。
するとどうでせう。
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唇がピリッとしてからだがブルブルッとふるひ、なにか、きれいな流れが頭から手から足まで、
すっかり洗ってしまったやう、何とも云へず、すがすがしい気分になりました。
空まではっきり青くなり、草の下の小さな苔まではっきり見えるやうに思ひました。
それに今まで聞こえなかったかすかな音もみんなはっきりわかり、
いろいろの木のいろいろな匂まで、実に一一手にとるやうです。
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おどろいて手にもったその一つぶのばらの実を見ましたら、
それは雨の雫のやうにきれいに光ってすきとほってゐるのでした。(略)
                                 童話「よく利く薬とえらい薬」


賢治の時代には、野ばらの実をお茶にするなんて、誰も考えなかったでしょうね。

野ばらが好きです。花も、実も。
園芸種のように美しいこれら野茨の株に出会ったとき、すごく嬉しかったです。
でも、ローズヒップとは違う、正真正銘の野ばらです。
実が青いうちから何回か通いました。実は水元公園の一角です。
魅せられて……、しかし、なかなかイメージどうりの作品に仕上がらない(>_<)
by nenemu8921 | 2010-12-10 07:44 | 植物 | Comments(14)

散紅葉

散りもみじ……。いい言葉を教えていただいたので、朝、近くの妙行寺まで歩いてみました。
境内は掃き清められたあと、又あたらな落ち葉が散っていました。
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ここは松の木もあって、枯れ松葉がもみじにかかっています。
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葉が落ちると、もみじの実が目立つようになりますね。
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桜の葉も旅立ちのおめかし? 姉妹そろって?
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ひっそりと散っていくものもいます。
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by nenemu8921 | 2010-12-08 18:06 | イメージ | Comments(10)
本たうはどんなものでも変らないものはないのです。(略)
又、この眼の前の、美しい丘や野原も、みな一秒づつ
けづられたりくづれたりしてゐます。


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けれども、もしも、まことのちからが、これらの中にあらはれるときは、
すべてのおとろへるもの、しわむもの、さだめないもの、はかないもの、みなかぎりないいのちです。(略)

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すべてまことのひかりのなかに、いっしょにすむ人は、いつでもいっしょに行くのです。
                                                童話「めくらぶだうと虹」


木々の紅葉もさる三日の雨嵐ですっかり散った。美しい草もみじもまもなく枯れてゆく。
「変化する」ことこそ、「変化することのない真理」であるという。
賢治文学の主題である「まことのちから」は、万象を変化させる起動力、それこそ宇宙の根源的生命力とでも言うべきエネルギーであるというのが恩田逸夫先生のお説である。
by nenemu8921 | 2010-12-06 07:52 | イメージ | Comments(22)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921