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瓜→マクワウリ

雪袴黒くうがちし  うなゐの子瓜食(は)みくれば
風澄めるよもの山はに  うづまくや秋のしらくも

その身こそ瓜を欲りせん  齢弱(としわか)き母にしあれば
手すさびに紅き萱穂を  つみつどへ野をよぎるなれ
                             文語詩「母」 


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ウリ「黄金九号」(ウリ科キュウリ属)cucumis meio var.makuwa

黒いもんぺをはいた幼いうない髪の子が、よちよちと無心に瓜を食べながら歩いてくる。
傍らを若い母親がススキの若い穂をつみ集めながら野原を通り過ぎていく。
まだ少女のように若い母親。ああ、あの母親こそおなかもすいてつらいだろうに。
四方の山々には渦巻くように秋の白い雲がわきあがっている。
 
この詩の背景には貧困ゆえに、年齢若くして結婚し、出産する者が多かった当時の、東北の農村の実態がある。

瓜はマクワウリであろう。美濃国真桑村に産したのが有名だったことからこの名となる。
皮は緑か、黄色。当時は果物として生食した。
昭和30年前半まで、八百屋さんで普通に見かけたが、最近はまるで見かけなくなった。
たまたま「くらしの植物苑」で出会った。

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by nenemu8921 | 2011-08-31 10:18 | 植物 | Comments(18)

伝統の朝顔

佐倉の歴史民俗博物館の付属施設の植物園、くらしの植物苑で、
江戸期からの伝統植物、変化朝顔の展示が行われています。
出かけてみました。
形もさまざま、色もさまざま。花だけでなく葉も特徴があります。
これが朝顔?!と思うものも。。。
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開門前から人が並んで、賑わいを見せていました。会場のごく一部です。

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by nenemu8921 | 2011-08-30 08:09 | 植物 | Comments(16)
(略)
  ーアカシヤばやしのうしろの方で
    苹果がぼんやり腐ってゐる…
風…とそんなにまがりくねった桂の木
…睡たい薄荷はすなはち風だ…
低原(のはら)の雲はもう青ざめて
ふしぎな縞になってゐる
(略)
                  詩「水源手記」(下書稿一)

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ハッカ〈シソ科ハッカ属)Mentha arvensis var. piperascens 薄荷
わが国の各地と朝鮮半島、中国に分布。やや湿ったところに生える多年草。全体に芳香があり、ハッカ油が採れる。
最近では、ハーブ・ブームで世界各地のミント類が園芸種として出回っているが、ハッカ(薄荷)はわが国に古くから自生しているミントだ。

詩は再三の手入れを経て、のちに〔いま来た角に〕となるが、最終稿では薄荷は削除されてしまう。
賢治は夜を徹して歩いている。睡魔に襲われている詩人に薄荷の香りを風が運んでくる。

薄荷の香りは昆虫にとっても魅力的なようだ。いつもこの花には蜂やセセリチョウが吸蜜している。

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by nenemu8921 | 2011-08-29 08:32 | 植物 | Comments(12)
アサマフウロにも出会いました。風露草といえどもイメージより派手な花でした。

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アサマフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)Geranium soboliferum 浅間風露
 

そしてこちらは7月に八千穂高原で出会ったハクサンフウロです。
どちらがお好みですか?

4、
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ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)浅間風露

          筑波山の麓で、出会ったのは浅間風露、
                浅間山の麓で出会ったのが白山風露とは、
                                      これいかに。

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by nenemu8921 | 2011-08-28 15:54 | 植物 | Comments(6)
水よりも濃いなだれの風や
縦横な鳥のすだきのなかで
ここらはまるで妖精たちの棲家のやう
つめたい霧のジェリイもあれば
桃いろに飛ぶ雲もある
またはひまつの緑茶をつけたカステラや
茶や橄欖の蛇紋岩(サーペンテイン)や
青いつりがねにんじん
花にきらめく一億の露
(略)
                               詩〔水よりも濃いなだれの風や〕


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ツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)Adenophora triphylla var. japonica  釣鐘人参 
日本では、北海道、本州、四国、九州に、アジアではカラフト、千島列島に分布し、山地の草原、林縁や草刈などの管理された河川堤防などに自生する。

詩は早池峰山を詠ったもの。

この日、たくさんのツリガネニンジンに出会ってうれしかった。
日は高く上り、1億の露は乾いてしまったが…。
ツリガネニンジン、シャジンの仲間は正確には識別できない。
賢治も釣鐘草と書いてブリューベルとルビをふったり、つりがねさうと書いたり、表記はさまざまである。
ホタルブクロも含めて釣鐘型の花の総称として考えたい。

追記
この花は朝露がよく似合う。2年前にイーハトーブで出会った画像は こちらです。
お時間があったら、見てやってください。

More おまけ
by nenemu8921 | 2011-08-27 06:58 | 植物 | Comments(14)

つくば実験植物園 ①

数日前ですが、友人とがんばってつくばの実験植物園を訪ねました。
お目当ての植物は時期遅し!でしたが、まあ、うれしい出会いもありました。
画像はクリックすると大きくなります。

1、オミナエシとヒョウモンチョウ(ミドリヒョウモンかな?)
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2、秋の七草ですが、この日は思い出したような残暑の厳しい一日でした。
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3、コオニユリだと思いますが、アゲハチョウと。
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4、実はこのアゲハ、羽がボロボロだったのです。ボロボロが目立たないポーズで。
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5、ソナレマツムシソウとジャノメチョウ(だと思うのですが)
ソナレは磯馴れの意。海岸性のマツムシソウという意味です。
チョウも猛暑の夏、「ご疲れさま」といってあげたい。
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6、マツムシソウと
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7、ソナレマツムシソウ
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More おまけです
by nenemu8921 | 2011-08-26 08:12 | 植物 | Comments(8)

葛西臨海公園

この日はオグロシギがスターでしたが、他にも渡りのシギやチドリは居たのです。
葦原越しの撮影なので、みな葦かぶりの画像ばかりですが、クリックしてご覧ください。

1、アオアシシギの声は哀愁があっていいですよね。好きなシギです。
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2、オグロシギとも仲良く餌稼ぎしますが…
「長旅でつかれたねえ…」なんていっているか、どうか。
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3、しかし、うっかりセイタカシギに近づくと追いかけられます。
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4、セイタカシギが一番強いです。
長い脚は水鏡でいっそう長く見えますね(^_-)-☆
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5、奥のほうではファミリーがひっそりとしていましたが。
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6、キアシシギはこうしてみるとかなり小さいですね。
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7、キアシシギは鋭く透きとおった声で鳴きます。でも、目下食欲先行かな。
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8、コチドリも一心に餌稼ぎです。幼鳥かな。目のリングがはっきりしませんね。
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9、この日、隅の岩場ではカワセミもくつろいでいる様子でした。
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by nenemu8921 | 2011-08-25 17:13 | 鳥・動物 | Comments(4)

葛西臨海公園

入道雲に誘われて葛西まで出かけました。
友人には行き会えませんでしたが、渡りの鳥たちに出会いました。
久しぶりのオグロシギです。夏羽が残っています。
1、
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画像はクリックするとみな大きくなります。

2、最盛期の夏羽では顔から首、おなかまで赤くなります。
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3、オーストラリア、東南アジアから渡ってきて、シベリアで繁殖します。
日本列島には旅の途中、春と秋に立ち寄ります。今日も残暑が厳しかったですが、鳥たちの世界は秋なのですね。
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オグロシギ(シギ科)Limosa limosa
この鳥はオオソリハシシギとよく似ていますが、飛翔時に黒い風切羽に幅の広い白帯が出るので、識別のポイントになります。(^_-)-☆

追記
少し離れたところにいたセイタカシギに近ずきすぎて、追われて、あわてて逃げるオグロシギ
黒い尾に白帯があるのが確認できます。
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More 続きを見る
by nenemu8921 | 2011-08-24 17:04 | 鳥・動物 | Comments(18)

ショウジョウトンボなど

         水辺には他にもたくさんのトンボが居ましたが
                  名前のわかるものとわからないものと…。
   (どうも根性がなくてきちんと覚えようとしないのです。エヘヘ………)

1、おなじみのショウジョウトンボ♂ですね。
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2、こちらはショウジョウトンボの♀かしら
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3、翅が陽にかがやいてきれい!
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4、シオカラトンボだと思うのですが
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5、これは?
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6、アジアイトトンボかしら?
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More 水草も…
by nenemu8921 | 2011-08-23 05:49 | 昆虫・クモなど | Comments(10)

チョウトンボ

          久しぶりに水元公園へ
             オニバスの撮影に出かけたら、
                     チョウトンボに出会いました。
                   ひらひら飛んで、
             なかなか止まらないので、
          根くらべみたいでした。

1、
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2、
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チョウトンボ(トンボ科)Rhyothemis fuliginosa
金緑、金紫色の翅をひらひらさせてチョウのように舞う。平地、丘陵地の植物の多い池沼を好んで生息する。

More おまけです。
by nenemu8921 | 2011-08-21 10:10 | 昆虫・クモなど | Comments(12)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921