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つめた貝

また私はそこから風どもが送ってよこした安心のような気持ちも感じて受け取りました。
そしたら丁度あしもとの砂に小さな白い貝殻に円い小さな孔があいて落ちているのを見ました。
つめたがいにやられたのだな、朝からこんないい標本がとれるならひるすぎには十字狐だってとれるにちがいないと私は思いながら、それを拾って雑嚢に入れたのでした。
そしたら俄に波の音が強くなってそれは斯う云ったように聞こえました。
「貝殻なんぞ何にするんだ、何にするんだ。」
「俺は学校の助手だからさ。」私はついまたつりこまれてどなりました。
                        童話「サガレンと八月」



「つめた貝にやられたはまぐり」いい標本です!!
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こちらが犯人のつめた貝です。
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これもつめた貝にやられたアサリですね。
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ツメタガイ(砑螺貝/津免多貝、Glossaulax didyma)は、軟体動物門に属するタマガイ科巻貝
東アジアから南アジアの砂浜に多く普通に見られる。
潮間帯から水深10cm~50cm程度の砂地の浅海に多く分布し、殻幅50mm程度に達する中型の巻貝。殻の色は紫褐色から黄褐色を呈する。底部は白色で滑らか。蓋は半円形となる。夜行性で、砂の中を活発に動き回る。また軟体部は殻から大きく露出し、殻を完全に覆いつくす。 肉食性であり、アサリなどの二枚貝を捕食する。アサリなどの二枚貝を捕まえると、やすりのような歯舌を用いて獲物の殻の最も尖ったところである殻頂部を平らに削っていき、2mm程度の穴をあけて軟体部を食べる[1] 。 繁殖期は春で、5月頃、茶碗をかぶせたような形に卵塊を作る。

先日、千葉賢治の会の皆さんと東金を訪れたとき、帰途九十九里海岸まで足を延ばして高村光太郎の詩碑を見学した。
その折、海岸で見つけたも

宮沢賢治は内陸育ちなのに、よくツメタガイを知っていたなあとその博識ぶりに驚きます。
実際にはアサリ漁をする漁民にとってはこのツメタガイは天敵です。大量発生してアサリを根こそぎだめにしてしまうこともあるという。

かつてサガレンでは養͡狐事業も盛んだった。
でも、十字狐は当時でも珍しい狐で、簡単には出会えない。キタキツネの変種みたいですね。

2005年に私がサガレンを訪れたときには閉鎖された養狐場を数多く見かけた。
栄浜でつめた貝にやられた貝の標本も見つけた。同室の友人に記念にプレゼントしたと思う。




More おまけです
by nenemu8921 | 2017-06-09 09:23 | その他 | Comments(9)

海からの贈り物 ②

宮沢賢治の貝殻といえば、思い出すのは「サガレンと八月」です。

また私はそこから風どもが送ってよこした安心のような気持も感じて受け取りました。
そしたら丁度あしもとの砂に小さな白い貝殻に円い小さな孔があいて落ちているのを見ました。
つめたがいにやられたのだな
朝からこんないい標本がとれるならひるすぎは十字狐だってとれるにちがいないと
私は思いながらそれを拾って雑嚢に入れたのでした。  童話「サガレンと八月」


これがツメタガイです。ハマグリやアサリなどの二枚貝に覆いかぶさって、穴をあけ、
実を溶かして、ちゅうちゅう、吸い出して、食べてしまいます。
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こちらがツメタガイにやられた貝。これはマツヤマワスレガイ(松山忘貝)というそうです。
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「サガレンと八月」は、オホーツクを舞台にした作品ですが、2005年の夏、サガレンを訪れた時、
作品舞台と思われる当時の栄浜海岸(現スタロドゥブスコエ)でも、私は実際ツメタガイとツメタガイに
やられた二枚貝を拾った。同室の友人に記念にあげてしまったけれど。
近くの三番瀬でも拾ったことがある。格別珍しいものではないようである。

親切なご夫妻に「サガレンと八月」の話をしたら、雑然とさまざまな貝殻が無造作に入れられている
大きなかごの中から、探し出してくれた。

以前、ご紹介した記事はこちらをどうぞ。
十字狐に関しては こちらをどうぞ。
by nenemu8921 | 2014-08-04 21:17 | その他 | Comments(12)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921