タグ:オニグルミ ( 4 ) タグの人気記事

オニグルミ

にはとこが
月光いろに咲いたので
鬼ぐるみにも
まばゆい青や緑金や
瓔珞がみなかけられる
      詩〔あちこちあをじろく接骨木が咲いて〕(下書き稿🉂)
c0104227_15535564.jpg
c0104227_15515849.jpg
ぐんま昆虫の森で、オニグルミの瓔珞を見つけた。(GWの前だった)
温暖化の故か、まだ四月だというのに、緑の紐がいっせいに垂れている。
賢治風に言えば、瓔珞である。胡桃の雄花である。
その元のところに小さな鮮紅色の雌花が10個ほど固まっている。
これが受精すれば、「黄金のあかご」となるのである。

c0104227_15523662.jpg

だが、この雌花は小さいし、高い枝の葉の根元にあるのでなかなか見つけられない。
今回は胡桃の木の下でお弁当を食べながら、ゆっくり観察した。
c0104227_16204976.jpg


こんなにくっきり撮影できたのは初めてである。
c0104227_15532783.jpg

どこのくるみの木にも
いまみな金のあかごがぶらさがる
          詩「おきなぐさ」


これは以前にも紹介した「金のあかご」オニグルミの実。
確認してみたら。千葉市佐倉で6月の撮影だった。
c0104227_16485495.jpg

宮沢賢治が胡桃と表記しているのはオニグルミのこと。
たびたび詩や童話に登場させているが、雌花に関しての言及はない。

by nenemu8921 | 2017-05-13 00:28 | 植物 | Comments(8)

オニグルミ

にはとこが月光いろにさいたので、
鬼ぐるみにも瓔珞がかけられる
              詩〔あちこちあをじろく接骨木が咲いて〕

c0104227_14102036.jpg

c0104227_14104492.jpg

瓔珞とは珠玉を連ねた首飾りや腕輪。インドにおける装身具であったが、仏教では仏像を荘厳(しょうごん)する飾り具をいい、また寺院内の宝華(ほうけ)状の荘厳をいうが、ここではクルミの雄花のことだ。

つつましき
春のくるみの枝々に
黄金のあかごら
ゆらぎかゝれり。
             歌稿B709

c0104227_13421756.jpg

c0104227_13424578.jpg

川岸のオニグルミは初夏の頃になると、長さ30cmほどの緑色の紐がいっせいに垂れる。クルミの雄花である。その元のところに小さな鮮紅色の二又に開いた雌しべが10個ほどかたまっている。その一つ一つにくクルミのふくらみが見える。受精すれば、それがどんどん大きくなって黄金の赤子となる。
                                  中谷俊雄著「宮沢賢治の樹木園」

松とくるみは宙に立ち
   (どこのくるみの木にも
    いまみな金のあかごがぶらさがる)
                  童話「おきなぐさ」

c0104227_1343896.jpg
クルミ科クルミ属オニグルミ Juglans ailantifolia 鬼胡桃

賢治が描くくるみは日本列島どこにも自生しているオニグルミのこと。他のクルミはすべて栽培種だという。

先月、佐倉城址公園で花しょうぶの撮影の折、立派なオニグルミの木を見つけた。黄金のあかごがたくさんぶら下がっていた。

More 続きを見る
by nenemu8921 | 2012-07-12 16:01 | 植物 | Comments(10)

オニグルミ

先週末、お誘いを頂き、奥会津へ行ってきました。
あいにくの天候で、いい写真は撮れませんでしたが、まだ残雪があって、
あちこちにまばゆい房がかかっていました。


あちこちあをじろく接骨木(にはとこ)が咲いて
鬼ぐるみにもさはぐるみにも
青だの緑金だの
まばゆい巨きな房がかかった
(略)
                    詩〔あちこちあをじろく接骨木が咲いて〕

c0104227_2057323.jpg
オニグルミ(クルミ科クルミ属)Juglans mandshurica 鬼胡桃
日本や樺太に分布する落葉高木。雌雄同株で、このようにまばゆい大きな房は雄花序である。

こちらがサワグルミ。数年前に岩手大で撮影したもの。ひどい画像ですが…。
c0104227_554818.jpg
サワグルミ(クルミ科サワグルミ属)Pterocarya rhoifolia 沢胡桃

以前、この詩とともに接骨木の花を紹介した。
やっぱり下手な写真ですが、こちらをどうぞニワトコ

More おまけです。
by nenemu8921 | 2011-05-24 06:26 | 植物 | Comments(14)

鬼ぐるみ→オニグルミ

鬼ぐるみ黄金のあかごらいまだ来ずさゆらぐ梢あさひをはめり
                                歌稿A 754
鬼ぐるみ黄金のあかごを吐かんとて波立つ枝を朝日にのばす
                                歌稿A 755


c0104227_23155159.jpg
オニグルミ(クルミ科クルミ属)鬼胡桃
山野の川沿いにごくふつうに生える落葉高木。高さ20~25mになる。
画像は雄花。

この短歌は大正八年八月以降と分類されているなかのもの。
賢治は前年に盛岡高等農林学校を卒業し、研究生として稗貫郡の土性調査に携わった。
この夏は家業の店番をしながらいたたまれない想いで、保阪嘉内あてに手紙を書いている。
クルミは花が終り、実が未だ結実しない時期か。
クルミの梢が揺らぎ、朝日を食むとは、賢治ならではの表現だろう。
by nenemu8921 | 2009-05-10 23:16 | 植物 | Comments(4)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921