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香るもの

外に出れば、花の香りが気になる季節である。
柑橘類の花はみな香りが高い。夏みかんだろうか。レモンだろうか。柚子だろうか。
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ハリエンジュだけれども、賢治風に言えばアカシアのランプだ。
谷津の駐車場の奥の草原に、アカシアの木がたくさんあって、あまい香りが一面漂っている。
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こちらは野茨の花。賢治もお気に入りだった。
近くの真間川を散歩すれば、野ばらの藪がこの時期ばかりは饒舌になる。
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スイカズラも香る。野茨の隣に茂っていた。賢治作品に登場しないのは不思議だ。
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海岸周辺を歩くと、香るトベラの花。
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同じ時期に咲くシャリンバイ、似た環境に自生する。暖地性の海岸に多い。いつもどっちがどっちだったか忘れてしまう。
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香らないのはこの花。ハナダイコン。
海岸に多い。群生していても無口だ。もうじきハマヒルガオも咲きだす。
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More おまけです
by nenemu8921 | 2017-05-14 09:23 | 植物 | Comments(10)

アカシヤ←ハリエンジュ

アカシアの木の洋燈(ラムプ)から
風と睡さに
朝露も月見草の花も萎れ
そら紺青にかゞやけば
鬼げし風のきもの着て
稲沼(ライスマーシュ)の畔にあそぶ子
 ……さぎが車のうしろにとまり
    莢豌豆をぱりぱり喰べる……
貢り黒い岩頸に
雲は無心な銀の挨拶
             詩〔アカシヤの木の洋燈から〕(下書稿一)


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ハリエンジュ(マメ科ハリエンジュ属)針槐 (ニセアカシア、アカシア)
明治初期に渡来した落葉高木。各地に広く植えられ、野生化もしている。
高さ15mほどになる。5~6月、大形の花序をたらし、芳香のある白色の蝶形花を開く。

ニセアカシアとアカシアとハリエンジュ
明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり区別するためにニセアカシアと呼ぶようになったが、標準和名はハリエンジュである。托葉の変化したトゲが目立つという特徴からである。
アカシヤという流通名が定着していて、札幌のアカシア並木も、アカシア蜂蜜として売られているものも、西田佐知子のヒット曲『アカシアの雨がやむとき』、石原裕次郎のヒット曲『赤いハンカチ』や北原白秋の『この道』に歌われる"アカシアの白い花"や、2000年代に入ってからは松任谷由実の『acacia (アケイシャ)』やレミオロメンの『アカシア』もすべてこのニセアカシアを歌った曲である。
もちろん、われらが賢治が洋燈と喩えたアカシヤもこのニセアカシアのことである

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アオサギ((サギ科)蒼鷺
この作品では、手入れの段階で、「蒼さぎ」という表現があるため、アオサギを紹介する。
青灰色をした大形のサギ。ゴァーツ、ゴァーツと鳴く。全国の池や川、海岸などに留鳥として見られる。日本に分布するサギのうちで最大。水辺で魚や昆虫、甲殻類などを捕食するが、エンドウマメを食べるサギは知らない。画像は数年前、都内の水元公園で早朝、出会ったアオサギ。この頃はまだコンデジだった。

以前定稿(最終形)を紹介した。最終形では、さぎは削除されてしまう。
そして、さらにこの作品をもとにして「朝」という題で文語詩がかかれるが、文語詩ではアカシヤの洋燈も削除されてしまう。


数日前、出かけた旅で、信濃川流域にはこのニセアカシアがびっしり花をつけていた。
昼食に食べたてんざるのてんぷらは、エビやフキノトウやウドなどの山菜に混じって、このアカシアの花のてんぷらも盛られていた。ぱりっとあげられて、ほのかな甘みがあって美味!
花巻市の北上川の朝日橋付近でも、大きな樹木にいっぱい白い花をつけているのに、出会ったことがある。風にゆれ、木は高くて、とても写真は撮れなかった。
イーハトーブの住人はアカシアのてんぷらは召し上がらないのだろうか?



 
by nenemu8921 | 2008-05-27 23:08 | 植物 | Comments(14)

【138】 アカシヤ

アカシヤの木の洋燈(ラムプ)から
風と睡さに
朝露も月見草の花も萎れるころ
鬼げし風のきもの着て
稲沼(ライスマーシュ)のくろにあそぶ子
             詩〔アカシヤの木の洋燈(ラムプ)から〕

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ハリエンジュ(マメ科)針槐←アカシヤ
明治初期に渡来した落葉高木。各地に広く植えられ、野生化している。別名ニセアカシア。
5、6月、大形の花序をたらし、芳香のある白色の蝶形花を開く。
明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり区別するためにニセアカシアと呼ぶようになったが、今でも混同されることが多い。たとえば、札幌のアカシア並木も、アカシア蜂蜜として売られているものも、西田佐知子のヒット曲『アカシアの雨がやむとき』、石原裕次郎のヒット曲『赤いハンカチ』や北原白秋の『この道』に歌われる"アカシアの白い花"もすべてニセアカシアである。

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オニゲシ(ケシ科ケシ属)鬼芥子
西南アジアのアルメニア、イラン北東部、トルコが原産の多年草。山地の下部から丘陵地帯の、日当たりが良い砂礫の多い斜面や草原などに自生する。和名は、葉や茎に粗い毛があるところから。英名(oriental poppy)から、オリエンタルポピーとも呼ばれる。

「春と修羅」第三集中の作品。「アカシヤの木の洋燈」は房状に垂れる花を灯りに見立てたもの。稲沼(ライスマーシュ)は水田のこと。くろは田の畦。
農村の初夏のありふれた風景も、賢治のイーハトーブ用語に置き換えて翻訳されると、別の世界が立ち上がってくるようだ。
by nenemu8921 | 2007-05-25 09:33 | 植物 | Comments(2)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921