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ヤドリギ

(略)
次の丘には栗の木があちこちやどり木のまりをつけて立ってゐました。
そのまりはとんぼのはねのやうな小さい黄色の葉から出来てゐました。
その葉はみんな遠くの青いそらに飛んで行きたさうでした。
研師(とぎし)は堅く胸を押さへながら次の窪地に来ました。
                   童話〔若い研師〕

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ヤドリギは雌雄異株。こちらがヤドリギの雄花。高い梢の上にトンボの羽のような葉がしげっていて、小さい花なので、撮りにくかった。
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引用した文章は、童話〔若い研師〕の第1章部分の冒頭だが、この作品はのちに推敲され〔若い木霊〕となり、さらに手を入れられて「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」として成立した。
この文章は改稿の際に削除されてしまう部分である。

法事があったついでに立ち寄った群馬の伊勢崎市の大室公園ですが、期待したレンジャクには会えず、残念だった。
ここでは、栗の木ではなく、桜やケヤキなどの大木にヤドリギがびっしりついている。
毎年、レンジャクは2月末から3月には姿を見せ、多い年にはかなりの群れにもなり、バーダーでにぎわう。この日もカメラを抱えて所在ない表情の方も数人見かけた。
今年はなぜ遅いのかなと思ってヤドリギをよくよく見れば、未だ花のままの株も多かった。
賢治の描くヤドリギはいつも黄色い実であるが、赤い実のヤドリギもある。




by nenemu8921 | 2017-03-08 20:54 | 植物 | Comments(18)

旧軽で

秩父の夜祭のあと泊まったホテルです。先日の残雪が目に留まりました。
部屋も浴場も気持ちのよいホテルでしたが、広すぎて、部屋に帰るのがたいへんでした。
ゆっくり眠って、朝食はラストオーダーギリギリでした。
10時出発のバスにどうにか間に合いました。
同室の友人は早起きして朝日を撮影してきたとか。エライなあ。
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この日は旧軽井沢へ寄ってから帰宅することになっていました。
バスの送迎があるのは体が楽ですね。
ショッピングする人も食事する人も自由。
私と友人はカメラ片手に別荘地を散策しました。
ヤドリギを見つけました。
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これはボタンヅルの綿毛。あいにく曇り日で光が弱い(>_<) あちこちにありました。
好きな被写体ですが、思うようにはいかなかったですね。
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冬枯れの木立の中でエナガ、シジュウカラ、コゲラなどの混群に出会いました。
でも、撮れず。足元の芽吹いたモミノキやクマザサなど。

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冬枯れの別荘地はしんとしていました。

by nenemu8921 | 2016-12-11 13:27 | 植物 | Comments(10)

毘沙門沼

毘沙門沼へ着いたときは快晴で、観光客がにぎわっていました。

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ヤマモモですね ヤマボウシです。
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人の少ない沼の岸をあるいて木の実を見つけました。
カンボクですね(スイカズラ科ガマズミ属)Viburnum opulus var. calvescens 肝木
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この実は黒くなるのですね。でも肝の木とは面白いですよね。由来はわかりませんが。
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集合時間間際になって、カワヤナギの大木にたくさんついたヤドリギを見つけました。
きっとたくさんのレンジャクが訪れるだろうなと思いました。

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赤い実も黄色い実もびっしりついていました。もっとゆっくり撮影したかったなあ。

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宮沢賢治のお気に入りのヤドリギですね。(^_-)-☆

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by nenemu8921 | 2015-10-24 00:10 | 場所 | Comments(10)

レンジャク

所要があって前橋へ行ってきました。出かけた朝は今にも雨が降りそうな気配でしたが、
前橋へ到着した時には、ぽかぽか陽気で、すっかり春本番でした。

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これでは冬鳥たちは早く帰ってしまうだろうなあ…と案じたとおり、
大室公園のレンジャクは、2,3羽残っていただけでした。
あんなにたくさんのヤドリギの実がすっかり食べつくされていましたもの。

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でも、行き会えてよかった!!
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ヒレンジャクさん。待っててくれてありがとう。
by nenemu8921 | 2015-03-18 21:34 | 鳥・動物 | Comments(22)

赤城山麓

帰途、嶺公園に立ち寄りました。
鳥の姿は少なくてがっかりしていたら、なんと友人のクロツグミさんに偶然出会いました。
お互い大喜びで、赤城ふれあいの森に案内していただきました。
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積雪があって、スノータイヤでも、少しコワかったです。

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白川の源流と思われる渓谷を散策しました。

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光と影の織り成す模様に惹かれました。

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ヤドリギもたくさんありました。

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by nenemu8921 | 2012-01-10 08:49 | 場所 | Comments(18)

ヤドリギ

そのまりはとんぼのはねのやうな小さな黄色の葉から出来てゐました。

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その葉はみんな遠くの青いそらに飛んで行きたさうでした。
                              童話〔若い木霊〕
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駒出池でたくさんのヤドリギを見つけて感激した。
賢治作品では、栗の木についたヤドリギを描いたものが多いが、ミズナラやシラカバに寄生していた。
黄色い実がびっしりとついていた。

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by nenemu8921 | 2011-11-03 07:01 | 植物 | Comments(12)

ヤドリギ

(略)
次の丘には栗の木があちこちかがやくやどり木のまりをつけて立ってゐました。
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そのまりはとんぼのはねのやうな小さな黄色の葉から出来てゐました。
その葉はみんな遠くの青いそらに飛んで行きたさうでした。
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若い木霊はそっちに寄って叫びました。
「おいおい、栗の木、まだ睡ってるのか。もう春だぞ。おい、起きないか。」
栗の木は黙ってつめたく立ってゐました。若い木霊はその幹にすきとほる大きな耳をあてゝみましたが、中はしんと何の音も聞こえませんでした。
若い木霊はそこで一寸意地悪く笑って青ぞらの下の栗の木の梢を仰いで黄金色のやどり木に云ひました。
「おい、この栗の木は貴様らのおかげでもう死んでしまったやうだよ。」
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やどり木はきれいにかゞやいて笑って云ひました。
「そんなこと云っておどさうたって駄目ですよ。睡ってるんですよ。僕下りて行って貴方と一諸に歩きませうか。」
「ふん、お前のやうな小さなやつがおれについて歩けると思うのかい。ふん。さようならっ。」
やどり木は黄金色のべそをかいて、青いそらをまぶしさうに見ながら
「さよなら。」と答へました。
(略)
                                  童話〔若い木霊〕


ヤドリギ(ヤドリギ科ヤドリギ属)Viscum album  宿木
ケヤキ、エノキ、ブナ、クリ、ミズナラなど落葉樹の大木に寄生する常緑小低木。大きくなるとこんもりと円くなり、
直径50~60cmになる。北海道から九州までほぼ全国的に分布。

賢治はやどり木がお気に入りで、作品にはしばしば登場させている。

前橋からの帰途、高速に乗る前に 大室公園に初めて行ってみました。
グットぐんまさんの ご紹介で、立派なヤドリギがあることを聞いていたからです。
驚きました。エノキや桜の木などに、立派なヤドリギがたくさん着いていました。
こんなすごいのを見たのは初めてです。
そして、もしかしたら、レンジャクに会えるかなと期待しました。

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by nenemu8921 | 2011-02-15 08:09 | 植物 | Comments(22)

ヤドリギ

やどりぎありがとうございました。
ほかへも頒けましたしうちでもいろいろに使ひました。
あれがあったらうと思はれる春の山、仙人峠へ行く早瀬川の渓谷や
赤羽根の上の穏やかな高原など、をいろいろ思ひ浮かべました。
お手紙もまことにありがとう。
(略)
                        書簡260

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ヤドリギ(ヤドリギ科ヤドリギ属)寄生木
ケヤキ、エノキ、ブナ、クリ、ミズナラなど、落葉樹の大木に寄生する常緑小低木。大きくなるとこんもりと丸くなり、直径50~60cmになる。冬に宿主の葉が落ちると目立つ。赤い実はアカミヤドリギ。

書簡260は、昭和5年4月4日の日付のある教え子の澤里武治あてのもの。
当時、澤里は上郷尋常高等小学校の教師だった。賢治は昭和3年の夏、農村の稲作指導で過労が重なり倒れ、病臥していたが、徐々に回復し、この春草花の苗床など作り始めていた。
賢治は宿り木をたいそう好んだようで童話や詩にもしばしば登場する。
病床にあって、この贈り物はさぞ嬉しかったのだろう。

画像はこの11月に信州の農家の庭先で見つけた。ヤマナシの大木に寄生していたもの。
伺った話では家の鬼門の方角にヤマナシを植えることで、ヤマイナシ(病ナシ)の祈願がこめられているという。
by nenemu8921 | 2007-12-03 12:13 | 植物 | Comments(10)

【87】 黄金のゴール

 はんの木とまばゆい雲のアルコホル
 あすこにやどりぎの黄金のゴールが
 さめざめとしてひかつてもいい
              詩「冬と銀河ステーション」


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画像提供はこにタンさん

賢治のヤドリギには、黄金(きん)のまりという表現が多いが、ここのゴールはgall(英)で、植物の突起物、虫こぶなどの意。木にヤリギのついている様子を表現したもの。

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画像提供はこにタンさん

ヨーロッパでは古くから魔よけの木とされ、クリスマスには実のついた枝を飾るという。
by nenemu8921 | 2007-03-14 01:36 | 植物 | Comments(0)

【84】 レンジャク

つめたい風の合間から
ひばりの声もきこえてくるし
やどり木のまりには艸(くさ)いろのもあって
その梢から落ちるやうに飛ぶ鳥もある
                  詩「人首町」


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画像提供はfieldnoteさん

ヒレンジャク(スズメ目レンジャク科)
ヤドリギを好むのはレンジャクだけではないが、冬の終わりの季節、実際にヤドリギの実をついばむレンジャクの姿を見かけることが多い。
日本列島には冬鳥として、ヒレンジャク、キレンジャクが訪れる。

人首町は「ひとかべちょう」と読む。現江刺郡人首町。
種山ヶ原、五輪峠にも近く、賢治はこのあたりをよく歩いたと思われる。
1924年、3月25日の日付のある作品である。
by nenemu8921 | 2007-03-07 09:46 | 鳥・動物 | Comments(2)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921