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ひよどり

散り始めた河津さくらに群がるメジロを追い立てるヒヨドリに出会いました。千葉市のメディアフラワーミュージアム(旧花の美術館)の、前庭です。
宮沢賢治の初期の童話、「鳥箱先生とフゥねずみ」では、箱型の鳥かごに飼われたヒヨドリの哀れな運命が語られています。
箱型の鳥かごは自ら鳥箱先生と名乗るのですが、威張るばかりで、ヒヨドリの子を教育どころか、保護さえできなかったのですね。
最初のヒヨドリの子どもは、「七日というもの、一つぶの粟ももらえず、ひもじくて、ひもじくて、くちばしをパクパクさせながら死んでしまいました。」し、
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2番目の「ヒヨドリは、腐った水をもらって飲んだために赤痢になってしまう運命でした。」
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「その次に来たヒヨドリは、あんまり空や林が恋しくて、たうたう、胸がつまって死んでしまひました。」し、
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4番目のは、鳥箱が網のチョッキを大きく開けたまま(つまり、戸口を開けたまま)、眠ってゐるあひだに、乱暴な猫大将につかまれて拉致されてしまうのでした。
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なんとまあ、気の毒なヒヨドリたちの運命でありましょうか。鳥箱先生は信用を失墜し、物置の棚に追いやられ、
その後、ネズミの家庭教師を引き受けるのですが、どうも、教師としての役割を全うできなかった鳥箱先生でありました。
賢治童話の中にもこんなブラックユーモアに満ちたお話があるとは!! 面白いでしょう。

ヒヨドリのけたたましい鳴声を聞くと、空や林が恋しくて胸が詰まったヒヨドリの末裔かもしれないと思う私です。



by nenemu8921 | 2017-03-11 10:33 | 鳥・動物 | Comments(16)

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