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雪沓(ゆきぐつ)

雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板でできてゐるらしいのです。
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「堅雪かんこ、しみ雪しんこ。」
お日様がまっ白に燃えて百合の匂いを撒きちらし又雪をぎらぎら照らしました。
木なんかみんなザラメを掛けたやうに霜でぴかぴかしてゐます。
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「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」
四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキックキックキック、野原に出ました。
                                           童話「雪渡り」

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(略)
林の中の雪には藍色の木の影がいちめん網になって落ちて日光のあたる所には銀の百合が咲いたやうに見えました。
                                            童話「雪渡り」

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Commented by saidenryu at 2009-02-10 12:16
こんにちは、
うっとりするような賢治の世界、そしてそれに
マッチした写真が生き生きしていて素敵です。
賢治の言葉の実感が湧いてきます。

このイーハトーブ・ガーデン、
賢治の世界のように広々とした庭で、どこを見ても
素晴らしいですね。
時々鳥さんのように飛んでこようと思います。
(実は名目だけですが日本野鳥の会の会員なんです)
Commented by zzrこまと at 2009-02-10 21:23 x
綺麗な山並みですが何処からのアングルですか?我が家の家族全員が県民の森がすこぶるきにいってます。
冬景色はまだお邪魔してはいないのですが、いつかいいてみたいと思ってます。
Commented by nenemu8921 at 2009-02-11 07:20
saidenryuさん。おはようございます。
まあ、野鳥ファンなの?
では、お仲間ですね。(*^_^*)
でも、鳥の写真はなかなか撮れません(~_~)
撮れなくても、鳥達を見ているだけで、満足だったのですが…。
リンクありがとうございました。こちらもリンクさせていただきました。
どうぞ、今後ともよろしく。

Commented by nenemu8921 at 2009-02-11 07:31
こまとさん。ようこそ。(*^_^*)
これは小岩井の一角です。昨年、三月末、お天気のよい日でした。

県民の森は滝沢周辺でしょうか。柏林はありますか?
賢治作品にはかしわばやしがよく登場しますが、賢治の時代の柏ばやしはすっかり伐採されてしまったのでしょうか。
ご存知でしたら、教えてください。
夏にはよく安比高原へ行きます。
Commented by rinrin at 2009-02-11 11:17 x
おはようございます。
これはね、私の出番!
なんて・・・・・・・・・
かた雪を渡るのは朝、寒くてお天気のいい日、それも、低学年じゃないと体験できません。私は体が弱かったのでバス通学でしたが、時々みんなと歩いて通ったのです学校まで遠いのでこういう日は斜めに田んぼの上を渡れるので・通学路?が短くなるんです。雪の上に小さな足跡がつくんです。カリカリと・・・♪私世代は岩手の子はみんなやったと思います。小さいのにここは危なそう!(下は水)って分かるんですよ。すごいでしょ。
Commented by オキザリス at 2009-02-11 12:43 x
こんにちわ。わあ。いいな。
この雪沓をはいたら、気分はかん子ですね。(*^_^*)
今でも売っているのかな?
欲しいな。お部屋に飾りたい。

Commented by nenemu8921 at 2009-02-11 17:20
rinrinさ~ん。
出番、お待ちしてました(^^♪
「雪渡り」を、現実に体験されているのね。スゴイなあ。
キックキックではなくて、カリカリですか!!
低学年でないと、体験できないというのも、意味深いですね。
だって、きつねの幻燈会へ参加できるのも年齢制限がありましたでしょう。
ふーむ、賢治の物語って、すごくファンタジーなのに、同時にリアリズムでもあるのですね。
二重の光景でもありますね(^^♪




Commented by nenemu8921 at 2009-02-11 17:27
オキザリスさん。
この雪沓を履きたいなという方が他にもいましたよ。
メールがありました。(^^♪
今では高価な民芸品でしょうね。
これはオオハザマの記念館で見つけて撮影させて頂いたものです。


Commented by 皐月 at 2009-02-11 17:28 x
雪が固くしまって、湿っぽくないので、雪靴が暖かいのでしょうね~
こんな凍てついた景色はなかなか見る機会がありません。
ちょっとあこがれます。
Commented by nenemu8921 at 2009-02-11 17:33
皐月さん。関東でもなかなか見られません。
岩手でも、花巻や盛岡の市内では、まれだと思います。
やはり山のほうへ入ると、こうした光景に出会えるのね。
雪が固くなって、ふだんは歩けないところへ行けるので、雪渡りというのだそうです。
Commented by マルメロ at 2009-02-11 19:17 x
雪沓の知らない世代ですが幼いころに母親の実家のある山里の年越しの元朝参りにと家じゅうが雪明かりだけの青白い表を神社までの雪道のキックキックキシキシと片栗粉を踏むような音と感触をはっきりと覚えています。このような乾いたさらさら雪ならば藁靴でも十分使用に耐えたことと思います。街灯一切ない夜の雪明かりと雪踏む音は今では童話の世界でしかないような気がしてきますね。
Commented by zzrこまと at 2009-02-11 20:25 x
柏林につきましては、残念ながら?です。小生も調べてみます。
県民の森につきましては、県立大、盛大の側です。子供達がきにいっております、宮沢賢治のこよなく愛した、種山が原のようです。
Commented by nenemu8921 at 2009-02-11 22:18
マルメロさん。なつかしい!!でしょう。
堅雪を踏みしめる感触は都会の人には分からないものですね。
キックキックキシキシですか。(^^♪
街灯のない夜の雪明りも、また現代人が失ったものかもしれませんね。
すばらしい体験でした。
羨ましいことです。
Commented by nenemu8921 at 2009-02-11 22:23
こまとさん。たびたびありがとうございます。
野鳥のネイチャーセンターも県民の森の一角かしらね。
ほぼ同じ場所でしょう。
お子さん達、いい環境が近くにあって、すばらしいことですね。
かしわ林の件、よろしく。
Commented by グレ at 2009-02-12 10:57 x
こんにちは(*^。^*)/
今私の住んでいるところは、私が小学校の低学年のころは一面田んぼでした!
そしてそのころはよく雪も降り、水溜りには氷もはりました。
田圃に張った薄氷に乗って、落ちた男の子もいました^^。
そうそう私の生まれた家は、江戸時代くらいの家で茅葺の曲がり屋でしたのでツララも下がっていました^^;
東京とは名ばかりで田舎だったんですよ!
思い出してしまいました(^^♪
Commented by zzrこまと at 2009-02-12 20:48 x
たぶんそうではないかと思うのですが、宮沢賢治の遺稿の寒峡の中に(108ページから)
 私達はやがて、柳澤社務所の近くでまた水の音が、なつかしく、むしろ暖かい感情で鳴るのを聞いた。ソバ殻を積んだ小屋の中で私達はうす青いあけ方までよく眠ることが出来た。社務所の前で顔を洗ひ、野原の真中で突然湧き出す清水の流れの近くで、高原の朝を肺いっぱいに吸ひ込んだ。清水のまはりにはむしろのように古い馬糞が数十坪程もしかれたやうになって居り、馬はしかし一匹も毛なみを光らして走って居なかった。くらかけ山の三角もそこに見え、岩手山は目の前にそびえ、朝の太陽が高原一杯に溢れて、私達は細胞の一つ一つが清々しく透明になるやうな感じであった。ゆうべ気味悪く、キャーキャーと鳥が泣いた柏林も向ふに見えた。柏林の中で月夜などに黙って立ってゐると鹿などが沢山群て来るやうな気がする、その柏林はとあります。
一読してみてはどうでしょうか?
Commented by nenemu8921 at 2009-02-12 21:43
グレさん。こんばんわ。
東京もいい時代がありましたね。(^^♪
えっ、グレさんて私よりずっと若いと思っていたのに。…
同じ世代かしらね。そうでした。
東京も関東周辺も、冬の朝はよく氷が張りましたね。なつかしい。
ツララも最近は旅先でしか行き会いませんものね。
賢治童話は、子どもだった時間を思い出せてくれますね。(*^_^*)
Commented by nenemu8921 at 2009-02-12 21:59
こまとさん。ありがとうございます。
引用してくださった文章は、賢治の詩友、森惣一さんが賢治の死後、思い出の記として「宮沢賢治追悼」(昭和9年)に書かれたものです。
後に改稿したり、他の著書に転用されたりしておられますが。
偶然ですが、1月末に「岩手神社」というタイトルでこの文章を紹介しています。ご覧下さいね。(*^_^*)
これは森さんの文章ですが、賢治作品にはこの滝沢あたり、岩手山麓の
柏林がたびたび登場します。
私が知りたいのは、その頃の柏林が現存しているかどうかということです。
調べたかぎりでは、ほとんど伐採され、今見られるのは小規模な二次林のようなのですが。
地元の方であれば、何か、ご存知かと思いまして、お尋ねしたわけです。
Commented by matsu_chan3 at 2009-02-13 07:54
昔のひとは冬をどのように楽しんだだろうか・・
生活するのがやっとの時代だからね。
防寒靴のない時代だからね・・・藁で編んだ雪沓は経験がありません。
撮影の為に防寒の長靴も-40度に耐えられるものを使用ているんですよ・・
長く雪の上にいると寒いですからね(^_-)-☆
Commented by nenemu8921 at 2009-02-13 08:07
matsu_chanさん。おはようございます。
雪沓にせよ、けら(蓑)にせよ、機能的にはきびしかったでしょうね。
今の時代は便利なものが沢山あって夢のようです。
-40度に耐えられる長靴!?ですか。
アラスカまで行けますね(^^♪
matsu_chanさんなら、アラスカですばらしい写真が撮れそうですね。
Commented by zzrこまと at 2009-02-16 22:12 x
中間報告で~す!
残念ながら、岩手山麓の柏林がたびたび登場しますが結果として現存しておりません。
岩手山麓の滝沢村には、その当時柏の木がたくさんあり、「柏の林」のことを言っており、「柏林」は地名でも無く現在はほとんど皆無の状態です。

Commented by nenemu8921 at 2009-02-17 01:27
こまとさん。こんばんわ。
ありがとうございます。
ああ、やっぱりですか。
むむ、がっかりですね。

一本木野あたりにも、かなりあったのでは…と思うのですが。

山のたばこの木、未来派だって言われるぜ…というイメージの
大きな木に出会いたいものですが…。



by nenemu8921 | 2009-02-10 09:36 | イメージ | Comments(22)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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