苦扁桃→アーモンド
2009年 05月 03日
苹果(りんご)の樹がむやみにふえた
おまけにのびた
おれなどは石炭紀の鱗木(りんぼく)のしたの
ただいつぴきの蟻でしかない
犬も紳士もよくはしつたもんだ
東のそらが苹果林(りんごばやし)のあしなみに
いつぱい琥珀をはつてゐる
そこからかすかな苦扁桃の匂がくる
すつかり荒(す)さんだひるまになつた
詩「真空溶媒」
画像は今年3月25日の撮影。私の「下ノ畑」の隣人、G.V.さんのガーデンに咲いたもの。
なぜか、一輪しか咲かなかった。いい写真でなくて冷汗です。
果実といっても、食するのは果実の種の仁の部分です。
こちらが仁をローストしたおなじみのアーモンドナッツです。
そして苦扁桃の匂いとは?
これも諸説あるようですが、どうも決め手がありません。興味のある方はこちらをどうぞ。
この詩句のあと、状況は殺伐としていくトーンを考慮すれば、やはり不吉な不穏な先導役でしょうか。
??たった一輪でしたか・・・貴重ですね~♪
これから実が大きくなって、落っこちたのを車が轢くと道が汚れた感じになるんです・・・。