あけびのつる
2009年 05月 20日
あゝまた風のなかに来て
かなしくきみの名をよべば
あけびのつるのかゞやきて
鳥は汽笛を吹きて過ぐ
文語詩〔猥れて嘲笑めるはた寒き〕下書稿一
1.
2.
3、
ミツバアケビ(アケビ科アケビ属)三葉木通
山野に生えるつる性の落葉木本。葉は3出複葉。
1は樹木に絡まったアケビの蔓。
2は雄花と雌花。シマシマキャンディみたいな小さく沢山あるのが雄花である。
3は雌花のアップ。これがアケビの実となる。
以前、アケビを紹介した。よかったらこちらをどうぞ。ミツバアケビは北に多い。
「春と修羅」の《あけびのつるはくもにからまり》という詩句でよく知られているように、
宮沢賢治がイメージするのはいつもアケビの蔓である。
山野で実際に蔓をこのように見ると、なかなかすごいなと思う。
だが、アケビの花は小さいが風情がある。
この文語詩は改稿されるとアケビの蔓は削除され、定稿では恋の歌が内容も全く異なるものになってしまう。
追記
山でアケビに出会った折、宿ではアケビの新芽のおひたしを戴いた。
さっとゆでて、うずらの卵が落としてあった。
おふくろ館という宿です。料理はすべて山菜づくしで、部屋の名前も野草のネーミングです。
こんな文語詩があるのは知らなかった。
アケビの蔓はこうしてみるとかなり手ごわそうですね。
賢治にとっても…ですか。
山の中で無口に咲いているという感じですね。(#^.^#)
蔓が木に絡まって高くなるのでなかなか花はじっくり見られません。
トップのロゴもアケビの花でしょう。優しい感じですね。
nenemuさんもアケビの花はお気に入りかしら?
初めてみました・・・(^_-)-☆