寂光ヶ浜→浄土ヶ浜

風のセミナーを口実にして、花巻へ行ったついでに、周辺を少し廻り、4,5日いい時間を過ごさせてもらった。けれども前後の1日づつは車の移動に時間をとられ、なにやら、あわただしかった。
折しも、花巻東高校が甲子園で熱戦を繰り広げているときだったので、県内、何処でも話題は菊池雄星くんのことでもちきりだった。
皆さん、燃え上がっていた。結果的にはベスト4に終わったが、多くの人に元気と勇気を与えた夏だった。どなたも花巻東の話になると、はじけるような笑顔になったのが印象的だった。
旅のあれこれを、宮沢賢治の世界とクロスさせながら少しづつ紹介したい。お付き合い下さい。
まずは浄土ヶ浜です。友人のご案内を戴き、三陸海岸を廻った。


麗はしき海のびらうど褐昆布寂光ヶ浜に敷かれ光りぬ 
                             歌稿A560

1、
c0104227_65308.jpg


寂光のあしたの海の岩しろくころもをぬげばわが身も浄し
                              歌稿A561

2、
c0104227_6222734.jpg


雲よどむ白き岩礁砂の原はるかに敷けるびらうど昆布
                             歌稿A562

3、
c0104227_66396.jpg


寂光の浜のましろき巌にしてひとりひとでを見つめたる人
                              歌稿A563

4、
c0104227_663769.jpg
 

5、
c0104227_681729.jpg
画像はクリックするとみな大きくなります。 

1917(大正6)年、7月、宮沢賢治は、花巻町有志発企による「東海岸視察団」に参加して、
釜石、宮古などをめぐった。
「東海岸視察団」とは、軽便鉄道の敷設により花巻ー釜石間が結ばれたため、東海岸の産
業状態を視察しようという目的で結成された実業家有志36名の団体だった。
賢治はこのとき盛岡高等農林の3年生だったが、宮沢一族の直治、右八、弥吉などとともに
参加した。

寂光ヶ浜は法華経の常寂光土(仏の住む世界)から、イメージしたネーミングであろう。
賢治の創作である。
「あしたの海」とあるから、朝の情景だったのだろうか。
我々は日暮れ方に此処に立った。遠く海のかなたに虹の足もとが見えた。2の画像です。


                         



c0104227_1022386.jpg


短歌では浜で昆布を干している情景が歌われているが、昨今では大観光地となっているので、
昆布を干す風景は見られない。
けれども、昆布はこの地の名産であることは変わりなく、昆布売りの姿があった。
Commented by 大内秀明 at 2009-08-27 20:26 x
三陸海岸、旅のお供させてください。
浄土が浜、20年以上も前に亡くなった父と出かけた思い出の浜辺です。
宮古の旅館に泊まり、新鮮な魚を肴に酒を酌み交わしました。宮古は、何度も出かけた町です。
Commented by kaguragawa at 2009-08-27 23:24

“[寂光ヶ浜]は、賢治の創作”のコメントに、あわてて「語彙辞典」を引っぱりだしました。そうなんですね。語彙辞典には白秋の影響かとの文字も見えました。・・・賢治との距離は縮まったり離れたりです。
Commented by kaguragawa at 2009-08-27 23:49
8月27日限定でしょうが、きょうのGoogleは検索窓の横のロゴマークの中を銀河鉄道の列車が走っていますね。
今日もあと15分ほどですが、ご覧ください。
(net友REIさんからの情報です。)
Commented by nenemu8921 at 2009-08-28 00:22
大内先生。ありがとうございます。
浄土ヶ浜の情景は、父上とご一緒なさった20余年前と変わらないわけですね。
おそらく賢治が訪れた90年ぐらい前とも、そんなに変わっていないのでしょうね。
賢治と同じように、宮古に泊られたのですね。
拙い画像から、なつかしい時間を思い出していただき、冷汗です。
便利な時代になって、盛岡から日帰りで行けるようになりました。

Commented by nenemu8921 at 2009-08-28 00:26
kaguragawaさん。
賢治の造語癖は、ほとんど身に備わった習性みたいなものだったのでしょうか。
語彙事典は、たいへん便利で、重宝していますが、あまり記述にとらわれないようにしています。(^^♪
自然科学関係の記述は間違いが多すぎますもの。
Commented by nenemu8921 at 2009-08-28 00:33
kaguragawaさん。情報ありがとうございます。
Googleは面白いですね。(#^.^#)今日だけかしら?
しばらく続くのでは……。
「めぐり逢うことばたち」のお部屋も、エキサイトに変わってから、読みやすくなりましたね。
改めて、リンクさせていただきました。
どうぞ、今後ともよろしく。
Commented by matsu_chan3 at 2009-08-28 06:46 x
三陸海岸を久しぶりに写真拝見ですが・・いい景色ですね。
北海道にも似た風景がありますがやはり札幌からは遠いので
引いてしまいます。 
花巻高校はすごいですね・・高校野球の楽しみが倍増しました。
Commented by saitamanikki2008 at 2009-08-28 15:11
野球高校生たちの暑い夏も終わりましたが、ベスト8まで勝ち進むと県民一体となった応援になったでしょうね。又 高校野球は負けても弾ける様な試合姿に好意が持てます。
三陸海岸・浄土ヶ浜に足をのばしたことありませんが、名前の由来のように良いところなのでしょうね。

浄土ヶ浜に虹が現われ「寂光ヶ浜」を感じさせますね。
歳と共に夢(希望)を追いかける事が少なくなったのに比例して、虹を見たくとも中々遭遇出来ません。
Commented by マルメロ at 2009-08-28 15:41 x
イーハトーブの旅からおかえりなさい。三陸の浄土ケ浜の弧を描く岩磯の光景は確かに変わることがありませんね。今年の残雪の頃盛岡にて小学校の遠足のこの浜での集合写真を持って卒業後の半世紀たってから初めての学年会にいきました。この白黒の記念写真の中でどの子も眩しく眼を細めているのはこの浜石砂の寂光の眩しさ。そこに写っている同じ年ごろのわが子二人がそれから4分の1世紀後この湾内を遠泳しその光景からまた4分の1世紀にnenemuさんがいかれた。そんな思いでこの浜の写真を見ていると岩の間の虹の脚銀河鉄道の昼の線路だったりして。
Commented by 足立・ミチ at 2009-08-28 16:11 x
浄土ヶ浜には数年前に行ってきましたが別世界のように思われました。
素敵な景色に虹が現れたのですね。
ところで前に虹の全景を見せていただいたのですが、探してもどのページかわからなくて出会えません。
Commented by nenemu8921 at 2009-08-28 19:15
matsu_chanさん。
東北は実にワイルドだと実感しました。北海道も、きっと…。
花巻東高校の活躍の波及効果はすごいなと思いました。
Commented by nenemu8921 at 2009-08-28 22:32
saitamanikkiさん。ベスト4です。(#^.^#)
高校球児は、なにか、青春の結晶体みたいなところがありますね。
見る人も自らの青春期を思い出すのでしょうか?
虹は、どういうわけか、東北へ行くと、よく行き会います。
きっと、ビルが少ないので空がよく見えるせいだと思います。
埼玉でも、千葉でも、虹は時々出現するのでしょうが、気付きにくい環境なのでは…。
Commented by nenemu8921 at 2009-08-28 23:02
マルメロさん。ただいまです。
そうでしたか。 
一つの風景から幾重にも重なった時間の層が見えてくるわけですね。
マルメロさんも、詩人ですね。(#^.^#)

虹はもっとくっきり見たかったです。


Commented by nenemu8921 at 2009-08-28 23:07
足立・ミチさん。
ありがとうございます。気にかけて下さって。
過去の見たいページをさがすには、ネームカードの上の検索をご利用ください。
たとえば「虹」と入力すると、虹に関連した記事が出てきます。

http://nenemu8921.exblog.jp/5118276 に虹の記事があります。
Commented by sdknz610 at 2009-08-30 11:03
浄土ガ浜・・・大昔♪ ここに車を乗り入れて、一夜を明かしたことがあったっけ♪ 懐かしいな。何時か又行ってみたくなりましたよ♪
Commented by nenemu8921 at 2009-08-30 12:06
samさん。あら、あなたもですか!?
案内してくださった方も、此処でキャンプして、朝起きたら、潮がみちていて、ずぶぬれになったというお話をされていました。(#^.^#)
若い時は旅もワイルドでしたが、この頃は体力に自信なく……。
by nenemu8921 | 2009-08-27 10:25 | 場所 | Comments(16)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921
プロフィールを見る
画像一覧
通知を受け取る