ギルちゃん→アマガエル
2009年 09月 14日
あいつはこんなさびしい停車場を
たつたひとりで通つていつたらうか
どこへ行くともわからないその方向を
どの種類の世界へはいるともしれないそのみちを
たつたひとりでさびしくあるいて行つたらうか
(草や沼やです
一本の木もです)
((ギルちゃんまつさおになつてすわつてゐたよ))
((こおんなにして眼は大きくあいてたけど
ぼくたちのことはまるでみえないやうだつたよ))

((ナーガラがね 眼をぢつとこんなに赤くして
だんだん環をちいさくしたよ こんなに))
((ギルちゃん青くてすきとほるやうだつたよ))
(略)
詩「青森挽歌」

ギルちゃんは亡妹トシを意識したもの。
ナーガラ(蛇)に狙われている小さな生物、アマガエルのイメージであろう。
思いがけず、彼岸花の撮影に行って、小さなカエルに出逢った。
彼岸花の季節は彼岸の人を想う季節でもある。
しかし、この時期には賢治祭があって、度々イーハトーブを訪れたけれども、ヒガンバナに出会ったことはない。
賢治作品にも、この花に言及した語句は見当たらない。
花巻生まれの古老の話では、戦前の花巻では見たことがなかったという。
千葉県柏市郊外の小さなお寺にヒガンバナを訪ねた。
ヒガンバナに訪れるのはギルちゃんばかりではなかった。
アゲハチョウも

クロアゲハもたくさん姿を見せてくれた。

そして白い彼岸花もあったのです。

私も季節がら彼岸花を撮りましたが、又 ブログ等で多くの彼岸花と拝見していますが、アマガエルと彼岸花の同居は予想外です。
なんと云っていいか、イーハトーブを知らない私は デイズニーのアニメが実写で飛び出してきたようなもので驚きました。


北の地方には彼岸花はないようですね。北限はどの辺でしょうか・・・

イーハトーブの住人もビックリでは!!
でも、たしかに彼岸花の季節は賢治さんの季節でもありますね。
数年前、賢治祭のとき、宮沢家の隣の蔵で紅いミズヒキが壺に活けられていたのが印象的でした。
先入観がなければ、彼岸花は華麗な花で、チョウがよく似合う。
でもなんとなく、不吉な花というイメージから逃れられません。

我が家にも彼岸花はたくさんあります、今咲いてます。
でもこれは、私がダーリン家から持ってきたもの・・・・
20年ぐらい前まではこの辺にはなかったです。南の方は土手に咲くでしょ!これは毒だから、干草にするのに徹底的に駆除したのかも・・・・・
今は、畦の草を家畜に食べさせる人は極まれですからね。それと寒くて冬越ししなかったかもね。
畔の湿ったところに咲くので、かえる君が顔を出したのでしょうね。
隣のツルボを撮っていた時だったので、マクロレンズがセットしてあったのでラッキーでした。
動くので、必死に追いかけました(^^♪
ディズニーのアニメとは!! 連想が都会的、現代的ですね。
ビックリしました(*^_^*)
Commented by nenemu8921 at 2009-09-16 09:14 x
ミチさん。
想定外の画像になりました(^^♪
でも、すぐギルちゃんを思い出しました。
本当はオモダカが咲いていれば奈緒よかったのですが。
お寺の境内の湿った草地でした。(#^.^#)
青森挽歌を先週、勉強会で取り上げたばかりでしたので…。
Commented by nenemu8921 at 2009-09-16 09:20 x
namiheiせんせい。ありがとうございます。
本州の北限まで、彼岸花は咲くそうです。が、現代はモノや人の流通が盛んなためでしょうね。
自生地は……。寡聞にして存じませんが。
でも、愚息が幼いとき、「お母さん、僕、今日世界で一番きれいな花を見たよ!」といって、教えてくれたのがこの花でした。
(世界で一番という言葉をしきりに使いたがっていた時期です)
都会で育った子どもは先入観なしで、発想も自由だなと思いました。
そうなの、お宅では咲いているのですね。ダーリン家から。なるほど。
やはり戦前はなかったのでしょうね。
野生のけものから作物を守るために、或いは寺院などでは土葬したために、けものから守るために植栽したという話を聞いたこともあります。
北国では越冬しにくかったのかもしれませんね。
早速、今日の記事の中でリンクさせて頂きました。
このカエルさん、可愛い顔ですね。
よく見つけましたね~
私も今日赤いヒガンバナを撮りました。
矢張り素敵な花ですね。
雫の彼岸花! すごくきれいに撮れましたね。
昨日、その前の彼岸花の記事とTBさせていただいたのよ。
又、リンクしてくださったの。ありがとう。
明日も早起きできるいかな? 微妙です。(^^♪
でも、がんばろうっと。よろしく。