チーゼル
2010年 07月 29日
光パラフヰンの 蒼いもや
わをかく わを描く からす
烏の軋り……からす器械……
(略)
詩「陽ざしとかれくさ」
チーゼル(マツムシソウ科)別名オニナベナ Dipsacus fullonum
原産地は、ヨーロッパ、北アフリカ、中東。高さ 1 ~ 2 mになる2年草。茎に細い刺がある。
円筒状の頭状花は花後、穂状の先が鉤状なのをいかし高級毛織物の起毛に使用したため、ラシャカキグサの異名がある。
この作品は「春と修羅」の中の1編。タイトルに「陽ざしとかれくさ」とあるように、春の陽射しを感じながら、枯れ草の上で烏の声を聞きながら、うつらうつらしているときの感覚を歌ったもの。
蒼白い春がすみだろうか。そこに日光が当たり、光パラフィンとなる。
チーゼルが目の前にあるのではなく、春の日光の質感をチーゼルに刺された感覚に例えているのである。
しかし、宮沢賢治はどこでチーゼルに出会ったか?
チーゼルは、山野に自生している野草ではなく、今でも一般的な園芸植物ではない。
当時であれば、周辺に知る人も少なかったろうと思う。
いま下ノ畑で、このチーゼルばかりが元気です。
昨年春に蒔種したものが、この夏、畑のあちこちでぐんぐん伸びた。
形態がユニークなので、切花にして大きなガラスの壜に入れ、部屋に飾ったら
小さな花びらが散り、うっかりすると素足がチクチク茎に引っかかれそうになり、
家族には不評だった。
でも園芸店ではドライフラワーや切花として人気があるそうですよ。
チーゼルは初めて見る気がします。
そういいながらよく忘れているので~(笑)
小さな可愛い花が沢山集まって可愛いです。
この植物名 チーゼルですか。
武蔵丘陵森林公園 ハーブ園にありましたが
馴染みのない植物なので
名称が分からず、説明のない風景写真となりました。
花の形状は鋭い針のような刺があるので覚えやすいのですが、
名称 チーゼルは憶えにくそうです。
コメントで解説すると長くなるので、遠慮してしまいました。
チーゼルは覚えにくいですか。(`ヘ´;)ゞ
ラシャカキグサと覚えてくださいね。
文化刺繍などの起毛にも、使うそうですよ。
もっと小さな花かと思っていました!!
棘がすごいですね。雲の棘にもつながるイメージがありますね。
ガラスの花瓶に入れて、すてきですね。
花屋さんで見てみます。私も飾りたいです。
意外と知識としては知っていても、見たことがある人は少ないと思います。
賢治研究者でも。
博物的なものは、知識で知っているのと、実際の見聞の体験があるのとでは、まったく違うのよね!!
雲の棘って、実物を見聞できずに残念。
チーゼル、初めてです。
雰囲気が「マツムシソウ~」って思いましたらやはりお仲間でしたね。
テーマを持たれて花を見ると一層感慨深いものがあるでしょうね。
マツムシソウは八月の好きな花です。
マツムシソウとかたちは似ていますが、質感はまったく違いますねえ。
マツムシソウはさわやかで柔らかな雰囲気です。
チーゼルはアザミの棘を巨大化したような感じです。(^_-)-☆
マツムシソウを好む人は多いと思いますが、チーゼルが好きという人は……? いるかな。
アザミですよね、チーゼル。
・・・この形どこかで見たことがある。
小学校時代に住んでいた泉大津は毛布の町。
極上の最高級品の毛布の起毛には
チーゼルを用いたそうです。自然の力って偉大。
賢治は知っていたかなあ・・・。
大阪の岸和田市というところ周辺でしょうか。
あのあたりがチーゼルの栽培地だったようですね。
宮沢賢治はあまり西に縁がなかったようなのです。
北方志向が強かったらしく。
彼のチーゼルはおそらく海外の園芸のカタログなどで得た知識かと思います。
だいぶ海外から種や球根を購入していたようなのです。
日本のナベナのアドレスを入れてみました。
やはり、刺があって大きな草ですが、チーゼルには負けてます。
猛暑です、下の畑も涼しいうちに!