ウド
2011年 09月 01日
ひたすらに噛む甲虫の
翅にうつりて
飛ぶちぎれ雲
歌稿B 251 a252
リアリズムの画像で、アートがなくてすみません。
甲虫の翅に空の雲を映しこんだ画像など一生かかっても撮れそうもありません。。。
賢治はいったいどの甲虫の翅に写った雲を見たんで
しょうか?
ウドの花にはハナムグリの仲間がよく訪れるようです
が緑色の体に小さな白点を散りばめた翅をもつ種が
いるので、それをちぎれ雲が飛んでいると例えたん
ですかね~。
それとも賢治のことなので俗人には見えないものが
見えたのかもしれませんね(^^)
えっ!と思う詩です。もしかして甲虫の翅に雫とか露とかがかかっていた・・・なんて。
これぐらいしか想像できません(幼稚かなぁ(*^^)v)
条件のいい時に一度実験してみたいです。
台風、西日本から関東にかけて大雨となりそうですがいかがですか。
被害が無いといいですね。こちらは今にも降りだしそうです。
おそらくこの短歌はフィクションだと思います。
この短歌は、初め
250「ちぎれ雲ちさき紺の甲虫のせなかにうつる山かひのそら」
251「花粉喰む甲虫のせなにうつるなり峡のそら白き日しよんと立つわれ」
と、あったものを歌稿Bに筆写の際、再三手入れして、生まれた短歌です。
「ちぎれ雲/百合の蕋噛む甲虫の/せなにうつれる山かひのそら」→「ちぎれ雲/せりの花噛む甲虫の/翅に写りて/峡のそら飛ぶ」→「花粉喰む/甲虫のせなにうつるなり/峡のそら/白き日/しよんと立つわれ」などと手入れした後に、
うどの花が登場するのです。
甲虫はカブトムシではなくて、甲虫目と解釈したいところです。(^_-)-☆
はなむぐりが翅を広げた瞬間に翅に空が写るかしら?
しかも「ひたすら噛む」甲虫なのに。
宮沢賢治という人はだれもが気がつかないような一瞬を捉えて表現することも得意でしたが、
言葉から言葉へ手を入れていくうちに、虚構化していく手法も多用しています。
うどの花が気にいって撮りたかった歌ですが、解釈は難しいですね。
お騒がせしてごめんなさいね。
実験などしないで、別のいい写真撮ってください。
台風はひどくなりそうで、心配ですが、今のところ、まだ降っていません。
そちらも大きな被害が出ませんように。
賢治の独創的な詩の解釈は どうも難しそうですね。
もしも 私が賢治なら・・・・(モ~モ~ 恐ろしい例えです)
ウドの花を噛む甲虫をジ~と直近で観察していると、
ウドの小さい粒のような花全体が、ぼやけて見え、
飛甲虫が飛び動くと ぼやけたウドの花が、ちぎれ雲が飛ぶように見えた。
賢治になりきるって、恐ろしくもあり、面白くもあり。
好きなウドの香り こちらのほうが私に合っているようです(笑)
独創的な解釈ありがとうございます。
読み返すと、そのようにも思えてきました。(^_-)-☆
ていねいに読んでくださって、とてもうれしいです。
うどの香りはいいですね。大人の味ですよね(^.^)
見慣れたうどの花ですが、改めて見ると、ボンボンが色が変わっていく様子がいいものだなあ~~と。♪♪
でも、どちらかといえば、ハナウドやシシウドのほうがいい絵になりますよね。