寒牡丹
2012年 01月 22日
雪になれば、いい風情になるかな…と期待したのでしたが…。
冷たい雨のなかでひっそり咲いておりました。
それでも、やっぱり牡丹です。
ゴージャスで気品がありました。
坂のふもとで見てゐると、漆にかぶれた坊さんや、少しびっこをひく馬や、萎れかかった牡丹の鉢を、車につけて引く園丁や、いんこを入れた鳥籠や、次から次とのぼって行って、さて坂上に行き着くと、病気の人は、左のリンパー先生へ、馬や羊や鳥類は、中のリンプー先生へ、草木をもった人たちは、右のリンポー先生へ、三つにわかれてはいるのだった。(略)
童話「北守将軍と三人兄弟の医者」
牡丹はリンポー先生のアイテムといった役割程度である。
つくばの牡丹園です。
五分咲きとネットでは案内されていましたが、
実際のところ、二、三分咲きという印象でした。
熱い甘酒が美味しかったです。
牡丹も種類が多そうですね~~花びらの形や色が違ってどれも美しい!
文章に出てくる牡丹は、どんな牡丹だったのでしょうか。。。
目の錯覚とはいえ・・・。
ほんと、たいせつにたいせつにされて、花を咲かせた牡丹姫です。(^.^)
ここは春は百花繚乱という風で、すばらしいです。
「北守将軍~~」に登場する牡丹は、この引用した一文のみで、
植物のお医者様の患者役というところでしょうから、
それ以上の言及はありません。
でも牡丹の鉢を車に引いていくというのですから、きっと大きな鉢でしょうね。
宮沢賢治のすごいところは、テーマと関係ない何気ない文章でも、読者の想像力を広げる面がありますね(^_-)-☆
ただ、牡丹は普通は鉢植えは少ないと思います。芍薬と違って。
なるほど、ざしき童子ですか。
そんな風のイラストもありましたね。
実際の牡丹は妖艶で、私は三島由紀夫の短編を思い出します。
タイトルは「牡丹」だったか、何だったか、失念しましたが、
牡丹園を経営している男は実は、かつて戦犯容疑でつかまったある高級軍人で、そこに植えられている美しい牡丹の数は、実は彼がかつて外地の戦場で自ら選び、自らの手でなぶり殺しにした若い女たちの数だけを揃えているのだという~。
そんな風のいかにも三島好みの世界が描かれていました。
牡丹を見るたびに思い出します。(^.^)
寒いからでしょうが囲いもしっかりしてますね。
みんなとても綺麗に撮れてて流石です。
6日に鶴岡八幡宮で撮って見たが、晴れてしまい囲いの中が暗くなったり、花のコントラストが大きくなったりで散々でした。
陽の光がないと、物足りない気分でしたが…。
そうですか。晴れると、コントラストが強くなるというのはわかる気がします。
yamakinさん、いろいろチャレンジしているのですね(^_-)-☆
上野の寒牡丹は東照宮ではないですか。寛永寺が背景になるところですよね。
雪と氷の世界にあこがれています(^.^)
毎日、雪が降ると天気予報で言っていますが、降りません。
今夜こそ、積もるという期待と不安であります(^_-)-☆