カタクリの実
2012年 05月 03日
歌稿A315
かたくりの
青き実となる
恋ごころ
風に吹かるゝ
五月の峡に
歌稿B315
歌稿Aは大正5年春の歌。宮沢賢治が盛岡高等農林学校2年生の折の作品である。
山峡で目にしたカタクリの青い実。
うすらやみの脳とは?
歌稿Bは後に歌稿を整理し、改稿した作品。
青春の想いを爽やかに歌っている。
うすらやみの脳は恋愛感情によるものだったのだろうか。
この時期の短歌には、明確ではないものの恋する懊悩を推察させるものがかなりあります。
カタクリが青き実となる季節は新緑が本番となる季節でもある。
トサミズキの新芽が美しかった。
半月前の群馬フラワーパークでは、カタクリの花はほぼ終わり、青い実が目立った。
意外と大きな実だなと感じた。
カタクリの実もだいぶ大きく育ってきてますね^^
三角の形をしたこの実のことを宮沢賢治はよ
く観察していたんですね!
実が熟した後の種子の散布では蟻たちが出番を待ってます(^_-)
こんな小さな昆虫を的確に写されて・・・素敵な写真です。
あなたの手にかかれば、トサミズキも作りもののよう。
宮沢賢治を受け止める人は情緒的な受け止め方が多いのですが、
賢治の観察、表現は自然科学的です。(^^♪
カタクリの種は蟻が喜ぶようですが。
蟻は種を運んでくれる大切な存在ですね(^_-)-☆
かたかごの熟した種子は蟻が好む物質が含まれていて、
蟻が運ぶことによって散布されるようなんです。
実生で、発芽から、7~8年かけてやっと花が咲くそうです。
堅香子かたかごの花は、優しい花ですが、生き残る戦略はしたたかです(^_-)-☆
かたくりの里で、保護活動の方がよく解説しています。