合歓
2012年 07月 25日
声ほそく唱歌うたひて、屠殺士の加吉さまよふ。
いづくよりか烏の尾ばね、ひるがへりさと堕ちくれば、
黄なる雲いまはたへずと、オクターヴォしりぞきうたふ。
文語詩「黄昏」
大正3年3月、盛岡中学を卒業した賢治は4月に肥厚性鼻炎の手術を受け、
その折、病院の看護婦に一方的な恋情を抱くが実らず、5月に退院。
家業の質・古着商の仕事を嫌悪し、店番には身が入らなかった。
屋根に上がって日が暮れるまで空をながめていたり、周辺をあてもなく歩き回ったりした。賢治18歳。
花さけるねむの林のたそがれをからすのはねを嗅ぎつつあるけり
歌稿197
その頃の短歌が上記歌稿197。それをもとに晩年文語詩に改稿した作品が「黄昏」である。
ネムの花の咲く季節は暑く、湿度もむっとして閉塞感がある。
落ちてきたからすの尾羽を所在無く嗅いでみる。
か細い声で唱歌をうたい行くのは、作者ではなく、屠殺士の加吉と虚構化して展開している。
屠殺士とは牛、豚、羊などの家畜を殺すことを職業とする人。
ネムの花咲くころ、なぜか、黄いろな花が目に止まります。
カセンソウとベニシジミ
ユウスゲ
ネムの花の咲く季節 今日は、暑さがぶり返し 蒸し暑く、
ダラ~としてしまいそうです。
4枚目 アップで撮ったネムの花が綺麗です。
しかし、この暑さで炎のように見えますネ。
今日、日光へ・・・・
合歓の木も写してくるつもりがすっかり忘れていました。
たおやかな花で、かつ暑さに強くて・・・・
こちらで見られてよかった!・・・というか、見るまで忘れていたなんて・・・です。(笑)
紅の色がきれい!!
蕾はこうなっていたのですね。
ユウスゲ、どことなく日本的な花に見えます。
どこがと聞かれてもうまく答えられませんが。
花と蝶! こんなふうに撮れたらいいのに…
この花は花後がちょっと無残ですね。
ユウスゲはもうおしまいの時期でした。
むりやり撮ったかんじです。
和のユリ、野のユリだと思います。
蝶もじっとして付き合うと、撮らしてくれますよ。
ハグロトンボのように。(^_-)-☆