めくらぶだう
2013年 10月 13日
虹のやうに熟れてゐました。
東の灰色の山脈の上を、冷たい風がふっと通って、大きな虹が、明るい夢の橋のやうに
やさしく空にあらはれました。
そこで、めくらぶだうの青じろい樹液は、はげしくはげしく波うちました。
さうです。今日こそ、ただの一言でも、虹と言葉をかはしたい、丘の上の小さなめくらぶだうの木が、
よるのそらに燃える青いほのほよりも、もっと強い、もっとかなしいおもひを、はるかの美しい虹に捧げると、
たゞこれだけを伝へたい、あゝ、それからならば、それからならば、実や葉が風にちぎられて、あの明るい
つめたいまっ白の冬の眠りにはいっても、あるひはそのまゝ枯れてしまってもいゝのでした。
童話「めくらぶだうと虹」
めくらぶどうは、標準和名ノブドウの地方名。
藪や空地で、日本全国、どこでも見られるが、野にあるものゆえ、葉は風にちぎれて、実は鳥に啄ばまれ、
美しい株に出会うことが少ない。
童話の作品舞台は花巻の城跡だが、思いがけず、花巻駅の線路際でこれを見つけた。
ついつい、夢中になって撮影しているうちに、総会の開始時間に遅れてしまった。
先月のイーハトーブでした。
花巻駅前のホテルの付属施設が学会総会の会場なのですが、
駐車場に車を止めて、会場に入ろうとして、線路わきのこのめくらぶどうに
気づいたわけです。
車に戻ってカメラバックを持ち出し、撮らずにいられませんでした。。。
関係者の方に申し訳なかったのですが、撮らなかったら、
きっと悔いが残っただろうと思います。(^_-)-☆
この宝石のような彩りが虫こぶのしわざと聞いても、未だに信じられません。
地上の虹と位置づけた賢治の詩的論理の方が納得行くのは、
科学より文学の方が有効なのでしょうか (^_-)-☆
胸躍るわけです。(^.^)(^.^)
ことに、バス停の看板なども、作品で見覚えがある地名ですと、
ワクワクしてしまいます。
エキサイトの調子が悪い様子で心配しています。
どうしたことでしょう?
そうですか。観音沼は紅葉がいいでしょうね。
奥日光もちょうどいい季節では!!
天候もよさそうだし、元気で、いい写真を撮ってきてください。(^.^)
普通にはみられないのでしょうか?
見てみたいです
すみません わたしの言葉がたらなくて
本の紹介をしているこちらの記事のリンクを張りたいのです
いつの記事がいいのでしょう?
すみません よろしくお願いします
いわさきちひろの水彩絵の具の世界を思い出しました。
こんなノブドウに出合ってみたいです。
ちょっと、気にかければ、どこでも見られると思います。
空地や都市公園の茂み、高架橋の下の草やぶ、里山など。
デモね、たいてい、葉が枯れてボロボロになってしまうのです。
運がいいと、きれいな株に出会えると思います。探してみて下さいね(^.^)
本の紹介をしてくださるのですか。まあ、ありがとうございます。
まだまだ在庫がありますので、少し売れると嬉しいなあ。(^.^)
やはり、誰にもよくわかる頁はこちらでしょうか↓
http://nenemu8921.exblog.jp/20750816/
よろしくお願いいたします。
千葉市内は暖かいので、きれいに色づかないのでしょうか。
数年前、信州で、見事な株に出会ったことがあります。
でも、boranchaさんのように、自然環境の豊かなフィールドをよく
歩かれる方は、きっと出会いのチャンスがあると思いますよ。
(^_-)-☆
末枯れたオオハナウドの画像、すばらしかったです。
私なら、何枚もシャッター押したと思います。
逆光を入れて。或はマクロで。
matsu_chanさんは植物には禁欲的だと思いました。