田植花とは
2014年 07月 01日
退屈な方はスルーしてね(^_-)-☆
畔はたびらこきむぽうげ
また田植花くすんで赭いすいばの穂
詩〔Largo や青い雲滃やながれ〕
田植花とは何を指しているのだろうかと気になって調べてみた。
広辞苑によれば、中国北陸地方ではウツギ、東北地方では花菖蒲を指すという。
いずれも田植の季節に咲く花だからという。
ネットで、田植花と検索すると、タニウツギの花が多かった。
イーハトーブに暮らすrinrinさんにうかがってみると、
「そういえば、昔は苗代があって、どこでも花菖蒲を植えていた、
ちょうど田植のころに紫の花が咲き、田植花というイメージだった。
今では苗代を作らないので、そんな言葉も聞かれなくなった」 ということです。
たびらこはこんな花です。
タビラコと名の付く植物はコオニタビラコ、ヤブタビラコ、オニタビラコがある。
たびらこは、標準和名で言えば、コオニタビラコをさす、ホトケノという名もある。
春の七草のセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・ススナ・スズシロのホトケノザは、コオニタビラコの若い葉のことである。
(シソ科のホトケノザではありませんよォ)
正確に言えば、タビラコという標準和名の植物はないのです。
以前、キンポウゲという標準和名も、正確にいえばないことをご紹介した。
こちらをどうぞ。
言葉には実態があることを考えれば、このように、賢治作品に登場する植物を正確に定義するのは、
難しい面もありますが、イメージを持てれば、作品は身近なものになりますよね(^_-)-☆
植物も又ややこしいですね。