宮沢賢治のオノマトペ集
2014年 12月 27日
賢治童話の中から157のオノマトペをとりだし、13の分類に分け、簡単な解説を付けたもの。
こんなふうな構成で読みやすくなっています。
賢治のオノマトペを論じた書の中では、井上ひさしの「私家版・日本語文法」(新潮文庫)のなかで、
「擬声語」に言及した論文がなんといっても出色だった。
こうして改めて、賢治のオノマトペを通観すると、
賢治文学の魅力は表現によるところが多いなあと実感する。
国谷裕子さんが解説していました。
その時は聞き流していたのですが、
賢治の文章には確かに多いですよね。
ドドドォ~ンだとか、ぴかぴかぴか・・・など
よくあれだけの擬声語、擬音語が思い浮かべるもの
だと思いました。
私には想像を超える擬音語です。
三島由紀夫の文章読本によれば、擬態語、擬声語を多用した文章は品格が落ちるというのですが。。。
井上ひさしは宮沢賢治の童話を揚げて、反論しています。
今回気づいたのは、独特の表現もありますが、ごく普通のオノマトペを思いもかけない使い方をしていることです。
プイプイなんて、普通に使うでしょう。
でも、蛙の泳ぐ様子をプイプイと表現するとは、だれにも思いつかなかった手法ですよね。
しかも、ごくしぜんになるほどと読者を納得させるでしょう。
きっと国谷さんもびっくりでしょうね(^_-)-☆