人気ブログランキング | 話題のタグを見る

蝶三昧

先週ですが、小石川植物園で花の写真クラブの撮影会がありました。
気持のよい一日でしたが、被写体としての花は少なく、チョウにたくさん出会いました。
この秋は急に気温が下がったせいか、チョウたちの動きは鈍く、ゆっくり撮影させてくれましたよ。
チョウたちは翅が傷んだ個体が多く、痛ましかったですね。
こんなとき、魚眼レンズがあれば、面白い撮影ができたのに…(>_<)

1、紫苑の花の群がりにアオスジアゲハ。
蝶三昧_c0104227_1029157.jpg


2、
蝶三昧_c0104227_10293460.jpg


3、
蝶三昧_c0104227_1031658.jpg


4、
蝶三昧_c0104227_11152632.jpg


5、こちらはツマグロヒョウモンでしょうか。
蝶三昧_c0104227_10314320.jpg


5、これはアゲハですね。
蝶三昧_c0104227_1032746.jpg


6、
蝶三昧_c0104227_10324094.jpg


7、
蝶三昧_c0104227_1033259.jpg


8、これはミドリヒョウモンかな。
蝶三昧_c0104227_10341791.jpg


9、これは?
蝶三昧_c0104227_10344979.jpg


ヒョウモンチョウの仲間はなかなかしっかり覚えられない(>_<)


宮沢賢治の作品ではチョウの登場は少ないですね。
〔ポランの広場〕では、
西から東にかけてたびたび星が雨のやうに流れました。そのそらのこっち側を
私の名も知らない甲虫や夜の蝶々がいろいろ模様を描いてぐるぐるぐるぐる飛びめぐってゐました。
るりいろのかみきりむしはおかしな三角のかたちを描きべっ甲いろのはねをひろげたかぶとむしはあちこちに
8の字をかいて飛びその中を紺や青のあげはてふがいくつもの点々になってちょっと光ったり又見えなくなったりそれはそれは美しかったのです。(略)
という一節がありますが、これは「ポラーノの広場」に改作される時に削除されてしまいます。
ちょっとアオスジアゲハを思わせる描写ですが、アゲハは夜飛びませんから、削除されてよかったですね。
我らの宮沢賢治は蝶にはあまり詳しくなったのかもしれません。

追記
#8、#9もツマグロヒョウモンのようです。
h6928さんからご指摘をいただきました。いつもありがとう。





つづきです。

チョウたちが群がっていたのは満開のシオン(紫苑)の花の群がりです。
紫苑って、昭和の時代から、民家の庭先によく咲いていましたね。
賢治の短歌にも登場します。岩手公園をうたったもの。大正5年、賢治20歳。盛岡高農2年。

うちならぶうかぶ紫苑にあをあをとふりそゝぎたるアーク燈液
                              歌稿A 354


蝶三昧_c0104227_11193373.jpg


それからカリガネソウも咲いておりました。野趣を感じさせる花ですよね。
蝶三昧_c0104227_11211443.jpg
カリガネソウ(シソ科Tripora
属) Tripora divaricata 雁草、雁金草
Commented by h6928 at 2015-10-04 10:12
紫苑の花にやってくるチョウたち、夏の頃より撮りやすいのは確かですよね。
特にアオスジアゲハは、ボクには近年縁がないものですから、うらやましいです。
背景が整理されたチョウたちは皆綺麗で、味わい深いです。
魚眼で超近接っていう手法も、チャンスがあればおもしろい試みですね。
ヒョウモンチョウは、どれもツマグロさんでしょう。
下の2枚は男の子ですね。
紫苑といえば、歌人の水原紫苑さんを連想します。
歌そのものは高度すぎてとても理解し切れませんけど・・・(^^;)
Commented by gigen_t at 2015-10-04 15:13
 この道の音痴には名は分りませんが こんなに沢山の蝶 近間で有れば 是非にも撮りたいものですが 一寸遠くで残念です、 こんなにも沢山に囲まれ 羨ましい限りです、 何日も居座り 撮り続けたいものです、  秋も深まれば 蝶たちも 自然の世界に迎えられ 命を全うするのでしょうか、痛んだ羽を見るにつけ 懸命に生きてきた証なのでしょう、偉いものです、
Commented by 自転車親父 at 2015-10-04 18:00 x
こんばんは。
小石川は花は少なかったですか。
近々行きたいと思ってました。
蝶の方はツマグロヒョウモンですね。
以前は少なかったけど、今は一番多いくらいですよ。
温暖化の影響でしょうかね。
Commented by ha128256ak at 2015-10-04 18:01
小石川植物園にけっこう色んな蝶がいますね。
昨年、ここにコイカルを撮りに行きました。
Commented by rindon3190 at 2015-10-04 19:08
小石川植物園、チョウにとってはまだまだ花の楽園なのですね。
久しく行ってないなぁ~
どの蝶も楽しそうですね。
チョウが飛んでいると残りの花でも豊かさが感じられます。
↓ 栗今年は豊作なのでしょうか。沢山ありますね。
美味しいけど、イガが痛い! 
この秋、指に刺さって大変でした。
Commented by okeetyann at 2015-10-04 20:51
これまで蝶に関心がなかったのですが、これからは色々の蝶の写真練習に行くようにします。そのうちお山が綺麗になってきます、病気などしてられないですね。病気になり4月6日で半年になります。後戻りせず前進のみでガンバロー
Commented by nenemu8921 at 2015-10-04 22:02
h6928さん。こんばんわ。
アオスジアゲハは少ないのですか?ほんと?
えっ、#8、#9もツマグロヒョウモンですって。♂ですか。
どうもヒョウモンチョウはわかりにくいなあ。
(一生懸命覚えようとしないから~(>_<))
でもご指摘くださってありがとう。訂正します。
水原紫苑ですか? 若い歌人ですね。私は存じませんが。(>_<)
水原秋桜子なら名前だけ知っていますが……。
うーん、自分がすごく年取った気がします。
Commented by nenemu8921 at 2015-10-04 22:10
gigenさん。こんばんわ。
いつも励ましのコメントありがとうございます。
チョウはたくさん居て、緩やかな動きだったので、私でも撮影できました。
でも、大分疲れていた様子で、熱中派できませんでした。
Commented by nenemu8921 at 2015-10-04 22:15
自転車親父さん。
花は少なかったけれど、木の実、草の実はいろいろ面白いものがありましたよ。
これから紅葉がきれいでしょうね。
ツマグロヒョウモン、ありがとうございます。
やっぱり覚えにくいなあ、開翅した状態がよく似ていますもの。
Commented by nenemu8921 at 2015-10-04 22:17
あだっちゃん。
ここはおおきな樹木が多くて落ち着くところですね。
小鳥も人も…(^_-)-☆

でもやぶ蚊が多くて、だいぶ刺されてしまいましたよ(>_<)
Commented by nenemu8921 at 2015-10-04 22:43
rindonさん。
ブッドレアは、ほぼ終焉状態なのにかなり蝶が群がっていました。
飛んでいる蝶を撮る練習と思って、連写でシャッターを押しました。
栗は今年は豊作だったようです。
クッキングは時間をとられるので、ちょっとツライです。

Commented by kana at 2015-10-04 22:46 x
カリガネソウは、シソ科なのですね。いつも勉強になります!

近所の神社で、アオスジアゲハを、時々見かけていました。
少し前から、改修工事が始まった為、
今後は、見られる機会が少ないかもしれません(>_<)
Commented by nenemu8921 at 2015-10-04 22:51
okeetyannさん。
そうですか。4月から半年、つらい想いをされたのですね。
あまりご無理されずに、身近な撮影を心がけるのが良いと思います。
身近な処にも被写体はいろいろありますもの。
庭の蜘蛛の巣でも、野草でも、綿毛でも、集中して撮ると面白いです。
大切なのは続けることです。
好きなことを続ければ、体調も回復します(^_-)-☆
なんて、私が自分自身に言い聞かせていることですが…。
Commented by nenemu8921 at 2015-10-04 23:00
kanaさん。こんばんわ。
カリガネソウは野草ですが、見かけることは少ないような気がします。
ブルーエルフィンという名で花屋さんに出回っている園芸種が、このカリガネソウによく似ています。
すごく好きで、一時期育てていました。
耐寒性が弱くて越冬させることができませんでした。(>_<)

アオスジアゲハは東京オリンピックに向けてたくさん育てて話題にしようとする行政もあるとか、ニュースで聞きました。

いろいろ考えるものですね。

by nenemu8921 | 2015-10-04 06:49 | 昆虫・クモなど | Comments(14)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921