人気ブログランキング | 話題のタグを見る

七つ森

七つ森のこつちのひとつが
水の中よりもつと明るく
そしてたいへん巨きいのに
わたくしはでこぼこ凍ったみちをふみ
このでこぼこの雪をふみ
向ふの縮れた亜鉛の雲へ
陰気な郵便脚夫のやうに
   (またアラツデイン 洋燈(ラムプ)とり)
急がなければならないのか
                詩「屈折率」  (一九二二、一、六)


七つ森のこっちの一つとは、どの山かしら。立ち位置によってもこっちが変わりますね。
「屈折率」は、詩集『春と修羅』の冒頭の一篇。農学校に就職して間もない頃です。
一月にもこの小岩井を訪れていたのです。決意表明のようにも感じられる作品ですね。

七つ森_c0104227_2293895.jpg


こちらは七つ森の全容です。クリックすると大きくなります。

七つ森_c0104227_2133042.jpg


ほんたうにこのみちをこの前行くときは

七つ森_c0104227_21333583.jpg


空気がひどく稠密で
つめたくそしてあかる過ぎた。 詩「小岩井農場」


七つ森_c0104227_213420100.jpg


賢治のお気に入りだった七つ森は、長詩「小岩井農場」の他にも、度々作品に登場します。
春になると、靄がかかり、手前の野原が生い茂り、一望に見渡せるのは幸運に恵まれた時だけだ。
古くは内林と呼ばれ、生森(おおもり)・石倉森・鉢森(はちもり)・稗糠森(ひえぬかもり)・勘十郎森・見立森(みてのもり)・三角森(みかどもり)の7つからなる山。 見立森は、御所ダム建設のため採石が行われ、宮沢賢治の好んだ景観は変わりつつある。

「をちやまに雪かがやくを雪脚の七つ森くらく咲くをきな草」 歌稿A234

以前、ご紹介した七つ森はこちらです。
Commented by ha128256ak at 2016-03-13 17:06
この七ツ森は岩手県ですね。
妻の実家がある宮城県にも七ツ森がありました。
Commented by 自転車親父 at 2016-03-13 20:34
こんばんは。
まだまだ雪原ですね。
今年は雪景色を撮らずに終わりです。
東京もほとんど降りませんでしたよ。
雪の撮り方を忘れそうです。(笑)
Commented at 2016-03-14 10:48
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nenemu8921 at 2016-03-14 20:43
あだっちゃん。ほんと?
七つ森って宮城にもあるのですか?
こちらは岩手県の盛岡の近く、雫石町の近くだと思います。
七つ、くっきり見えたのははじめです。ヽ(^。^)ノ
Commented by nenemu8921 at 2016-03-14 20:45
自転車親父さん。
東京では本当の雪景色はなかなか出会えませんよね。
東北も今年は雪が少ないそうです。
身体は楽で、助かりました。
Commented by nenemu8921 at 2016-03-14 20:52
gigenさん。
おっしゃるとおりですね。
宮沢賢治もスケールの大きな美しい景観に格別に憧れを描いた様子です。
宮城の七つ森はもっとぽこぽこしていて、写真が撮りやすそうです。(^_-)
奥羽山脈は似たような地形が連なってもいるのですね。
春近しを感じさせる雪景色です。
by nenemu8921 | 2016-03-13 09:41 | 場所 | Comments(6)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921