野ばらの実

(略)
恐れた歳のとりいれ近く
わたりの鳥はつぎつぎ渡り
野ばらの藪のガラスの実から
風が刻んだりんどうの花(略)
             詩「七四〇 秋」
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秋は実りの季節であったが、賢治の時代には、おそれの季節でもあった。
度重なる自然の猛威の前に無力さを感じることがしばしばだったろう。
品種改良や農作技術が進歩した現代も、台風や塩害、地震や津波、河川の氾濫や地すべりなどの被害は多い。
稲作より果樹栽培や野菜や酪農など多くの分野で生活は脅かされている。
それでも野ばらは実をびっしりとつけ、紅く色づく。
雨上がりにはガラスの実のように輝いている。

詩「秋」は、「春と修羅 第三集」に収められた作品


Commented by h6928 at 2018-10-10 10:30
野ばらの実は見慣れているはずなのに、
今こうして拝見すると先っぽが黒くなっていたんですね。
鬼太郎の目ん玉オヤジみたいで可愛いですね。
このところ天変地異みたいなのが頻繁にありますけど、
地球規模の異変には、品種改良だの農法の工夫だけでは対応しきれないのも事実で、
恐れを抱くのは必然かもしれませんね。
「飽食の時代」だって、いつどうなるか、保証してくれませんしね。
Commented by koneko3y at 2018-10-10 21:38
ノイバラの赤い実がたくさん見られる時期ですね。
バラの赤い実もそれぞれ形が変わっていたりして
見つけると写したくなります。
雫たっぷりの赤い実、とても綺麗です。
Commented by kana at 2018-10-13 20:32 x
しっとりした雰囲気が素敵ですね。
四季の移ろいを感じます。
Commented by Sippo5655 at 2018-10-15 22:26
本当に、実りの季節は
荒れる天候が重なる、、
これもまた、神様からの試練なのでしょうか。
どんなに文明が進んでも
自然の恵み無しに生きることはできませんものね・・・

野ばらの実。大好きな実です。
by nenemu8921 | 2018-10-09 23:44 | 植物 | Comments(4)

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