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【56】 太陽 1

(ちゃんと今朝あのひしげて融けた金の液体が
青い夢の北上山地からのぼったのをわたくしは見た)
                           詩「白い鳥」


【56】 太陽 1_c0104227_349965.jpg

画像提供は堀内洋助さん

賢治作品には太陽が頻繁に登場する。その呼び名も「お日さま」「日輪」「日天子」「陽」「おキレさま」「光炎菩薩」「太陽マジック」「喪心のしろいかがみ」などと独特である。
その形容も朝日が青かったりして面白い。「銅(あかがね)づくりのいきもの」だったり、「日はトパーズのかけらをそそぎ」「ひはうつくしい孔雀石色に着飾って」などと鉱物的表現も宮沢賢治ならではのものだ。花巻農学校の精神歌は太陽賛歌そのものである。
ここでは《ひしげて融けた金の液体》という独特の表現を美しく捕えた画像を紹介する。背景は北上山地ではなく、渡良瀬遊水地である。
by nenemu8921 | 2007-01-08 04:14 | 気象 | Comments(0)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921