【56】 太陽 1
2007年 01月 08日
青い夢の北上山地からのぼったのをわたくしは見た)
詩「白い鳥」
画像提供は堀内洋助さん
賢治作品には太陽が頻繁に登場する。その呼び名も「お日さま」「日輪」「日天子」「陽」「おキレさま」「光炎菩薩」「太陽マジック」「喪心のしろいかがみ」などと独特である。
その形容も朝日が青かったりして面白い。「銅(あかがね)づくりのいきもの」だったり、「日はトパーズのかけらをそそぎ」「ひはうつくしい孔雀石色に着飾って」などと鉱物的表現も宮沢賢治ならではのものだ。花巻農学校の精神歌は太陽賛歌そのものである。
ここでは《ひしげて融けた金の液体》という独特の表現を美しく捕えた画像を紹介する。背景は北上山地ではなく、渡良瀬遊水地である。