【128】 あかつめくさ きむぽうげ
2007年 05月 10日
きむぽうげ
おれは羆熊だ 観念しろよ
遠くの雲が幾ローフかの
麵麭にかはって売られるころだ
(略)
詩「休息」
ムラサキツメクサ(マメ科シャジクソウ属)←アカツメクサ
帰化植物。ヨーロッパ原産の多年草。
タガラシ(キンポウゲ科キンポウゲ属)田辛し← キムポウゲ
水田によく生えている2年草。有毒成分を含み、噛むと苦味があることからこの名がある。
賢治のきむぽうげは、キンポウゲ科、キンポウゲ属のタガラシ、ウマノアシガタ、キツネノボタンなどの総称。英名はbutter-cup。この響きが気に入っていたらしい。
下ノ畑を開墾、耕作していた時期である。
はびこっているアカツメクサやタガラシの群落の上に休息をとるために体を投げ出す。
野の花たちにとっては羆熊みたいなものだと感じているのだ。
下書稿では、青いクッションの上でねむりこむとあった。
麵麭は、他の作品ではパンとルビをふっている。ローフは大型に焼いたパンの一かたまりのこと。
散歩道の可愛いアクセントカラーの役割をしています。
シロツメクサもかわいいねぇ~(^-^ )
野の花の前ではヒグマみたいかぁ。
ヒグマは不必要に踏み潰さないでしょうから、ヒグマの方がマシかなぁ、なんて思ってみたりもします。
気にかかるのは、なぜヒグマなのかということです。
ヒグマは北海道にしか生息しない熊ですから。
なめとこ山の熊はもちろんツキノワグマですし。
文語詩「民間薬」でもヒグマです。
近くの江戸川土手ではシロツメクサは少なくて、アカツメクサの方が多いのよ。
オオバコなんか、ヘラオオバコばかりで、古くからのほんとのオオバコは見つかりません。
ヤセウツボなども増えています。
植生も時代によって、場所によって、変化するなあという印象を受けています。
ヒグマの方が獰猛さを感じるからでしょうか?
ムラサキツメクサは小石川植物園の分類標本園に植えられてプレートも出ていました。一日のんびり散策してきました。
うずのしゅげを撮影して、記事に載せました。その中でまた紹介させていただきました。
いつもありがとうございます。
小石川のオキナグサ、本当に翁になってしまいましたね!!
人間に換算すれば、何歳ぐらいのイメージかしらと想像しながら拝見しました。
来年のここのオキナグサはぐんと大きな群落になっていたりして(*^_^*)
今日原宿で宮沢賢治関係の会合があり、ブドリさんのブログのことが話題になりましたですよ。
くしゃみが出ませんでしたか(*^_^*)
ファンが多いようですね。
この周辺には東京湾が近く、港湾関係の施設や建物があるので、外国産の植物が入りやすいようです。