イーハトーブの名のない草花たち その⑤
2007年 06月 21日
ノビネチドリ(ラン科テガタチドリ属)延根千鳥
ブナ林や針葉樹林の林下に生える多年草。高さ30~60cmになる。和名は、根がひも状になって伸びる様子をあらわしたもの。
ズミ(バラ科リンゴ属)酸味
高さ6~8mになる小高木。別名コナシ。コリンゴ。安比で見たものはみな1mほどの低い樹木で、つぼみが多かった。標高が高いゆえか。五輪峠では、5メートルもある大きな木に花が満開だった。五輪峠は標高どれほどなのか…。昔、人々も賢治も歩いてここを越したのだ。
ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科)薄羽白蝶
林に続く明るい草原で、白いはねに陽を透かしながら、ふんわりと、あまり羽ばたくことなく飛ぶ。五輪牧野でたくさん見た。
オオタカネバラ(バラ科バラ属)大高嶺薔薇
高山や北地に生える落葉低木。日本に自生するバラの原種の一つ。盗掘されてしまうらしく、1株だけ、一輪だけ咲いていた。
ヤグルマソウ(ユキノシタ科ヤグルマソウ属)矢車草
深山の谷沿いに生える多年草。和名は、5枚の小葉が掌状についた様子が、端午の節句の鯉のぼりに添える矢車に似ていることによる。
2007年6月10日。とうわ野鳥の会の皆さんと自然観察会に参加しての一日でした。ありがとうございました。
一つ一つに触れて感じていたからこそ賢治の作品にとてつもない奥行きがあるのでしょうね。
それを感じさせていただきありがとうございます。
ありがとうございます。やはり、東北は人が少ないので、どこへ行っても、
新鮮な印象を受けます。ウスバシロチョウのふわふわしているところでは背後で、ホトトギスがしきりに鳴いていました。