サイカチ
2007年 10月 27日
ぼくらが、さいかち淵で泳いでゐると、発破(はっぱ)をかけに、大人も来るからおもしろい。(略)
しゅっこも、大きな白い石をもって、淵の上のさいかちの木にのぼってゐたが、それを見ると、すぐに、石を淵に落として叫んだ。
「おお、発破だぞ。知らないふりしてろ。石とりやめて、早くみんな、下流(しも)へさがれ。」
童話「さいかち淵」
サイカチ(マメ科サイカチ属)
山野や川原に生え、高さ15mほどになる落葉高木。幹や枝には分枝したとげが多い。葉は偶数1~2回羽状複葉。小葉は8~12対あり、長楕円形。6月ごろ、総状花序に淡黄緑色の小花をつける。豆果は長さ約30cmでねじれる。これはサポニンを含み、薬用となる。昔は石けんの代用にもした。
木に登り、川で泳いだ少年たちの夏休みだ。
発破(魚を捕るために爆薬を仕掛けること)は、大人も子どももワクワクした様子が伝わってくる。
樹齢は500年以上だそうです。国道のすぐ脇に窮屈そうに立っています。
http://www.nakanojo-kanko.jp/bunka/ken/saikachi.html
私の田舎では、発破で魚を取る、戦後流行ったのですが、禁止になりました。
こちらでは植物園や公園でまれにしか見受けられませんが面白い樹木ですね。(こんなに大きな棘で何から身を守っているのか?不思議です)
すばらしい画像拝見しました。落ち葉競演!スゴイですね。
大きくプリントしてデスクの前に飾っておきたいと思いました。
サイカチは水辺に多いのですが。東北ではよく見かけます。
野川周辺にはないですか?
マメ科は多様ですね。私の身長ほどもある豆のさやを夏に昆虫館で見ました。 名前を今思い出せないのですが…。
をもみ出して魚を取るようですね。戦後まもなくのころは、ゲランという塩素系の
薬を流してとっていたようで、魚がお腹を上にして浮いているので、父に聞いたら
ハッパかゲラン流しで密漁しているのだ、いけないことなんだ。と言ってました。
私の小さい頃の豊沢川は夏に川遊びに行くと、ねむの木があちらこちらで沢山咲いていました。
今は車で通りまして、橋の上からしか見ることがありません
もちろんさいかちの実を取ってなんて事もした事がなく。
最近nenemuさんのブログを見て反省しております。
それなのに、署長さんは毒もみをやめることが出来ず、裁判で死刑になってしまうのですね。
それでも、地獄へいっても毒もみをやろうというのですから、みんなすっかり感服してしまうのです。
南米の原住民の文化にもこうした漁法はあったようです。
薬品ではなく、もともとは薬草を使ったようです。
来年はネムの花の咲く頃、イーハトーブへ行きたいなあ。
今年の3月末にさいかち淵へ行ったのですが、レンジャクの群れに夢中で、さいかちの木を気にもしませんでした。