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東根山

西は箱ヶと毒ヶ森、       椀コ、南昌、東根の、
古き岩頸(ネック)の一列に、 氷霧あえかのまひるかな。 
(略)                  
                        文語詩「岩頸列」


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東根山 
盛岡の南南西約15キロの地点にある。標高928m。ドーム状の山容なので、袴腰とも称される。
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中央の三角の山が南昌山、右手前が箱ヶ森だと思います。
南昌山
盛岡の西南約12キロの地点にあるトロイデ型(鐘状)の山。標高848m。
箱ヶ森
盛岡の西南約10キロの地点にある山。標高866m。

岩頸(ネック)は、賢治のお気に入りの表現。火山噴出物が地上への通路の中で固まって生じた火成岩が、火山の侵食によって周囲からとり残されて出来た円柱状の柱。
「楢ノ木大学士の野宿」では、賢治自身が「岩頸といふのは、地殻から一寸頸を出した太い岩石の棒である」と解説している。

西には、箱ヶ森、毒ヶ森、椀コ(大石山)、南昌山、東根山といった古い岩頸の山々が一列に連なり、そこに、氷霧がかすかにかかっている真昼の情景である。(『宮沢賢治。文語詩の森』より)

この情景は花巻から盛岡へ向かう高速道路から見ると逆の順番で見える。いつもこの光景に出会うと車を停めたくなる。が、高速道路上なのでそんなことは出来ない。
昨年11月は友人の車に乗せてもらったので、車内から撮った。
Commented by キッコ at 2008-02-10 09:36 x
賢治はどこから見てこの作品を書いたのでしょうか?
Commented by マルメロ at 2008-02-10 16:04 x
見慣れた山々が岩頸(ネック)いうものであること、そして賢治がこのようにうたっていることは知りませんでした。この南昌山の山並みは盛岡市内の高みのところ(岩手公園など)から南西方向を見る手がかりのようなものでした。いまは東北道を走れば左側に順々に見えてくる山なみで真正面の岩手山が運悪く見えなくてもこの山並みでいよいと盛岡だ~と心弾みますね。南昌山の麓に移り住んだ親友からは”氷霧がかすかにかかっている”と賢治が詠っているとおりの冬の寒さの厳しい様子を聞いておりましたがその友もこの1月に亡くなりそこを訪れることがもう無いとおもうととてもさびしいです。
Commented by nenemu8921 at 2008-02-10 21:22
キッコさん。こんばんわ。
私も同じような疑問を感じておりました。
盛岡から見ると、椀コ (大石山)は隠れて見えないようなのですね。
「宮澤賢治の山旅」の著者奥田博さんは七つ森の生森山から南を見るとこの文語詩のとおりに五つの山が連なって見えると書いています。
でも、「西は」と、いっているのも気になりますね。



Commented by nenemu8921 at 2008-02-10 21:38
マルメロさん。こんばんわ。
そうでしょうね。盛岡へ帰るときは、ようやく…と感じるでしょうね。
岩手公園からは昔はよく見えたでしょうね。

賢治も南昌山のふもとでよく遊んだようです。童話「鳥をとるやなぎ」は、あのあたりが舞台でしょうか。
今年の夏はマルメロさんの代わりに行ってみようかなと思います。(^^♪
Commented by rinrin at 2008-02-10 23:23 x
その当時は、汽車の中から普通に見えなかったのかしら?
母はむかーしの、国鉄職員ですが、今の新幹線と違って本線は、トンネルもないし、なんでも見えたような事をいいますが、
Commented by nenemu8921 at 2008-02-12 07:58
rinrinさん。ああ、そうですね。
車窓からの情景ということもありますね。
むかーしは周囲に大きな建物もないし。
自動車道より、ちょっと距離はありますが。
by nenemu8921 | 2008-02-10 00:49 | 場所 | Comments(6)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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