ヤナギ←ベムベロ
2008年 02月 23日
ベムベロの
みじかき銀の毛はうすびかり
歌稿453
ヤナギ科ヤナギ属のいわゆるカワヤナギ類はざっと300種もある。北半球の暖、温、寒帯に広く分布し、南半球には少ない。雌雄異株。
ネコヤナギ、シダレヤナギ、イネゴリヤナギ、コリヤナギ、カワヤナギ、キツネヤナギ、キヌヤナギ、シロヤナギ、フリソデヤナギ、コゴメヤナギ……などなど。その上、雑種も少なくない。
賢治はシダレヤナギ系のヤナギをバビロンヤナギ(柳)と呼んで区別している。
一般にシダレヤナギ以外のヤナギを総称してカワヤナギと呼ぶことが多い。
水辺に自生するものが多い故である。
ベムベロ(楊の花芽)は、そうしたカワヤナギの若い花芽のこと。
赤いねこやなぎは初めて見ました。きれいですね。
春が近くなってきたんですね。
これは、今の仮名で書きますと、べんべろと言います
南部藩はこう言います。
今でもこの辺は同じ言い方をしますよ。
ベムベロは旧仮名遣いです。読みはベンベロです。
同じです。
デモ、私も旧仮名遣いにはときどき戸惑います。
今でも、皆さん、べんべろっていうのね!!
やっぱり、いい感じ!!ですね。
ブリキの葉はギンドロだと思いますが。
ギンドロはヤナギ科のハコヤナギ属で、ウラジロハコヤナギのこと。ポプラの仲間です。
シルバーポプラともいいます。日本では自生していません。園芸種だそうです。
おなじハコヤナギ属にドロノキがあり、これは自生しています。
賢治文学の解説本でも、よくこれらは混同されています。
カワヤナギ類はヤナギ属をはじめいろいろありますが、ポプラの仲間ではないのです。ネコヤナギの仲間といったら、イメージしやすいかしら。
これらとも混同している先生方もいらっしゃいます。
どちらもみな、葉裏は白く、ブリキっぽく、風に翻ります。
いずれ、ギンドロもこのブログでご紹介したいと思っています。
ご期待くださいね。
「季節の窓」の赤い帽子と銀のコートは春の日差しがさんさんと降りそそいでいるようで、見事でした!!
短歌も賢治よりうわてです。
賢治の短歌は、彼の文学創作の初期の試みなのです。
TBよろしくお願いいたします。(といっても、トラックバックって、私にはわからないままなのですよね…)