ダリヤ→ショウ
2008年 10月 14日
更に深赤第三百五、
この花こそはかの窓の外
今宵門並に燃す熱帯インダス地方
たえず動ける赤い火輪を示します
(略)
詩ノート「ダりヤ品評会席上」
ダリア(キク科ダリア属)
三番目の花は赤い花であろうが、どんな種類か分からない。こんなイメージでしょうか。
この作品を改稿した文語詩「萎花」では、「カクタス、ショウをおしなべて」という詩句が見られる。
ショウ咲きとは、ボール咲きの一種であり、完全八重咲きで、小花はらせん状に配列して先端が円く、筒状ないし全長の2分の1以上が内巻きする。頭花はほぼ球状を呈している。
ポンポン咲きは、ボール咲きの小輪のものだという。
ポンポンダリアという名前は懐かしい。
賢治はいつも時代の最先端を見ていたのですね。
詩を読んだときは、ダリアの形容にしてはオーバーかなと思いましたが、
こうしてみると、なるほどダリアはゴージャスで多彩ですね。
賢治はいつも最先端の情報を取り入れ、同時に誰にも見向きもされない草花も見つめていました。
ダリヤへの関心は園芸家としての賢治、オキナグサやウメバチソウなどへの讃歌は詩人としての賢治かなと思います。
でも、ホント、ダリアは美人がドレスアップした風情ですネ(*^_^*)