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2009年 02月 13日 ( 1 )

富士山と夕景

空気が澄む冬の間、天候次第で東京湾から富士山が見える。
さすがは富士山だ、大きいなと思う。
ちょうど夕日が富士の後ろに沈むこの時期、近くの海、三番瀬は
ダイヤモンド富士の写真を撮ろうという、三脚を抱えたカメラマンで賑やかになる。
しかし、こう温かくては、空も富士もぼんやりしてしまいます。

賢治作品にも夕景と富士山が登場する詩があった。

思いがけなく
雲に包まれた富士の右で
一つの灰色の雲の峯が
その葡萄状の周縁をかがやく金の環で飾られ
さん然として立って居ります
       ……風と
          風と
(略)

あなたの上のそらはいちめん
そらはいちめん
かがやくかがやく
        猩々緋(しょうじょうひ)です
                       詩「三原三部」


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昭和3年6月、大島の伊藤七雄を訪ねた賢治は妹の伊藤ちえに心惹かれたといわれている。
長い三原三部という詩の中で、この一節は、帰途の船からの描写である。
猩々緋は夕空のたとえ、賢治の心も燃えていたのかもしれない。
by nenemu8921 | 2009-02-13 08:37 | イメージ | Comments(12)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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