人気ブログランキング |

2010年 12月 04日 ( 1 )

山鳩←キジバト

わが眼路の
遠き日ごとに山鳩は
さびしきうたを送りこすかも
                      歌稿AB185

c0104227_23364822.jpg

わたしが遠くを見渡すたびに、山バトは、さびしい歌を、ああ、送ってくるのです。

この現代語訳は望月善次先生が「盛岡タイムス」に《賢治の短歌》として、連載されていたもの。
2005年、11月、2日の記事です。
「眼地(めぢ)」は「目で見渡せる範囲」、「ごと」は、迷うところもあったが「毎(ごと)」だとした。「かも」は、ご存知の「詠嘆(疑問・反語)」の助詞。終助詞「か」に、やはり終助詞の「も」が添えられて成立したこの助詞が、「詠嘆」に用いられたのは、口語においては奈良時代においてであり、平安時代においては既に「かな」に変わられている。つまり、既に当時から、古語の意識があったわけで、それを近代、現代において用いる場合は、その古語感覚はいっそう強まることになる。賢治の「かも」の使用は、同時代からの影響もあるが、その短歌用語の根幹が文語であったことを示す一例ともなっている。
と、解説されている。(この連載は1冊の本としてまとめられたのだろうか?)

c0104227_23374754.jpg
キジバト(ハト科)
全国的に留鳥として分布し、平地から山地の林にすみ、市街地の庭や公園にもいる。
山鳩はキジバトの俗称。賢治作品に登場する鳩は、、はと、鳩、山鳩という表記が多く、キジバトはない。
ナンキンハゼの落ち葉が美しいが、しきりに実を捜して啄ばむ。
                 
c0104227_23394215.jpg
ででぽっぽー、ででぽっぽーと鳴く。
鳥の鳴き声は、聴くものの心象を常に反映する。
by nenemu8921 | 2010-12-04 09:07 | 鳥・動物 | Comments(10)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る