2018年 10月 09日 ( 1 )

野ばらの実

(略)
恐れた歳のとりいれ近く
わたりの鳥はつぎつぎ渡り
野ばらの藪のガラスの実から
風が刻んだりんどうの花(略)
             詩「七四〇 秋」
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秋は実りの季節であったが、賢治の時代には、おそれの季節でもあった。
度重なる自然の猛威の前に無力さを感じることがしばしばだったろう。
品種改良や農作技術が進歩した現代も、台風や塩害、地震や津波、河川の氾濫や地すべりなどの被害は多い。
稲作より果樹栽培や野菜や酪農など多くの分野で生活は脅かされている。
それでも野ばらは実をびっしりとつけ、紅く色づく。
雨上がりにはガラスの実のように輝いている。

詩「秋」は、「春と修羅 第三集」に収められた作品


by nenemu8921 | 2018-10-09 23:44 | 植物 | Comments(4)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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