カテゴリ:賢治情報・スクランブル( 107 )

世界がぜんたい幸福に?

9月26日付けのA新聞の夕刊記事です。
詩人谷川俊太郎の呟きが心に残りました。


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by nenemu8921 | 2018-09-28 08:40 | 賢治情報・スクランブル | Comments(0)

田口昭典さんのこと

盛岡の宮沢賢治の会からお送りいただきました。
生前、何かとご指導をいただき、手作りの情報誌「あるびれお通信」を丁寧にお送りただいたこともなつかしく思い出されます。
秋田の田口先生が、なぜ盛岡の会から?と思われる方もおられるかもしれませんが、田口先生は1989年3月~2004年8月まで、盛岡の宮澤賢治の会の例会で、チューターを務められ、賢治文学の啓蒙に情熱を注ぎました。
「賢治童話の生と死」(洋々社)で、岩手日報文学賞・賢治賞を受賞され、「縄文の末裔・宮沢賢治」(無明舎)、「宮沢賢治入門 宮座賢治と法華経について」(でくのぼう出版)など著作もあります。
田口先生の薫陶を受けた多くの方々が、今ご活躍のことを想うと、その影響は大きかったのだなあと感じます。
田口先生の業績の紹介、多くの方の思い出などが収められています。

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編集にあたられた森義真さんからご紹介をいただきました。
残部があるそうです。
この冊子を購入ご希望の方は下記のメールで申し込みくださいとのことです。

申込先: 森 義真 moriyo@rnac.ne.jp

頒布価格: 500円(送料込)

※受付後、冊子と郵便局の払込用紙をお送りします






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田口先生の思い出で心に残っているのは、奥様が患われて、苦しんでおられた折、
「あまりに可哀そうで、代わってやりたい…」とぽつんとおっしゃったことです。


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宮沢賢治学会で、いつも黒のベレー帽姿で、静かに座っていらした姿が今も鮮明に思い出されます。


by nenemu8921 | 2018-01-24 17:15 | 賢治情報・スクランブル | Comments(1)

「銀河鉄道の父」直木賞受賞(@_@)

「銀河鉄道の父」門井慶喜著/講談社/2017.9月初版/¥1600+税
直木賞受賞だそうです。
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「銀河鉄道の父」は、門井慶喜という小説家の書いた賢治の父政次郎氏の視点で描いた宮沢賢治の伝記ですね。(昔、内田朝雄さんが政次郎擁護という文章を書いていましたが。)

ご存知のように、政次郎氏は小学校を出ただけで、家業を引き継ぎ、発展させ、株にも目ざとい投資をして利殖の才にたけた人でしたが、仏教信心に厚い人で、仏教講習会なども企画し実践し、町会議員でもありました。

門井さんは賢治も政次郎氏も聖者伝説風の美化した視点で描いていない点は好感が持てました。

研究者の多くは、賢治年譜・伝記の多くの資料を有しているわけですが、読み物として作るには、それらすべてを盛り込むわけにはいかないでしょうが、何を捨て、何を選んで、父親の立場として描くかだろうだと思います。全体としては、幼年時代に力点が置かれ、晩年は端折りすぎでした。

6歳の時赤痢に感染した賢治の付き添いとして一緒に入院して介護した政次郎氏が感染し、大腸カタルを起こし、以後生涯胃腸が弱くなったという話は有名ですが、当時としては家長としてあるまじき行為であり、それだけ長男への期待というか愛情というか、それが格別だったと描かれています。そのとおりでしょうね。

興味深かったのは妹トシの死も、賢治は書くための材料(たね)としてとらえていたという見方です。法華経信仰も農村活動も、父親の目からは大きなものと映らず、賢治にとっては文筆で身を立てることを目指していた風に描かれているように感じました。しかし説得力がないのです。もう一歩踏み込んでほしかったですね。

大正10年東京に家出した賢治を案じて訪ね、政次郎と二人で伊勢参りを兼ねた小旅行をしたことにも触れず、労農党を支援したことなどから、昭和2年花巻警察署で聴取を受けたことなどは宮沢家にとって大きな出来事だったと思いますが、全く触れていませんし。後半があまりにも駆け足なので、残念に思うばかりでした。

校本の年譜とはラグ(ずれ)も少なくなく、それが作者の見解なのか、単に調査不足なのか、わかりません。

 門井さんという方は存じませんが、講談社の担当編集者から話を聞いてみました。

小学生低学年の男の子が二人いて、父親としての立場を感じ考えるところから、賢治の父を描く動機だったとか。なんだか、イージーねと思いました。この人は「天才の値段」など美術品を素材にしたミステリーっぽい読み物も書いています。大阪にお住まいだそうで、週刊誌や新聞など関西版にいくつかインタビュー記事など載っているようです、(朝日新聞では、逢坂剛氏が新刊紹介をしていましたね)


以前から、年譜とは別に賢治の評伝を書いてくれる人がいたらいいなあと思っていましたが、

余りにも安易で、舌足らずで、残念に思ってしまいました。

以前、読後、率直な感想を友人宛に書いた書簡から引用しました。


芥川賞を受賞した「おらおらでひとりいぐも」(若竹千佐子著)は、宮沢賢治の詩「永訣の朝」に登場するフレイズがタイトルになっていますが、

内容は、いわゆる、玄冬小説(年を取るのも悪くないと思える小説のことだとか)で、賢治とも、妹さんとも関係のない世界が描かれています。


最近の直木賞、芥川賞の受賞は話題性が優先するのかもしれませんね。やれやれ。

宮沢賢治に関するものであれば、一定の読者を確保でき、話題になるのは確かですから。



by nenemu8921 | 2018-01-16 23:53 | 賢治情報・スクランブル | Comments(2)

「屋根の上が好きな兄と私ー宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録ー」

購入しようと思っていたら、栗原先生からお送りいただきました。
ありがとうございます。興味深く拝読しました。

「屋根の上が好きな兄と私ー宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録」
栗原敦監修/宮澤明裕編/蒼丘書林発行/2017・12・20初版/¥900+税

宮沢賢治の妹と言えば、「永訣の朝」のトシさんを思い出す人も多いと思いますが、賢治は5人兄妹の長男です。
長男賢治、長女トシ、次女シゲ、次男清六、三女クニという兄妹でした。
シゲさんが嫁いだ家が岩田家で、岩田シゲさんが70歳ぐらいの頃から折々に幼い時の兄賢治との思い出や、家庭内での心に残った出来事を思い出すままに書きとめ、宮沢明裕さん(宮沢清六氏のお孫さんです)が編集し、栗原敦氏が監修された冊子です。(岩田シゲさんは86歳で1987年没)

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賢治のこともですが、父政次郎氏のこと、母イチさんのことがとてもよく描かれていて面白かったです。
感慨深く読みました。ああ、こういう家庭だったんだ、こういう時代だったんだ、こういう土地柄なんだなあということが伝わってきました。
なかでも「ムクドリ」に関する記述は興味深い。夕方屋根の上に登って兄賢治と眺めた光景の中でねぐらに帰るムクドリのことが描かれています。ムクドリとカラスが松庵寺のねぐらを争う場面を眺めての思い出です。シゲさんはムクドリに桜鳥という文字を当てています。どんなふうに発音したのでしょうか。ムクドリは多くの呼び名、方言名を持っていたことはよく知られています。興味深いのは、賢治はその作品の中で、明らかにムクドリと思われる鳥を百舌、もずと表記していることです。




by nenemu8921 | 2018-01-11 00:33 | 賢治情報・スクランブル | Comments(1)

「宮沢賢治を読む」秋枝美保著

「宮沢賢治を読むー童話と詩と書簡とメモとー」
秋枝美保 著/朝文社 発行/2017・10・28初版/¥3500+税

昨年、出版された賢治論の中で、心に残った賢治論です。
文学の衰退がこれまでになく声高に語られ、ネットやメディアの洪水の中で、フェイクなイメージやフレイズが横行し、人々が生きずらさを感じている今こそ、宮沢賢治文学が有効に機能するのだと説いています。
というと、震災後に多くの人が「雨ニモマケズ」を朗読した行為を連想させますが、そのように安易なこととは違います。
秋枝氏は「注文の多い料理店」「やまなし」「セロ弾きのゴーシュ」などを取り上げ、賢治独自の周囲とのコミニュケーションを指摘し、≪通路を開く≫ ありようを解読してみせました。
若者たちの心に響いてほしいと共感しながら拝読しました。

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興味深かったのは第三章の
世界の「底」に立つー「サガレンの古くからの」人々との出会いーと題した論でした。
逝ってしまった妹との魂との交感を求めての旅だといわれている樺太旅行で、樺太の先住民、アイヌとの出会いを推測し、アイヌの文化、世界観から救いを示唆されたという論は多くの資料で展開され、説得力もあります。
以前、文語詩「民間薬」を論じた拙論で、ネプウメリをアイヌ民族に伝わるギョウジャニンニクを意味するアイヌ語からの造語であろうと推したことがあったと思い出しました。

秋枝先生、ありがとうございました。


by nenemu8921 | 2018-01-09 23:33 | 賢治情報・スクランブル | Comments(1)

「土に聴く」-震災後の「東北」農業の課題ー

仙台の羅須地人協会の大内秀明先生から次のようなご案内が届きました。

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この日は予定が入っていて、伺えないけれど、盛会を祈ります。
大内先生はお元気でご活躍、素晴らしいです。
モリスの館をカタクリの咲く頃にお訪ねしたいですね。


by nenemu8921 | 2017-11-09 00:43 | 賢治情報・スクランブル | Comments(0)

ご案内

ご案内が届いています。
栗原俊明さんは花巻の宮沢賢治記念館の入り口にある「よだかの星」の彫刻の作者です。
そうです。あの黒い大きな御影石のヨタカですよ!
ご無沙汰していますが、ご活躍のご様子、嬉しいですね。
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「山猫あとりゑ」さんとは、「画本・宮沢賢治作品シリーズ」の作者、小林敏也さんです。
皆さん、ご存知ですよね (^_-)-☆
ぎざ工房さんとのコラボだそうです。
会場は東京メトロ浦安駅近くです。ぜひのぞいてみてください。
私も11日の千葉賢治の会の前に立立ち寄ってみるつもりです。
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by nenemu8921 | 2017-11-04 00:14 | 賢治情報・スクランブル | Comments(0)

「風紋」 青のはてー2017-

てがみ座からご案内をいただいておりました。
「青の果てー銀河鉄道前奏曲ー」を拝見したのは何年前だったか。
http://nenemu8921.exblog.jp/18857452/ に、その時のご紹介があります。
その続編ですね。
宮沢賢治をよく読みこんだ長田育恵さんの脚本は舞台以前に面白かった印象がありました。
今回はどうでしょうか。
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早めに申し込めばチケットの割引があったようです。
あわただしい日々で、ご紹介が遅れてごめんなさい。

てがみ座さん。ご盛会をお祈りしています。
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「銀河鉄道の夜」といえば、賢治の代表作ともいわれますが、作品世界そのものではく、
伝えられている宮沢賢治の年譜と、織り交ぜて、表現されることが多いですね。
人は賢治作品よりも、伝えられている宮沢賢治の生涯に惹かれるようです。
しかし、その宮沢賢治の年譜も、最近様々な資料が出てきて、見直すべきところもあるように感じます。
伝えられている宮沢賢治の生涯とは、あの時代に人々の願望の集約された賢治像だった気がします。
資料をいかに解釈するかにもよるわけですが…。
真の宮沢賢治はもっと奔放でアナーキーな表現者だったように思えてなりません。
今頃、銀河の岸辺で苦笑しているかも…。
今後、時々に資料とともに私見を紹介していきたいと思います。




by nenemu8921 | 2017-09-28 11:32 | 賢治情報・スクランブル | Comments(0)

中村節也さんの仕事

音楽家の中村節也さんから新刊をお送りいただいた。
中村氏は1928年生まれ。若い時からヴァイオリンを学び、作曲家としても活躍され、
賢治研究家としてもいくつもの著作があります。
お元気で素晴らしいですね。
この著は副タイトルにもあるように、幅広い視点から賢治と賢治作品にまつわる興味深いエッセイを集めたもの。
賢治の生きた時代がよみがえってくるような風が感じられます。
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by nenemu8921 | 2017-08-15 11:40 | 賢治情報・スクランブル | Comments(6)

琵琶で語る「かしはばやしの夜」

友人からご案内をいただきました。
琵琶のひびきに載せて語る「かしはばやしの夜」聞いてみたいですねえ。
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by nenemu8921 | 2017-06-27 00:43 | 賢治情報・スクランブル | Comments(0)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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