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くひな →ヒクイナ

(略)
ここらの空気はまるで鉛糖溶液です
それにうしろも三合目まで
たゞまっ白な雲の澱みにかはってゐます
月がおぼろな赤いひかりを送ってよこし
遠くで柏が鳴るといふ
月のひかりがまるで掬って呑めさうだ
それから先生、鷹がどこかで磐を叩いてゐますといふ
   (ああさうですか 鷹が磐(けい)など叩くとしたら
    どてらを着てゐて叩くでせうね)
鷹ではないよ くいなだよ
くいなでないよ しぎだよといふ
(略)
                         詩「林学生」

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画像提供は船橋の猛禽大好きさんです

ヒクイナ(クイナ科)緋水鶏
夏鳥として渡来。全国の平地から低山の水田や湿地に生息する。臆病な鳥。なかなか姿を見せない。最近は湿地の減少などで生息数が非常に減っている。が、一方で越冬例の報告もある。繁殖期にはキョッ、キョッ、キョッ、キョキョキョキョ…と次第にテンポをあげて鳴く。その鳴声から、古来、クイナが戸をたたくと表現された。

水鶏(くひな)のうちたたきたるは誰が門さしてと、あはれにおぼゆ   源氏物語
たたくとて宿の妻戸を明けたれば人もこずゑの水鶏なりけり      拾遺和歌集
くひなだにたたけばあくる夏のよをこころみじかき人やかへりし     古今和歌集

文学に登場するクイナといえば、このヒクイナをさした。

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by nenemu8921 | 2009-02-15 14:38 | 鳥・動物 | Comments(10)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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