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佐藤国男さんの来年のカレンダー

絵本作家の佐藤国男さんから来年のカレンダーをお送りいただきました。
いつもありがとうございます。
千葉賢治の会、宮沢賢治研究会の皆さんや、最近発足した絵本の会の皆さんとともに
くじ引きをして当選した人へのプレゼントとして楽しませていただいております。

今回のテーマは、「なつかしい子どものいる風景」といったものです。
賢治童話作品は描きつくてネタ切れだからとのこと。
描きつくすなんてことないでしょう。
一枚絵でもいいから、新たな世界に挑戦してほしいなあ。
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by nenemu8921 | 2017-12-02 01:28 | その他 | Comments(2)

佐藤国男カレンダー ③

雑用に追われ、バタバタ過ごす日々、なかなか更新できず、失礼しました。
佐藤国男画伯のカレンダーの続きです。

9月です
双子の星ですね。
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10月です
ブルガニロ博士です。 第三次稿ですね。
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お前はもう夢の鉄道の中でなしに本当の世界の火やはげしい波の中を大股にまっすぐ歩いて行かなければいけない。

11月です
ゴッホの星月夜を重ねてのイメージだそうです。
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糸杉ですね。「でも、なぜコスモスなの?」「いや彩(いろどり)がほしかったのさ。」だそうです。


12月です
ケンタウルス村ですね。
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物語では入眠前の場面ですが、クリスマスのイメージにつながるから12月に持ってきたとのこと。
by nenemu8921 | 2014-12-22 01:17 | 賢治情報・スクランブル | Comments(0)

佐藤国男カレンダー ②

5月です
鳥捕りですね。この物語の中でも、最も不思議な人ですね。
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するとあの鳥捕りは、すっかり注文通りだといふやうにほくほくして、両足をかっきり六十度に開いて立って、
鷺のちぢめて降りて来る黒い脚を両手で片っ端から押へて、布の中に入れるのでした。
すると鷺は、蛍のやうに、袋の中でしばらく、青くぺかぺか光ったり消えたりしてゐましたが、おしまひたうたう、みんなぼんやり白くなって、眼をつぶるのでした。

この場面は、「銀河鉄道の夜」でも非常に心に残るところですね。
眼に見えるように具体的な描写で、視覚化すると、幻想的な光景で、詩的です。
この物語の主題とか、ジョバンニの心象とは、関係ない場面なのですけれど。

6月です。
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「もうここらは白鳥区のおしまひです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。」
窓の外の、まるで花火でいっぱいのやうな、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟ばかり立って、
その一つの平屋根の上に、眼もさめるやうな、青宝玉(サフアイア)と黄玉(トパース)のおおきな二つのすきとほった球が、輪になってしづかにくるくるとまはってゐました。



7月です。
ジョバンニの切符ですね。
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カムパネルラは、その紙きれが何だったか待ち兼ねたといふやうに急いでのぞきこみました。
ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草のやうな模様の中に、
をかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見てゐると何だかその中へ吸い込まれてしまふやうな気がするのでした。(略)
その鳥捕りの時々大したもんだといふやうにちらちらこっちを見てゐるのがぼんやりわかりました。

どこでも勝手に歩ける通行券の切符! どんな切符か、見たかったですね。


8月です。
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ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの緑いろの貝ぼたんのやうに見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその孔雀がはねをひろげたりとぢたりする光の反射を見ました。(略)
ハーブのやうに聞こえたのはみんな孔雀よ

天上では孔雀だってハープのように鳴くんだ!!
実際の孔雀は、賢治も他の作品で書いていますが、破れたラッパのような声を出します。(^_-)-☆

山猫博士も「鳥捕り」がお気に入りだったのでしょうか。
ジョバンニとカムパネルラに次いで登場回数が多いですね。
しかし5月の鳥捕り画像と、6月、7月の鳥捕りは雰囲気が違うのが気になります。
山猫博士と電話でお話したことですが、鳥捕り像について「当時はこういう仕事の人は下層階級というか、
差別されていたようだよ」とのこと。
鈴木滃二という漫画家の紹介がありました。
「賢治の影響を受けていると思うよ」とのお言葉。
あいにく、漫画界のことは不勉強で存じませんでしたが、機会があったら、読んでみたいです。
by nenemu8921 | 2014-12-12 19:21 | 賢治情報・スクランブル | Comments(6)

佐藤国男カレンダー ①

佐藤国男画伯から今年もカレンダーが届きました。ありがとうございます。
今年は「銀河鉄道の夜」の特集です。

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久しぶりに山猫画伯とお話をしたので、内容に関して少しご紹介しますね。

まず1月です。
至福の子ども時代でしょうか。
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「あのころはよかったなあ。ぼくは学校から帰る途中たびたびカムパネルラのうちに寄った。カムパネルラのうちにはアルコールランプで走る汽車があったんだ。レールを七つ組み合せると円くなってそれに電柱や信号標もついていて信号標のあかりは汽車が通るときだけ青くなるようになっていたんだ。いつかアルコールがなくなったとき石油をつかったら、缶がすっかり煤けたよ。」
ジョバンニがかつてカンパネルラと一緒に遊んだ思い出を母親に語るところですね。
山猫博士のおはなしではメルクリン社の特集した雑誌をたまたま入手してそれを参考に描いたとか。
メルクリン (Märklin、Gebr. Märklin & Cie. GmbH ) は、1859年創業のドイツの玩具・模型メーカー。カムパネルラの鉄道模型は、いかにもメルクリン社製のようですね。


2月です。
宇宙空間のケンタウルスの村、地球と同じ日だそうです。
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空気は澄みきって、まるで水のように通りや店の中を流れましたし、街燈はみなまっ青なもみや楢の枝で包まれ、電気会社の前の六本のプラタヌスの木などは、中に沢山の豆電燈がついて、ほんとうにそこらは人魚の都のように見えるのでした。子どもらは、みんな新らしい折のついた着物を着て、星めぐりの口笛を吹いたり、
「ケンタウルス、露をふらせ。」と叫んで走ったり、青いマグネシヤの花火を燃したりして、たのしそうに遊んでいるのでした。

~と、この描写は、まだジョバンニが銀河鉄道に乗り込む前の場面ですが、どこか宇宙空間につながるようなゆらゆらした雰囲気がありますね。
なるほど、ケンタウルス人?が暮らしているのですね。


3月です。
天気輪の丘で入眠するところですね。「ちょっと説明的かな」と、画伯のつぶやきです。
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ジョバンニは、頂の天気輪の柱の下に来て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。
 町の灯は、暗の中をまるで海の底のお宮のけしきのようにともり、子供らの歌う声や口笛、きれぎれの叫び声もかすかに聞えて来るのでした。風が遠くで鳴り、丘の草もしずかにそよぎ、ジョバンニの汗でぬれたシャツもつめたく冷されました。ジョバンニは町のはずれから遠く黒くひろがった野原を見わたしました。
 そこから汽車の音が聞えてきました。その小さな列車の窓は一列小さく赤く見え、その中にはたくさんの旅人が、苹果を剥いたり、わらったり、いろいろな風にしていると考えますと、ジョバンニは、もう何とも云えずかなしくなって、また眼をそらに挙げました。(略)
 気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした。ほんとうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座っていたのです。


どのシーンでも空間を走る小さな列車が描かれていますね。


4月です。
黒曜石で出来た地図は星座早見表です。
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カムパネルラは、円い板のようになった地図を、しきりにぐるぐるまわして見ていました。まったくその中に、白くあらわされた天の川の左の岸に沿って一条の鉄道線路が、南へ南へとたどって行くのでした。そしてその地図の立派なことは、夜のようにまっ黒な盤の上に、一一の停車場や三角標、泉水や森が、青や橙や緑や、うつくしい光でちりばめられてありました。ジョバンニはなんだかその地図をどこかで見たようにおもいました。
「この地図はどこで買ったの。黒曜石でできてるねえ。」
 ジョバンニが云いました。
「銀河ステーションで、もらったんだ。君もらわなかったの。」
「ああ、ぼく銀河ステーションを通ったろうか。いまぼくたちの居るとこ、ここだろう。」
 ジョバンニは、白鳥と書いてある停車場のしるしの、すぐ北を指しました。


star map というのが面白いですね(^_-)-☆ 



賢治作品を視覚化することは多くのアーティストがチャレンジしていることですが、原文に引けをとらないイメージ化は難しいですね。
文章の解説にとどまった絵では面白くないし、あまり独りよがりな展開でも読者はしらけてしまいますよね。

佐藤国男さん(山猫画伯)の「銀河鉄道の夜」は、青を基調とした素朴な版画です。
深刻ぶった雰囲気でないところが、私の気に入っているところです。
賢治の言葉や文章は、そのものが画像化することが難しいのですが、無難に処理した絵にとどまらず、
どの場面も原文と向き合って、独自の創造力で描くという姿勢が素敵ですよね。


つづきは明日です。
by nenemu8921 | 2014-12-08 20:48 | 賢治情報・スクランブル | Comments(4)

佐藤国男カレンダー

宮沢賢治情報スクランブル

もうじき師走ですね。あっという間に一年が過ぎ行く感じがします。
今年も版画家の佐藤国男さんからすてきなカレンダーが届きました。
いつもありがとうございます。

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今年は一つのテーマでまとめずに季節感にあわせて編集されたようです。
絵本でおなじみの方も多いと思いますが、画像をご紹介しましょう。


睦月、如月、弥生は「水仙月の四日」です。
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卯月、皐月、水無月は「セロ弾きのゴーシュ」です
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文月、葉月、長月は「十力の金剛石」です
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そして、神無月、霜月、師走は「雪わたり」です。
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このカレンダーは函館の「majo majo market,」という輸入雑貨などを扱うお店で販売しているそうです。
一部¥700だそうです。首都圏やイーハトーブでは購入できないのは残念ですね。



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by nenemu8921 | 2012-11-28 17:21 | 賢治情報・スクランブル | Comments(22)

カレンダー

11月も半ばを過ぎ、街角でクリスマスソングが流れ、年賀状の準備やらなにやら、
あわただしい雰囲気になりました。
一年で一番忙しい季節です。
今年も絵本作家の佐藤国男さんから、来年のカレンダーが届きました。
ドクトル山猫いつもありがとうございます。

平成24年度は「かしはばやしの夜」です。
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こういう年間のカレンダーは便利ですよね。最近少ないですが…。
佐藤国男さんの描く宮沢賢治の世界は、おおらかで、ユーモアもあり、ちょっとおしゃれで楽しい。
一部の画像をご紹介しますね。


「赤いしやつぽのカンカラカンのカアン」とどなりました。2月の画像
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画かきは、赤いしやつぽもゆらゆら燃えて見え、まつすぐに立って手帳をもち鉛筆をなめました。
「さあ、早くはじめるんだ。早いのは点がいゝよ。」
7月の画像
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「清作は、一等卒の服を着て
 野原に行って、ぶだうをたくさんとつてきた。
 と斯うだ。だれかあとをつゞけてくれ。」
8月の画像
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「のろづきおほん、のろづきおほん、
 おほん、おほん、
 ごぎのごぎのおほん、
 おほん、おほん、」
とたくさんのふくろふどもが、お月さまのあかりに青じろくはねをひるがへしながら、
するするするする出てきて、柏の木の頭の上や手の上、肩やむねにいちめんにとまりました。
10月の画像
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と、そんな感じでしょうか。

毎年、このカレンダーが届くと、ああ、もう今年もおしまいだな。
あっという間に終わってしまった…来年こそは…と、考えたりしますが。
今年はどなたも格別の想いで年の瀬をお迎えではないでしょうか。


少し余分にいただいたので、希望者にはお分けします。
宮沢賢治研究会の12月例会に持参しますので、良かったらお出かけください。
会の案内はこちらをクリックしてください。どなたも参加自由です。
といっても、希望者が多ければ、くじ引きか、じゃんけんになります。(^_-)-☆

More 続きを見る。
by nenemu8921 | 2011-11-23 15:43 | 絵本 | Comments(4)

2010年のカレンダー

福山セミナーに出席したあと、体調を少し崩して、更新がままなりませんでした。
研究会の荒川探訪本番もついに参加できず、やや、つらい日々を過ごしました。
でも、ようやく復帰しました。
そんな折、絵本作家の佐藤国男さんから来年のカレンダーが届きました。
今年のデザインは「どんぐりと山猫」です。
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ドクトル・山猫(佐藤画伯のニックネームです)、いつもありがとうございます。元気が出ましたよォ。
この絵本は久しく絶版になっていましたが、このほど子どもの未来社から再版されるそうです。
楽しみですね。
by nenemu8921 | 2009-11-28 11:33 | その他 | Comments(6)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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