タグ:向ふも春のお勤めなので ( 3 ) タグの人気記事

新緑

向ふも春のお勤めなので
すっきり青くやってくる
町ぜんたいにかけわたす
大きな虹をうしろにしょって
鷺のかたちにちぢれた雲の
そのまっ下をやってくるのもかあいさう
   (Bonan Tagon, Sinjoro!)
   (Bonan Tagon, Sinjoro!)
桜の花が日に照ると
どこか蛙の卵のやうだ 

                  詩「向うも春のお勤めなので」


1、
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シデの仲間でしょうか

2、
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3、
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ハウチワカエデ〈カエデ科カエデ属)Acer japonicum Thunb 羽団扇楓

4、
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朴でしょうか。花はまだまだです。
5、
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先週、鬼怒川にて撮影


何があっても、自然は律儀に季節ごとの表情を見せる。
春を擬人化するのは誰でもやる手法だが、虹を背負って雲の下をやってくるという表現は、
壮大なイメージだ。
〈すっきり青くやってくる〉を、新緑のイメージで捉えてみた。
賢治文学では、新緑とか、新芽とかいう凡庸な表現はほとんど登場しない。すごいと思う。
 (Bonan Tagon, Sinjoro!)は、エスペラント語で「だんなさん、こんんちわ」の意。
イーハトーブの春はエスペラント語で丁寧に挨拶するわけだ。
末尾の2行は賢治自身の感慨。ユニークである。

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by nenemu8921 | 2011-05-17 10:21 | 植物 | Comments(14)

春のお勤め

向ふも春のお勤めなので
すっきり青くやってくる
(略)
                 詩〔向ふも春のお勤めなので〕

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アオモジ(クスノキ科クロモジ属)
暖地の山中に生える落葉小高木。
クロモジ、シロモジ、アブラチャン、ダンコウバイなど、春先に葉に先立ってちいさな淡黄色の花を
咲かせるクロモジ属のなかで、一番先に花をつける。
東北には少ないので、賢治作品には登場しないが、クロモジが咲くのが待ちきれず、
千葉市青葉の森の生態圏で撮影した。
すっきり青くやってくる春のイメージである。
下書稿をよく読めば、すっきり青くやってくるのはとんでもない人であるのだけれど、
定稿だけ読めば、春の気配がすっきり青くやってくる雰囲気がある。

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by nenemu8921 | 2010-03-08 09:55 | イメージ | Comments(10)

【100】 サクラ

向ふも春のお勤めなので
すっきり青くやってくる
町ぜんたいにかけわたす
大きな虹をうしろにしょって
急いでゐるのもむじゃきだし
鷺のかたちにちぢれた雲の
そのまっ下をやってくるのもかあいさう
   (Bonan Tagon, Sinjoyo!)
   (Bonan Tagon, Sinjoyo!)
桜の花が日に照ると
どこか蛙の卵のやうだ
           詩〔向ふも春のお勤めなので〕


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ソメイヨシノ(バラ科サクラ属)染井吉野
オオシマザクラとエドヒガンの雑種とかんがえられ、江戸染井村(東京都豊島区)で、
江戸末期の頃に知られたという。

日本人は誰でもサクラが好きだ。
けれども、賢治の見方は独特だ。
でも、満開のこの花を少し離れて見つめると、たしかに蛙の卵のように見えてくるから不思議である。
(Bonan Tagon, Sinjoyo!)は、エスペラント語で「だんなさん、こんにちわ」の意。


桜の花が蛙の卵のように見える季節は、木々がいっせいに芽吹き、本当に春がすっきり青くやってくる季節だ!!
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エノキ
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トネリコ
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カツラ
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キブシ
by nenemu8921 | 2007-04-02 09:37 | 植物 | Comments(4)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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