タグ:実験室小景 ( 3 ) タグの人気記事

(略)
ぜんたい春といふものは
気象因子の系列だぜ
はじめははんの紐を出し
しまひに八重の桜をおとす
(略)
        詩「実験室小景」

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10日ほど前に立ち寄った千葉市青葉の森公園。
八重桜の種類も数も多くて、まあ、見事でした。

賢治作品の「実験室小景」は、実験室を訪れた友人との会話でしょうか。
春は、一番初めに、ハンノキの紐(雄花ですね)が下がることから始まり、
ラストは八重桜の花が咲くといっています。
真に春のラストランナーは八重桜かもしれませんね。
10日間で、すっかり真夏になってしまった日本列島でした。



by nenemu8921 | 2018-04-20 22:53 | 植物 | Comments(10)

八重のさくら

(春が来るとも見えないな)
(いや、来るときは一どに来る
 春の速さはまたべつだ)
(春の速さはをかしいぜ)
(文学亜流にわかるまい
 ぜんたい春といふものは
 気象因子の系列だぜ
 はじめははんの紐を出し
 しまひに八重の桜をおとす
 それが地点を通過すれば
 速さがそこにできるだらう)
          詩「実験室小景」


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今年の冬は厳しい寒さだったが、春は一気にやってきたと言う印象だ。
春の速さは年によって気まぐれである。
北国の春はハンノキが雄花の紐を垂らして始まる。
それからヤナギやコブシ、カタクリ、オキナグサも咲き、八重さくらが咲いたら、春から初夏へ移り行く。
気象因子の系列とは、さくら前線ならぬ、春が来た前線みたいな話である。

「実験室小景」は、詩ノートに記載されていた断片に後に手を入れて作品化したもの。

近くの妙行寺で開き始めた八重のさくらに出会った。
by nenemu8921 | 2013-04-09 00:55 | 植物 | Comments(17)
(春が来るとも見えないな)
(いや、来るときは一どに来る
 春の速さはまたべつだ)
(春の速さはをかしいぜ)
(文学亜流にわかるまい
 ぜんたい春といふものは
 気象因子の系列だぜ
 はじめははんの紐を出し
 しまひに八重の桜をおとす
 それが地点を通過すれば
 速さがそこにできるだらう)
          詩「実験室小景」


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ハンノキ(カバノキ科ハンノキ属)榛の木
低地の湿地に生え、高さ20mくらいになる落葉高木。
2~3月、葉よりも早く花を開く。雄花花序は長さ4~7cmで尾状に2~5個たれさがる。雌花花序は雄花序の下部の葉脈に1~5個つく。雄花は成熟すると長さ1.5~2cmの卵状楕円形の果穂となり、これは翌春まで残る。

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          はんの紐(雄花花序)

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          残った雌花の果穂

実験室での会話風の作品である。1927年2月18日の日付があるから、春を待ちわびる心情から発展していったのだろうか。
北国の春一番の兆しは、ハンノキのこの紐である。それからヤナギが芽を噴き、カタクリやイチゲが咲き始める。八重桜はソメイヨシノの散ったあと咲くので、一番最後の春の仕上げともいえる。
春とは気象因子の系列だよ、とは賢治らしい表現だ。

画像は、ここ数日前の胡四王山のふもとの光景。
by nenemu8921 | 2007-03-26 16:16 | 植物 | Comments(0)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921